コストしか見えない受入先がことごとく受入失敗してる

お金

お仲間内の方々が、ずっとずっとずっと、
人材育成だの日本語教育だの、いわゆるお世話をちゃんとしましょうって、
言い続けてるのは、

何も、マジメか?って話ではなくて、
その方が、お得=コスパが合いますよってこと。

あえて、
「労働者」を「労働力」とみて考えてみましょう。
ビジネスライクに、「損得」で考えてみましょう。

製造工場で仕入れる原材料などと同様に、
販管費における一項目である「人材」というコストです。

当然、このコストにまつわる金額は、
少ない方が良いに決まってます。
ただし、一定の期間でみると、費やした方が結果的に安上がりに済む要因があることも、
フツー、いい年した大人なら、理解は難しくないでしょう。

つまり、経営者にとっては、
この人材コストも含めて、トータルで、
リソースが全体最適を基準に配分されていることを是としています。

ただし、経営者もアホでは経営が成り立たない。
一般的なサラリーマンよりは、
当然のごとく、自分事、当事者意識が強いので、
目先のAとBのどちらが安いか…だけでは意思決定はしません。

日に1個使う部品の仕入れで考えると、
Aは20,000円と安いけど、品質が悪い(10個に一度、不良品がある)。
Bは30,000円と高いけど、品質が良い(ほぼほぼ不良品がない)。
*不良品の発生により、一日工場が止まる=1,000万円の損害。
月に30個仕入れたら、60万円と90万円で、差は30万円のコスト高。

経営者は、どちらを選びますかね?

これが、人材の話になると、まったくこういった計算ができない、

なぜならば、目に見える明確な数字やモノがないから、
=見える数字でしか判断できなくなる。

毎日、出勤してくれる外国人技能実習生や特定技能者。
給料は180,000円やら200,000円、250,000円…
監理費、管理費は25,000円やら35,000円、50,000円…
*不良人材を受入すると、一人頭数十万~数百万の損失…

ちなみにすでに費やしたコストは戻ってこないので、
見向きもしない人も少なくない…
考えるだけでメンタルやられるし、
意味ないことは頭から追い出すものです、人間だもの。

だけど、反省とか、改善から逃げ続けていては、
まったくコスパが成り立たない。

良品を生産し続けている工場では、
原材料自体にとてもこだわりますよね、
先の例から言えば、Aよりも安くBよりも品質の良い仕入れ先はないものか…

ナゼ、こと人材になると、
ソレをしないのか。

3年、5年で総額一人何千万になると思っているのでしょう。

人材という原材料のアウトプット量産をしているのは、
監理団体じゃなく、送り出し機関。

どうして送り出し機関を見ないのか。
どうしてその送り出し機関は、見えないのか。

良品を生産し続けている工場では、
原材料自体のこだわりから、
その原材料についても、特徴、特性、得手不得手なども、
かなり学び研究しますよね。
だって大事なコストが、売上に大きく影響するんですから。

ナゼ、人材コストには、そういったこだわりがないのか。

原材料を仕入れてきても、
その原材料を大事に保管し、上手に加工するのも、
当然、コスパを求めるにあたり、大切なこと。

自社で加工しきれない面は、
協業他社にお願いするのも当然のこと。

監理団体や登録支援機関を、なぜきちんと選ばない?
もっといえば、誰に担当してもらうべきかを、
ナゼ選ばない?

それらのためのリサーチに注力することを、
ナゼしない?
長い目で見ても、何千万、何億と費やすコストなのに…

 
ずっと最前線で取り組んできた方々で、
安易に悪質ブローカーに転落してない方々は、
時代の襞(ひだ)も肌で感じていて、
コストはかけるほうが、結果、コスパが良いことをわかっています。

なので、育成すべきだとか、
プロに自社で賄えない支援や指導を頼む方がコスパが良いと、
わかっている先は、一流の方々に発注していくんです。
*育成にかける時間、労力も当然コストですからね。

 
同じコストでも、原材料(モノ)と人(ヒト)とでは大きく違う。
状態が良くも悪くも変わらないモノと、
状態が良くも悪くも変化するヒトと、
どちらが扱いにムツカシイのかは、わかると思う。

火や熱、圧力などでその状態を一定に変化させられるモノと、
指導の仕方によって、変わるとも変わらないとも何とも言えないヒトと、
どちらが扱いにムツカシイかは、わかると思う。

そのために、大掛かりな設備投資をすれば、
ほぼほぼ同じ加工を繰り返すことができ、そのもの自体が製品として販売できるモノと、
設備投資など一切不要で、
コストさえかければ同じ育成を繰り返すことなどできず、
無限大の利益を生み出してくれる可能性のあるヒト。

 
人材にコストをかけられない会社というのは、
そのコスパを成立させられる自身が、実力がないとアピールしているに違いない…
自分は頭が悪いです…
目先のコストしか比較できないんです…
(目先のコストを下げ続ける仕事しか、させてもらえないんです…)
そう言いたいに違いない…

業界の営業マンは、これらを踏まえて、
経営者に届き、響く案内をする実力がないから、
ヒトを使い潰す会社へ斡旋する仕事しか、「させてもらえない」のかもしれない…

育成のためのコストは、アウトプットが保証されない。
ただ、保証されずとも、トライ&エラーに取り組み続ける会社(団体)以外、
そもそも労働者に支えてもらえなくなっていく。

今後特に、今まで以上に、
どの程度、育成に使えるコストが費やせるか…
そういった捻出に余念のない経営者こそが、
人材というリソースを有効活用できるんだと思う。

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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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