出国を止められた。
ちょいちょいお話を聞きます。
緊急避難措置である特定活動狙いで失踪された。
無論、全員じゃないけど、そういうリスクがある事だって、知ってましたよね。
カントリーリスク。
承知してましたよね。
でも受入を決めて諸手続きして進めたんですよね。
当事者責任であり、自業自得としか言いようがないし、
そうなって初めて事態の大きさを実感する不慣れな方が少なくないみたい。
特に業者側に言いたい。
当然、わかって進めていた先は、苦笑いで、粛々と次の一手の確認を進めます。
だって、事前に伝えてあったことですから。
現地にちゃんと確認して裏を取った上で、
受入先に、どうしましょうか?って。
そういう先の方に申し上げたいのではなく、
当然、リスクをちゃんと理解しないまま、安易に進めて行く先に対しての話です。
入管から在留資格を得て、現地へ送るまでに、
いったいどれだけの時間と労力とコストを費やしてきましたか?
受入先へは、どの程度の温度で、リスクをアナウンスしていましたか?
それらの損失は、誰が負担するのですか?
見込んでいた活動原資が入らなくなる逸失利益分は、誰が負担するのですか?
再度、ミャンマーへ渡航して面接するんですか?
別の国でリトライするんですか?
いったいいつになったら外国人労働者は来てくれるんですか?
受入先が寮や生活備品の確保にまで動いていたなら、誰が負担するのですか?
知らなかった?
こんな事態になるとは?
プロでしょ、アナタ。
理由や内容はともあれ、お金を頂いていたわけでしょ。
技能実習だったなら、損益トントンにするためには、誰がその分を穴埋めするんでしょうね。
もっとキッツい言い方をするなら、
人身売買ブローカーじゃないんでしょ。
相手がどれだけ優秀でも、来れなきゃその外国人だって不幸にしかならない。
前述同様の損失は、何も日本側だけの話じゃない。
送り出しだって、その外国人当人にだって、相当のリソースを無駄にしマイナスに転落する。
そんなことまで、日本側の知ったこっちゃない?
外国人だって、送り出しだって、日本側の業者だって、
全員ビジネスなんだから、リスクだってそれぞれに抱えているのは当然の事でしょ?
言い訳はいくらでも全自動で浮かんできます。
でも、アナタ、人身売買ブローカーじゃないんですよね?
奴隷を集めて事業してるワケじゃないんですよね?
私の理屈で言えば、
win4allを言ってる以上、誰一人、損する事態にはさせたくない。
要は、全体最適が実現しない、整わないリスクが高いなら、
私は、周りが、誰が、何をどう言おうと、
手続きを進めるつもりはありません。
だって、自分で掲げた理念と反する行為になる確率が高いから。
そんなことがしたくて、この業界にいるワケじゃないから。
カワイソウ…
優秀有能…
全て、足元が揺らぐことなく、一定以上の安定感があって、
初めて成立する話です。
別にミャンマーの方々が嫌いとか、悪いとか、そういう話じゃ決してありません。
整わないから、手を出さないし、出せない。
それだけの話です。
この先もどれだけ振り回されるかわかりませんし、
いつ頃、落ち着くのか、安定するのか、それらが続くのか、
誰にもわかりません。
分かったうえで、踏まえて乗り越えていく強い意志と許容力があるならば別ですが、
カントリーリスクって、決して軽く考える話ではない事を、
承知しておくと宜しいかと。
追伸
だから、未成熟者は、情弱者は、損する確率が高いんです。
だから、早く成熟し、情弱者から脱却しないと、この業界ではステージに立つ事すらできないんです。
せっかく、色んな夢をもって入ってきた方は特に…。
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