安定、定着のコツ:技能実習生、特定技能外国人受入

ポイント

数が少ない事もあるのだろうけれど、
私が逃げ切れず、かろうじて兼現場アンテナとしてもお手伝いしている先では、
やれ失踪だの妊娠だのトラブルって、まずない。

あっても十分対応できてるから、
揉め事、大事になることもない。

いたって安定して、定着してる。

別に特別素晴らしい企業ではない。
事業規模だって20名強程度の、いわゆるよくある中小企業。

どうして?って振り返ってみて、気づいたことをアレコレ吐き出してきましたが、
最近、改めて、ここが大事なのかなって思った事を…。

 
元来、人は誰もが持ち合わせている「承認欲求」って、
この情報化社会では、以前よりは常識化してきてると思うんですが、
この観点から、外国人の若者達との接点を見ていくと、

たとえSNSであっても、
「たまたま見たけど、アナタ、こういうのが好きなんだね」
なんて声をかけてみた時に、ちょっと嬉しそうで印象的だったことがありました。
(変な目で誤解されそうなので、日本人にはとても同じ声はかけられませんけど。汗)

もちろん、会社の方々が、個別に任せている業務について、
「アナタはこの点が足りない、もっとこうすべき…」
などの声をかけて助言、指導していくのも同じですが、

自分を見てくれてる…
自分を認めてくれている…
自分に関心を持ってくれている…
自分の相手をしてくれてる…
自分に気にかけてくれている…
自分の話を聞いてくれてる…

これらすべて、実は外国人の方々にとっては、
日本人以上に、けっこう強めの承認欲求だったりします。
(母国でならともかく、外国在住中にはその在留先の人たちに個別に声をかけてもらえる事がどれだけ嬉しくありがたいかって感覚は、我が身で体験してみない事には、腹落ちして骨身に染みてわかんないかもね)

 
つまり、安定とか定着化とかは、
これらを「面倒くさい/仕事だからしてる/そもそも興味ない」って考え”しかない”方々の先では、
そもそもが難しいなんだろうなって。

みーんな、お門違いの話が多い。
高給だの好待遇だお得だの便利だのと、
条件やらルールやら仕組みやらで、
安定や定着やを実現させようとしてる。

ん~、だから、違うんじゃないかなって。

 
いつもながらですが、
根活したらいいのにって。

賃金改定しなきゃいかん…
ルールを母国語表記で掲示しなきゃいかん…
毎月一度は最低限行かんといかん…

そうではないってば。

言葉もわからない遠い国から、
自社のために、働きに来てくれている。

そりゃ出稼ぎ目的ってのはわかってるけど、
それでも、縁あって一緒に働いてる仲間。

業者側なら、彼ら彼女らが来てくれてるから、
そのお手伝いで自分達も飯のタネにさせてもらえてる。

考え方、見方、姿勢であり、
当事者意識であり、
責任感であり、

これらの言葉は全て、「アナタの主観(感覚・心の在り様)」でしかない。
(究極は「アナタの生き方」って話)

ルールとか仕組みとかテクニックとか、そういう話じゃない。

人ひとりの生き様を、半強制的に指示命令したり担保したり保証、補償したりなんて、
できるわけないし、そもそもが、しちゃいかんでしょうに。
(相手が自らそう望むように道を示す以外は…)

相手を尊重し、相手に感謝し、仲良くしようと思う事って、
成熟・未成熟の違いじゃない。
長々と机に向かって学ぶようなものじゃない。

あえて言えば、一瞬でできる事。

でも、この感覚、考え方、姿勢などが、デキナイ。
何よりも、上手く人に伝えられない。
もしかすると、指導・教育するものではない。

だから別視点でケアしようとする…それは応急処置的バンソーコーでしかないのに。
また同じ傷をこしらえるだけなのに。

 
根本を踏まえて乗り越える人が少ないから、
今日もアチコチで不平や不満や愚痴やトラブルが起きている。

そうであっても、手間暇や世話は相当量、かかるんだから、
そんな色んなトラブルに振り回されてるヒマなんてないのに。

それこそ、給料も上げてくためには、生産性の向上って言うのなら、
トラブルなんて発生そのものをなくす必要があるのに、
まったくその解消対策が打てない先は多い。

 
追伸
ま、「腹落ちした気づき」ってのは、たった一つでも相当な年月がかかったりするものなので、
ココまで含めた人間的な成長や成熟度合いなどという場合は、
確かにその対策は容易ではない。
だけど、やり様ってあるんだと思うし、諦めてたらそこで終わるだけだから、
AIでできそうな事を調べてみたり、他所様のお庭にヒントとか落ちてないかなって探したりとか、
ジタバタしてみるのは大事かなって。

追々伸
だから私は、ドコと組むかではなくて、ダレと組むかで選択してるし、
それは日本人でも外国人でも同じ。
そして、縁あって組んだなら、そんな「組める相手」に自然と成っていくように、
特に始めしばらくは、コミュは手厚く、その流れを作る。
(許容範囲外なら、組むことから離れるように動く)
結果、そもそもトラブルは少なく、無駄なく、無理なく、ストレスなく、安定するので、
コスパもタイパも良くなって、事業?としても成り立つ。
結果、周りで笑顔も感謝も自然と無理なく量産されている。
 
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