技能実習生の被害者が生まれてしまうのは、誰が悪いのか…どうすれば解決できるのか…

お金

閉じ込められているお盆休みも終わり、
心機一転、久しぶりに、こんな話題に触れてみる気になりました。

【使い捨て異邦人】「理由も分からず殴られた」外国人労働者の「駆け込み寺」 夢抱いて来日した末に
8/14(金) 14:00配信 MBSNEWS

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岐阜のケンカイさん、この業界では有名なお一人ですね。

目の前の困っている人を見過ごすわけにはいかない。
まったくもって、気高い行為だと思います。

でも、解決の仕方が見えていない。
無論、誰も見えてはいないことなのかもしれません。

こういう記事の場合、
いつだって、目に見える先を悪者にする。

確かに、あくどい企業は残念ながら未だにあるらしい。

「労働環境を整える責任は、政府にある」

ケンカイさんは法務省と厚労省の担当者へ、
そう訴えたと記事にはある。

でも、この問題の原因が、
またその責任が、国にあると、本気で考えているのか。

ポジショントークとして、
国と直接話せる機会があるから、
そう訴えているにすぎないと思われる。

誰が悪い…?
誰の責任…?

登場人物は、実はあまりにも多い。

被害者が直接間接問わず関わってきた人たちは膨大な数に上がる。

受入企業にすれば、
社長がその最終責任者ともいえるが、
その下で指導に当たる人はちゃんと接してこれたのか。
技能実習指導員、生活指導員、2名はいる。

この記事の事例で言えば、
親子で画策して、色んな問題を潜り抜けようとしている。
親も親なら、子も子だということ。

そして、それらを見て見ぬフリなのか、
監理団体も関わっているはずだ。

その監理団体にも、担当者がいる。
その上司がいる、事務局長?理事?専務理事?代表理事?
いや、同僚もいる、内勤事務、経理、
いや、入国後法定講習の日本語教師や生活指導員なども内包しているのかもしれない。

いったい、何をやっていたのか。
監理責任をどうとらえて事業に取り組んでいるのか。

彼ら彼女らは、送り出し機関へも相談したはず。

でも、客先(金払い先)優先で、保護支援へ動こうともしない。
むしろ、率先して追い込もうとする。
日本側の意向に沿うような動きをする。

送り出し側で相談を受けた担当者は、どんな気持ちなんでしょうね。

それが現実と、ろくに被害にあっている同胞人を、
なんの同情も優しさも悲しみも感じることなく、
冷徹に追い込めているんでしょうかね。

無論、直接被害者と話をしない上司の意向に沿っているものだとも思います。

いや、あくどい担当者だと、母国の親から、
息子、娘を助けるために、更にお金をよこせと巻き上げているのかもしれない。

外国の現実は、小説より奇なりは、ありうる業界。

なによりも、送り出し側に200万支払う。
その背景、価値観、現実、
紹介者が何人入っているのか、
いくら取っているのか。

情報弱者が最弱者として、搾取される構造を見て見ぬフリをしている、
送り出し国の行政自体に、責任はないのか。

送り出し機関から上がってくるワイロでズブズブなお役人担当者は、
悪くはないのか。

厳しい言い方ではありますが、
それらを知らずして、無謀な200万もの借金をする本人には、
受益者がすべきリスク、責任は全くないのか。
それらをろくに知りもせずに、背中を押し、保証人にもなる親は?

子供が大金を稼いできてくれることをアテにして、
スマホを買ったり、家電をそろえたり、
バイクまで新調する親は、はたして被害者なのでしょうか。

これだけ登場人物がいて、
両国をまたがる問題があるにもかかわらず、
日本の行政に責任があると、言うのは簡単ですが、
解決できるとは到底思えない。

どうしたら解決できるのか。

お金の流れが透明化され、全ての履歴を追えるようになれば、
少しはケースバイケースの実態の事実も見えやすくなるのかもしれません。

また、受入先、監理団体、送り出し機関、当人、
それぞれに、法的縛りを強くすること(厳罰化)が徹底されれば、
それも両国にまたがってきちんと機能するならば、
少しはマトモになるかもしれません。

韓国のように、日本という国が管理し、コントロールできれば、
今よりは良くなるという人もいます。
(現実は、それでも同様に問題はなくなりません)

解決しようは、ないものなのか。

交通事故を根本的になくしたいのならば、
クルマ禁止にする以外、解決策はありません。

なぜならば、人間はミスをするものだから。
自動運転技術も未だ安全性ほか、確立はしていないのだから。

そう、だから、本気で諸問題をゼロにするならば、
全部の人の往来を止めればいい。
技能実習制度という受け入れ制度自体を止めればいいという人もいます。

…まぁ、もうこのくだりは、いいですかね。苦笑

本気で解決したい人は、
同じ趣旨にコミットして、取り組める仲間同士で、
制度事業に取り組めばいい。

受入先も、監理団体も、送り出し機関も、
同じ方向へ顔が向いているならば、
それは、同じチームの一員とさえいえるのだから。
そう、同じチームと思えることが大事。

そして、
どうやったって、諸問題は起きるのだから、
誰もがリーダーシップを発揮して、
ちゃんと目をかけ、適宜指導し、
事前に芽を摘み、フォローアップする。

また、
これ等の仕組みも、当然、お金がそれぞれに整うようにまとめて収める。

現場の現実は、現場にいる人にしか、収められません。

上は責任をとることしかできない。
だって、全容をしらないんだから。
当事者間同士の人間関係がないのだから。

私が言いたいのは、
この業界の一人一人がレベルアップして、
あまりにあくどい連中が棲みにくくなるほどの明確な差が、
ハッキリすればするほど、
自然と減少していくことになります。

行政も、総リソースの配分上、
摘発すべき対象が少なければ、特化して深く対応に当たれるハズです。

コンプライアンスの名の下に、程度の差はあれど、
事業参入してくる方々をいさめる権利など誰にもない。

長年の経験豊富な諸先輩方も、
偉そうなことを言っている私も、
しょせん、初心者だった頃は必ずある。

失敗もたくさんして、結果、泣かせてしまった人たちもいないことはないハズ。

今はともかくとはいえ、
だから、参入してくるなとは言えるはずもない。

だったら、先輩が後輩へとコツや成功事例、失敗事例を
教育(共育)していけば、
同じような過ちは、せめて起きない、起こさせないことは可能なので、
そういう場が欲しいハズ。

それも、ケチ臭いこと言わずに、
教えてあげられることや、その場合の懸念事項とその解決方法などは、
手遅れになる前に、伝えておくべきだと。

だから、解体新書企画なるものに取り組んでいる。(…こともある)

むしろ、もっと優秀な方、チカラのある有力者が、
諸先輩方の貴重な経験値なども早期理解し、
もっと素晴らしいやり方をもって、
世の中を変えてもらえるなら、なおのことありがたい。

だけど、関係当事者がたくさんいるこの業界、
大手など少なからずあっても、
120%、完璧な事業など、あろうはずもない。
(人のお世話をする業界だけに、手のひらからこぼれ落ちる場合や、人的ミスはゼロにはならない)

だからといって、被害者が出ていいハズもない。

最後まで、私財を投げうってでも…とまで
言わせるべきなのかもわかりませんが、
初心者、経験者、先輩後輩問わず、
お金を介在させていれば、プロはプロ。

責任を負うプライドをもって、
関わりたいものですね。

だって、それこそが、
自分が関わる先からは、被害者を一人も出さないという、
解決策にほからないのですから。

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