最も基本的なこと…送り出し機関の担当者とは?(昨日と同じく…仕事や役割について)

お金

もう、↑こういう景色が、日本にいると、懐かしくすら感じてしまいます。

昨日に引き続き、
今度は、送り出し機関について、
改めて書いてみたいと思います。

長々ご覧くださっている方も多いので、
前振りは端折ります。
(必要な方は昨日を前提に書きますのでご確認ください。)

win4allへと導くためには、
送り出し機関もまた、『リーダー』である必要があります。

どういうことかというと、
特に送り出し国側の現実という視点からは、
日本側のすべてのポジションでは、『情弱(情報弱者)』だからです。

一定以上のレベルの監理団体職員は、
常に現地の様々な様子を、ことあるごとに確認しています。

その主だった情報源は、間違いなく送り出し機関の方からになります。

法でも何でも同じですが、
全てのポイントは、
『向かうべき方向』が定まっていることと、
ソコへ向かうには、今の足元をきちんと見ていないと、
「どこ」から向かうのか、
「どのように」向かうべきか、
このスタート地点が見えません。

スタート地点が分かっていないのに、
ゴールだけ見据えていても、
現実は、何も的を得た歩みになりません。

日本側では、受入先のこと、来日配属した実習生がどんな子なのかは、
よくよくわかりますが、
現地の現実や諸状況については、
それらの情報を正しく適切に得られなければ、
指導がスムーズにはいきません。

どこに住んでいて、どんな暮らしをしてきたのか、
どんな性格の子で、何が得意でどんなことが苦手なのか。

合格後、
どういう教育をしてきて、
定点観測してきた中で、どういう点が良くて悪いのか。

結果、どういう事態が起きそうなのか。

渡航後、様々なトラブルが大なり小なり巻き起こりますが、
彼ら彼女らに対して、そのトラブルが起きた背景や、
諸事情、考え方、国の違いからくるすれ違いなど、
送り出し管理費をいただいている以上は、
様々な後方支援が必要となります。

送り出し側にしても、
送り出したら、ハイそれまでよ…
なビジネスと勘違いしている方は多そうです。

また、監理団体の職員も同じく、
来日した後はコチラの責任と送り出し先を頼らずに、
自前で解決しようとします。

ビジネスライクな付き合いだけってのも、
つまんなくないですか?

せっかくならば、袖振り合うのも何かの縁と、
監理団体の担当者も様々な諸状況を送り出し担当者へ報告していけば、
定点観測データも増えて、もっとも的確な諸問題の解決へと導けるのではと思います。

クリティカルな局面を迎えた際、
イチバン効果を発揮するのが、このグリップ力です。

自分だけじゃない、送り出しの担当も、時系列で承知してる。

その上で、監理団体職員だけじゃなく、
送り出し機関もまた正確に状況把握していて、
的確かつ迅速に対応ができる。

どれだけ心強いことか。

監理団体側から、送り出した後、何の連絡も来ない…
便りのないのは元気で無事な証拠…

そう思いたい気持ちはわかるし、
面倒な手間をなくしたいのもわかりますが、
直接監理団体の担当者へ、時折自ら、状況確認するのも、
決して損はないと思います。

それがまた、監理団体側には安心と信頼を与え、
ますます送り出し側への依存も高まっていくからです。

別に、送り出し先として、監理団体に断りなく、
実習生本人と直接、「どうだ?様子は?元気にやってるかい?」的なやり取りを、
定期的にしてあげるとよろしいのではと思います。

本人の様子がわかっていたほうが、送り出し側としても安心でしょうから。

同時に、これは余談であり、大きなお世話ですが、
ビジネス的にも、送り出した技能実習生からの信頼が、
人間関係ができていれば、
余計に、その後の特定技能への移行希望や、
帰国後の再就職先のあっせんなど、
ある意味、延々とビジネスが続くこともあります。

無論、その子の周りの口コミ効果も抜群です。
募集コストが大幅にカットできる。

法で定められてる最低限のことだけやっていれば、
そのほうが儲かるなどは、大変浅はかな考え方で、
色々、気に変えているほうが、
状況に応じて、本人からも、
次にこうこうな時には、アナタに諸手続きをお願いしたい…
そう逆指名もらうようにもなります。

これらはライフタイムバリューって考え方で、
ビジネスライクに言えば、
一人のお客さんからどれだけの生涯利益を得られるか?という、
経営的にも、とても大事な考え方です。

新規のお客さん(ココでは技能実習生)を獲得するために、
いったいどれほどのコストと労力と時間を費やしているのかを考えれば、
この業界で袖振り合う方々とのご縁を、
一つ一つ丁寧に積み上げて人間関係を築いていくほうが、
よっぽど自身にもストレスがなくなります。

人間関係をゼロから築いていくほど、大変なものはないので。

よく、役割分担で、募集部、営業部、日本語教育部と、
違う人が絡みますが、この視点では、そんなの関係ない。

技能実習生の子から、どれだけの信頼を勝ち得ているか。
同時に、同じことが言えますが、
どれだけ監理団体職員との関係性を手厚くできているか。
あわよくば、受入先との関係性を構築できているか。

その数が、一定以上になれば、
アナタは、送り出し機関になくてはならない人になります。

同時に、
アナタが現在所属している送り出し機関に振り回されることなく、
自身が獲得できる利益原資付きで、同業他社への転籍も可能になる保全策が取れます。

人間関係、信頼関係をナメちゃいけません。

アナタの相手に対するグリップ力が強ければ強いほど、
アナタ自身の付加価値は分厚くなり、
アチコチで求められる人になるからです。

特に外国人である日本人の現地在住のアナタ。

日本と違い、ある意味、人間関係がすべて。

それをコネ(たまたま知っている)など、
薄っぺらい言葉で済ませるのではなく、

分厚く重厚な関係性に育めるかどうか。

これらの総合力が、送り出し機関の、
アナタの仕事ではないでしょうか。

あと、もう一つ、優位な点があります。

それは、色んな監理団体と、そこにいる職員との接点があるということ。
はたまた、特定技能の申請に絡む行政書士の先生方との接点があるということ。

この利点を、上手に活かせきれない方が、ほとんどだと思いますが、
コレってけっこう良い武器になります。

ちらっと、Aの関係先へ、Bの情報など、
常識の範囲内で、自らの信用を失うリスクなく、
時折、情報提供してあげると、相手はとっても喜びます。

あえて感謝の言葉を述べない場合があっても、
アナタの行為は、相手の心に残ります。

そんなこんなで、送り出し側にいても、
リーダー足り得る方は、自然とリーダー的存在になってしまっているハズです。

そして、監理団体職員と同じく、
周りから、自然と笑顔で感謝される存在になっていることでしょう。

特に若く元気いっぱいな方は、
目の前のケースに一喜一憂しがちです。

未熟な送り出し国にいると、
刹那的な生活を、どれだけ彩りよく、楽しめるかに染まることも多くあろうかと。

長い目で見るのも大事だけど…と、
目の前の稼ぎに執着せざるを得ない現実があるのも、
また事実かもしれません。

でも、同じ人が考えること、思うことです。
紆余曲折を経て、マトモで居続けられる方は、
結果的に、こういう動きになっていくのではなかろうかと、
あえて書いてみました。

だって、そのほうが自分にストレスがないんですから。
そういう道を歩むほうが、結果的に無理なく稼げるんですから。

ついでに、明日は受入先について、書いてみます。
ご興味あれば、お付き合いくださいませ。

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