技能実習&特定技能業界の大きな根幹問題の一つに、リテラシー弱者との乖離をいかにして早く埋めるか…ってのがある。

お金

何言ってんだテメー…ってほどの乖離をどう埋めるか…

新規参入の経営者はおそらく口を揃えてこういうのでしょう。

「儲からないならやる意味ない…」

また、少し柔らかく言えば、

「儲けが出ないとガンバってくれる職員に報いることはデキナイ」…と。

じゃ、
儲けを出すために、
この業界ではどうすべきか。

答え…

自分の儲けより、関わる相手の儲けを優先すること。

ココに尽きる。

当然、相手とは、関係当事者である受入先であり、労働者であり、
送り出し機関などの取引先の事。

三方良しなんて言われるくらい、
何の商売でも同じ。

ただ、この点を忘れ、
ひたすらに人数×単価まででしか数えない、考えない経営者は多い。
だからいとも簡単に、奴隷商人になっていることさえ、
理解すらできない。
定量的な数字ばかり目が行き、
定性的な「何のために」がスコーンと見事に抜けている。

カネを稼ぎたいだけなら、金融業界へ行くべき。
この業界寄りは、よほど簡単に金儲けできるんだから。
なんてったって、自分以外、誰も巻き込まないんだから。

 
相手がアナタとお金を介在して付き合うのは、
自分が儲かるから。
(面倒ごとを代わりにしてもらう、自分じゃ気づかないリスクを指摘し顕在化させケアしてもらう、当事者だけにムツカシイ相手との関係性を良好に導いてもらうなど)
その結果、アナタも儲かってしまう。
至ってシンプル極まりないのが現実です。

新規参入者はこの点がとても甘い。
この深みを全然理解できていない。
そもそもが儲かる以前に、どんなリスクがあるのかさえ、わかってもいない。
多少分かったつもりでも、十分かどうかさえ、判断できない。

 
我々、業界の先輩でもある以上、
そんなヤカラを野放しにしていて良いハズもない。
一般ピーポーな我々に、
強制力はないけれども、
無視できない現実を説明し、理解を促し、付加価値を提示することはできる。

業界の諸先輩方は、
決して参入障壁を高めたいがために、
口うるさいことを都度都度毎日のように届けているワケではない。

何にコミットしているのかが伝わって来れば、
ソレは相手にも届く。

問題は、
自分がどれほどのリテラシー弱者であるのかってことに、
新規参入者自身が気づかないまま、突き進んでいくこと。

時折、ライセンス制にすればよいのに…など、
色んな意見が出ますが、三方良し検定など、あるわけがない。

あ、社長検定として、労働者雇用や税法など社長の経営責任ってヤツを、
免許せいにしても良いのかもと思うことはある…苦笑

 
いずれにせよ、相手に届く、響く言葉を文脈をタイミングを加味して、
伝えていくのが、この業界の先輩の役目であるように思えてなりません。

自分が先輩風吹かしたいとか、そんなくだらない話とかじゃなくて、
自分たちだけが次のステージへと進んでもツマンナイ。

業界全体が残念なヤカラばかりになるのは、
先へ行く私たち自身にとっても大きなデメリットだし、
なにより、とても悲しく残念でならないから。

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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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