米は新米が出ても下がらない。
卵も上がる一方で、もはや「卵かけごはん」は、
庶民の食卓に上がるのは、贅沢にすらなっている。
でも、おそらくは、大半の奥様方は、
「しょうがないわよね、何でも値上げだし、食べないわけにもいかないから…」
(知恵と工夫を絞り出す奥様もいらっしゃると思われますが、主食の毎日のお米は全てパンにするなどは替えられない…子供が食べる食べないもあるし…)
ってな感じです…私のつたない常識であれば。
…で、旦那の給料は上がらないし、
アタシもパートに出ようかしら…増やそうかしら…事務員やってるけど土日のどちらかくらいパートに出ようかしら…
って感じでしょうか。
…で、家計の残金は目減り一方で、
何の解決策も見いだせず、食事はだんだん粗末になり、
子供はグレて、家庭は荒れ、ケンカは絶えず、崩壊一直線。
大人の日本人ならば、想像に難くないストーリーですが、
それを従来の想像力も共感力もない他責の経営者が率いる先では、
「お前らが稼げば給料も上げてやるから働け…」
としか言えない、言わない、頭も下げられないので、
一人二人と愛想をつかすスタッフが生まれていく。
新たな事業を生み出して、新たな業務で、新たな活動原資を賄えない先、
既存事業を拡大したり、値上げしたりして、増えるコストを賄えない先、
今まで通り、何もせずに座して死を待つのみの事業先は、
先の家庭崩壊と何ら変わりないストーリーをたどるのでしょうね。
そんな時代の流れの中で、
以前も値上げの仕方について、どこかで書いたように思いますが、
時期が時期だけに改めて書いてみようかと。
ヒントは、冒頭の奥様の心情にあります。
「世の中、何でも値上げだから、致し方ないよね…」
って、奥様が納得して許容するからこそ、
お米5キロ4千円とか、卵ワンパック300円しないくらいでも、
購入という結果に結びついているワケです。
かつてと比べて、倍以上に値上がりしてるにも関わらず…。
この時代背景というか、空気感的な前提は、
相手先に説明と相談をする地ならしになっているのは間違いありません。
ただ、受け入れざるを得ない心情に、相手を個別に誘導するのを、
すごく上手にやる必要があります。
端的に言えば、理由をきちんと、相手に届くように、響くように、伝わるように、
TPO(時と所と場合)を考えて、話をする(理解とその許容を求める)ことでしかありません。
ココが、下手くそだと、相手は怒るし、同業他社とアイミツとか取り始めるし、
何なら、取引終了ってなります。
てか、なってるでしょうね。
一つ、アルアルな例を出しましょうか。
地域によって、相場観ってあります。
この地域では、監理費は、送出管理費込みで2.5万円が相場…
・ウチだけ3万とか3.5万にはできない…
・到底、相手先も許容してもらえない…
・それこそ、他先に乗り換えられてしまう…
コレが一般的な感覚なのでしょう。
他業界でしたが、若かりし頃の私も、そうでしたので、
お気持ちはよくわかります。
そう、若かりし頃の私…=今は違うんですね。
というか、私の場合は、特別だ…とか言われるんですが、
アナタの先のケースだって、一案件毎に、全部が全部、特別なんですけどね。
そう、私、ずいぶん前から、何度か既に値上げしてます。
でも、相手先は私から離れていきません。
私がそう仕向けてる…と言えなくもないのですが、
あまりそこは意図的にやってないんです。
値上げ=今までの付き合いがあったワケですから、
そこで大概は、相手の人となりを承知しています。
どういう部分を大事にしている方で、
どういう部分で癇(かん)に障(さわ)り、
どういう時に、喜ぶのか。
自分のキャラも、当然、相手も多少は承知してます。
どういう部分を大事にしていて、
どういう想いで姿勢で接してきていて、
どういう動き方をしているのか。
そうやって、互いに認め合ったり、受け入れにくい面があったりと、
相互に人間関係はできていますよね。
その一つ一つを丁寧に紐解き、
アレンジし、知恵を絞り、
相手が納得するのはどういう時か。
相手が受け入れざるを得ない態勢への流れは、どうしたら作れるか。
色々、時間も労力も脳力も費やして、
事を進めていくのみです。
結果、間に合ったし、十分に済むようになっている…だけの話。
確か敬愛してやまない見目麗しい方は、
ちゃんと非営利団体として、年一総会を開き、
かかるコストを精査し計算して、
ちゃんと監理費はいくらになりますので了承してください…って決議を取っています。
こういう仕組み化を構築できる先の職員さんは、
ある意味、経営者がその責任を負い、業務を担ってくれているので、
職員として目の前の業務に、日々邁進するだけで済みます。
でも、そういう先ばかりじゃないのが現実。
(そういう力量のある経営者って、残念ながら、ほとんど見ないから…)
先に既述したように、個人でも値上げってできます。
値上げを許容くださる状況へと、ちゃんと導けるかどうかだけですから。
この業界、現場が現実を担ってますからね。
そうやって、所属組織に依存せずとも、
自分で解決していける力を、自ら育てて身に着けていくと、
結果として、組織への期待も希望も求めることなく、
便宜上、自分が組織をうまく使ってる…独立独歩に近い自分になっていけます。
だって、期待してるから裏切られたって怒れるだけで、
最初っから期待してなければ、怒れること(ストレス)すらない。
そんな自分に成れてたならば、
どこへ行っても通用しますから。
サラリーマンの間に、どれだけ経験し、成長し、進化しているかで、
この先、生きやすいかどうか、大きく変わって行きますから。
なので、値上げには、果敢に挑戦していきましょう。
単に、「あのー、値上げの相談なんですが…」って言い出すだけの残念な方は、
ここの読者にはいないと思いますけどね。苦笑
追伸
あ…送り出し管理費側では書いてなかったっけ。汗
一つ例を言えば、
ある国での介護の送り出し専門でやってる先は、
今までも今も、フツーにN4で送り出してますが、
そうできる送り出し先は、ほぼなくて、
重宝されてる売り手優位にドンドンなっていきますから、
たぶん値上げに動いても、致し方ないと許容せざるを得ないのでしょうね。
(接していく中で介護への適性が薄かったり、待ってる時間よりも他分野でも機会あればって人材もいたりで、介護のみならずで受ける場合もあるようでしたが、後ろに並ぶ団体が増えても、回ってくるかどうか…)
送り出し管理費は、監理団体などを通して、受入先に許容してもらう2ステップがあるので、
よほど上手にわかりよくシンプルに流れを作らないと、難しいかもしれませんね。
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