ボヤキ…愚痴です。苦笑
今よりもっともっとカネがかかるように、改正議論が進みます。
第2回懇談会の資料から、カネが必要なポイントを列記してみた
・採用予定者がA1相当の日本語能力の試験に合格していない場合、
認定日本語教育機関による「就労」課程の講習
or 登録日本語教員による講習
の、最低100時間以上実施
※じゃあと、入国前からA1相当の外国人のみ採用となる
→A1合格者以外、面接候補者に立てない
→そんな国のそんな送り出し機関は、かなり限られる。
(無論、そのためのコスト負担は誰がするか問題もある)
・育成就労期間も、特技に向けたA2相当の日本語教育を、100時間以上提供
(受入先負担で同じく認定日本語教育機関 or 登録日本語教員条件必須)
・外国人が送出機関に支払った一切の費用のうち、日本で受け取る月給の2か月分以上は、受入先が負担
・監理支援機関が監理する受入れ機関の数が、職員1人当たり8者未満
・2年連続で債務超過があれば指導や許可不更新の対象
(非営利で利益留保もままならないのに)
・育成就労外国人が一時帰国を希望した場合には必要な有給休暇を取得させる
・登録支援機関は転職支援のため職業紹介事業の許可が必須
・外部監査人は部外者の士業に
・・・
ほぼ共通する主な部分だけを、
ちょっと抜粋しただけでこれだけある。
技能実習改め育成就労は、
もはや中小零細に受入資格はない…どころか、
「入口にすら立てない制度」への流れが進む。
やれこの講習受講者のみ現場に立てる…✕何種類?
やれこの資格持ちでなければ設立も運営もさせない…✕何種類?
講習、資格以外にも、アレもコレもドレも、
ハードルばかり何十カ所もハードルが増える。
入国前も入国後も帰国or永住までにも、
カネカネカネカネが必要。
どだい「中小零細にこそ人手が欲しい」のに、
中小零細にはとても手が出ない『超高額労働力』となっていく。
カネのみならず、労力もかなり増える。
アレしろコレしろも相当増える。
専横横暴とさえ見えるトランプさんが当選し、
マジョリティ優遇へと戻る反動も共感してしまうほどに。
多様性に優しい社会の実現には、
それ相応以上のリソースが不可欠であり、
結果として、
リソースがなければ享受できない社会へ、
リソースを負担できる先へ行ける人材は相当に一律で限られる狭き門へと。
=多様性に優しい社会の実現とは、
「限られた金持ちのみ優遇される特権社会」を、
「ただただテストに合格できる人材以外は出稼ぎにすら行けない特権社会」を、
具現化するという、
なんともまあ、多様性に優しくはない社会へと、
なんだか本末転倒な世界へと進んでいくかのように。
形骸化が著しい多種多様なルールの制定は、
優しい近視眼の業界人や人権派の方々のご尽力のおかげ。
(悪質ブローカーのおかげともいう)
マイノリティを救うために、全員が等しく損をする…
なんだかなぁ~って、つい感じてしまう。
マイノリティも尊重され、
マジョリティにも負担が少ない世界こそ、
優しく多様性が尊重できる社会なのに、
今の人類の知恵では、叶えられないらしい。
(AIに期待したいところ…)
結果、受入先も関われる人も招聘できる方々も少なくなり、
ココまで膨大なリソースを費やして進めてきた改正は、
いったい何だったのかとならない事を願いたい。
カネ計算したなら、
議論だけでもいったいどれだけのコスト(毎年数億円はくだらない)を費やしてきたのか。
その結果が、
限られた数万人のためだけにならない事を祈る。
その限られた数万人の維持の為に、
行政、分野別協議会、検定(試験)機関、講習や資格機関を食わせる負担のため、
更に毎年数百億円を費やし続けるのも、なんだかなぁ~って。
中途半端な先では通用しないので、
廃業、転職していく業界人も増えて行く。
(通用する先でも、中途半端な人材は不要だから、転籍先もない…)
(転職してくにせよ、どれだけ人手不足でも「良い転職先」があるとは限らない)
ま、それも行政の狙い…人手不足でとても手が回らないから。
追伸
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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