技能実習、特定技能、共に『介護の絶望』に解決策はない、屍を踏み越えて…

介護

私、仲の良い方々と、介護の専用プチグループを作って、
時折、交流を図っていますが、
先日、ソコにも投げかけてみたポイントです。

奴隷か風俗嬢の扱い…介護職員を精神的に追い込む入居者
9/1(火) 10:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fc34e1525d6c4c3ea03511a41a59fb9cbfd3b93

*コメント欄も生々しくキツイ内容が赤裸々につづられています。

振り返ってみれば、
2017年、いや、2016年でしたか、
介護業界に、外国人労働者枠の門戸開放がニュースになった頃、
私なりに素人ながら色々考えてみたときに、

この点、技能実習でも特定技能でも、
乗り越えられない子たちは、必ず出るだろうと。

さらに言えば、失礼ながら、
臭い、汚い、キツイ、セクハラ、パワハラなどに、
実際に直面した子たちは、
間違いなく、途中帰国を選ぶ子がいるだろうと。

事前面談をどれだけしようとも、
実態の経験がない海外の若者たちは、
こぞって、具体的に見えないリスクよりも、
貧困から抜け出せるチャンスという、
ワクワクドキドキの期待が上回り、
どれだけキツイ、大変な側面を見せても、
ろくにマトモに想像できず、
ほとんどがOKOK!と答えてきます。

いざ、現場に直面して、
こんなハズじゃなかった。

ナニジン問わず、若者アルアルです。

日本人なら、何のストレスもなく、
退職という選択肢も取れますが、

長い期間、必死で勉強して、
国によっては大きな借金までこさえて、
やっとの思いで来日してくる実習生や特技者は、
続けるも地獄、途中帰国も地獄、
両方から逃れたくて、違う仕事をと失踪しても地獄。

介護の受入にトライする方々に、
しかも、どれだけの良心的かつ深い思慮のある長年の業界の方にお聞きしても、
明確かつ具体的な解決策は、出てはきませんでした。

結論としては、

もちろん、候補者選定の際や、
入国前、入国後の講習時にも、
様々な角度から指導を行うと同時に、

配属後の指導も寄り添い、
真逆のやりがいなども味わい、
『慣れ』や、『上手なかわし方』を覚えつつ、
人それぞれに、上手に付き合っていく距離感を学ぶしかありません。

グループトークでは、もっと深い解決策案まで飛び交いましたが、
長くなるのでここでは割愛。

なにも、介護のみならず、
既存の受入可能職種の中にも、
当然、3k4k5k的なお仕事もあります。

そう、事例として挙がったのは、
鋳物の熱く危険極まりない作業場での業務。

命の危険は、すぐそこにあります。

命の危険と言えば、カツオ一本釣りなど、
漁業系も、
もっと言えば、建設系だって、
命の危険にさらされている職場と言えます。

比べる意味はあまりないですが、
介護のお仕事は、命の危険にまでは直結しない分、
マシなお仕事とさえいえるのかもしれません。

また、暑くなく寒くない建物の中でのお仕事でもあります。

日本語能力は比べ物にならないほどに求められますが。

何が言いたいのか。

要は、コレラの現実を直視して、
受入に進まねばならないということ。

おそらく、受入先にしても、
EPAなどの受入経験のある先であればまだしも、
外国人労働者だから、技能実習だから、
辞めることはないという保証はどこにもない、
初期投資に費やした様々な諸経費や教育費も、
戻ってこずにご破算になるリスクもあるってこと。

まぁ、10中10の受入先が、
こんなことまで考えられてはいないと思いますが、
経営側は、当然、承知しておくべきポイントですね。

いくら後になって業者側ともめても、
返金などしようもない現実があるということを。

業者側の力量によっては、歩留まり的な数字も変わるでしょうけど、
かといって120%の都合の良い補償などはないことを。

業者側も、小計100人入れても、100人マルっと活動原資が入り続けるなんて、
甘い考えを持たないことを。

キレイごと抜きに、
この1点だけでも、
昔からの監理団体などは、介護に手を出したくないと言い切ります。

鋳物受け入れを敬遠したくなる、
農業や建設はやりたがらない監理団体などは、
少なくありません。

歩留まりなんて言い方をしましたが、
数字の100の中身は、一人一人の人間が100人って意味です。

ドハマりしてしまう一人にとっては、人生を左右する大問題です。

それでも、この一人の屍を踏みしめ乗り越えて前進していくことが、
この業界でも多々あります。

そう、リスクの確率の問題であって、
ナニジンでも、どんな職種でも、分野でも、
同じリスクがあるって意味です。

だから、私は、現場で直面する一職員を応援したいし、
ソコに取り組み続ける方々こそが、
その一人一人を救える人に他ならないのです。

上は旗を振るだけ、お金を用意するだけ。

明らかに、重要度は現場にあります。

たまに俺様が仕事を取ってきたから、
お前らは飯が食えるんだと、胸をはって恩着せがましく言う経営者もいますが、
今の時代、仕事を取ってくるなんて、そんなに難しいことじゃない。

現場で日々、適正に取り組み続けることのほうが、
よっぽど大変です。

受入先の経営者の方、
お願いです。

貧困にあえぐ出稼ぎ労働者なんだから、
耐えるのが当然だろ…

なんて、軽々しく言わないでくださいね。

そして、業者側も現実に負けず、
できること=選択肢を増やして、
一人でも多く手の平からこぼれ落ちないように、
質の高い寄り添いを、
現実的な導きを心掛けて実行することを、
忘れず目指し続けていきたいものですね。

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