技能実習も特定技能も新規参入者が、なかなか事業成立しない理由

お金

そもそも時間がかかりすぎて軌道に乗せるまで資金が持たないって方もいらっしゃるでしょうけど、
もっと本質的な部分で、そうか、だから事業として成立しないんだ…って改めて感じたこと。

予防をしないから。

この一言ですね。
つまり、目に見えるリスクなら経営者も想像と理解ができやすいのですが、
目に見えず、こうなってこうなって、結果、こうなるから、遡って反省?すると、
この時点で、このレベルでの対策が、「予防」として必要なんです…ってのは、
もはや理解の範疇を超える。

人は理解できないものは、否定する。

つまり…起きてから対処すれば間に合うしクリティカルにはならないと考える。
(冷静に考えればわかることで全く根拠はないんだけど、自分が今までやってきた過去の経験から、たいていは間に合うものと推察してるから)

こんなストーリーが山ほどある。

経営者にしたら、聞けば聞くほど、嫌になる。
オレサマが今、前向きにやろうとしてるのに、ナゼ、水を差すようなことばかりコイツは言うんだ?怒…と。

結果、「予防」もせずに、事業を始めることとなる。

怖いものを知らないビックリするようなレベルの経営者は少なくない。

こうも考える…大企業と違って中小零細はスピード勝負…イチイチ些細なことに構っていられない…と。

経営者にとっては、これから数多の外国人の受入を進めていくにあたり、
人ひとりの人生が狂うかどうかなんて、ちっぽけな事なのかもしれない。
そして、そう無意識にも考える底の浅い経営者がほとんど。

そんなこと言いだしたら、どんな事業だってできるものもできなくなる…

いや、別の事業はそうかもしれないけど、少なくともこの事業においては、そうではないんだけど…。

結果、自分から聞いてきて、コイツに相談した俺がバカだった…と思考回路が流れていく。
耳障りの良い事を言わない、自分の意見を肯定しない非イエスマンは、不要なのだ。

私も確かに、ドリームキラーは大嫌い。

なので、できることなら、否定する際も、解決策などを添えるよう気をつけている…つもり。汗&笑

でもこの場合、添える解決策もまた、プロをそばに置いておくと良いですよ…となると、
先の転ばぬ杖のために、最初から経費ばかりかけられるかと、これまたオカンムリとなる。

 
そもそも、「予防」という行為は、
人間がおよそ苦手な部分。

なので、工夫して仕組化することで、教育コストをも省いて、
システマチックに解決しようと試みる。

えてして、ソレは機能する場合も少なくないが、
本質はソコじゃなく、人が人に寄り添えているかどうかにある以上、
相手との関係性の構築ができなければ、全く持って意味はなくなる。

更に深い問題が見えてくることとなる。

 
正直なところ、守るべきものがあればあるほど、
慎重に取り組むべき大事な観点ですが、
そこは全く持って自分事となると理解できなくなるのが、経営者。
(率直に器の問題とも言える)

 
任意保険に入ることなく、事故を起こして莫大な費用請求を受けた場合、
ほとんどの経営者は、保険に入っていなかったその会社が悪いから致し方ない…となる。

でも、この業界だと変わってくる。
本来、全く同じ意味なんだけど、任意保険に入ることを強制されなかったから、
強制しなかった国が悪いと、意味の分からない暴言を吐き始める。

自分のミスを認めたがらないのも、経営者のサガとも言える。
(あくまでも一般的にレベルの低い経営者層の方々の事ね)

 
そんなこんなで、どれだけ受入先を取ってきても、
次から次へと損失ばかりが増えていく。
バケツに底もないのだから利益という水は溜まりようもない。

理解できない経営者は、また自分で雇った労働者のレベルが低いからだと嘆く。

一向に事業が成立しないことに嫌気がさして、
どうにも自分には向いていなかったのだと、撤退していく。

ただただ、業界に迷惑だけを撒き散らして。

 
これからチャンスと新規参入される方へ。

お願いだから、「予防」にリソースをつぎ込んでください。
それが事業が成立し、安定して続く唯一の手段なのですから。

 
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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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