レジデンストラックの今後…業界がどう展開していくか考えてみた

受入企業向け

昨日とうって変わって、
コレだけのハードルが高いレジデンストラックを、
真っ当に真正面から各種ルールを守って受け入れを進めている先もあると思われ、
ナゼ、そう動いているのかについて、
色々考えてみた。

ナゼ、高いハードルを越えてまで、
リスクもコストも許容して受け入れを進めているのか。

私が思うに、以前から危惧し指摘していたように、
延長滞在しているベトナムをはじめとした各国の技能実習生たちが、
帰国の途に就き始めたとしたならば、
いったい、どうなっていくのかということ。

つまり、帰国困難による在留延長特例の終了が始まったら、
100人の受入中の実習生=監理費が、80人、60人と減っていく。
かといって、次に入ってくるハズの技能実習生は、
いつまでたっても入ってこない。

ある協力関係者は、そもそもが組合は一次事業があってこその、
二次事業としての非営利事業なので、
一次事業を盛り上げようと言われていました。

実際に一次事業に取り組み、職員を養えるだけの十分な収入を得られている組合は、
ほぼほぼないと思われます。

そして、それだけの収入を得られているならば、
ソコにつきっきりの専任職員がいるだけで、

技能実習事業にもまた、専任の職員がいることで回っているので、
一次事業で二次事業自体もゆとりをもって賄えるだけの余力を作れるほどの、
一次事業でなくてはならないが、
それもまた、非現実的。

ま、ココはこのくらいで、
話を進めますが、

要は、活動原資を一定以上稼げていないことには、
事業は継続できなくなる。

レジデンストラックの緩和が進むとしても、
一日100人にも満たない来日のペースが、
200人、300人に倍増しても、
一日1000人近い来日が常だったかつてと比べてみれば、
まだまだスムーズに受け入れできるとは言えない。

さらに、止まっていた分の待機者が山のように並んで待っている。
ベトナムなどは、正に数万人の待機者。

当然のことながら、先に待機者をさばく順番となり、
今頃、新たな申請をしても、いったいどのくらい後になるのか…

帰国困難特例が終了したら、
在留外国人労働者は明らかにドンドン減少していきます。

コロナ不況に苛(さいな)まれている先はのぞき、
逆にコロナ活況に沸く業界であっても、
肝心要の外国人労働者が櫛(くし)の歯のごとく、日を追うごとに欠けていく。

日本人も集められない。

必然的に、減産、さもすると、倒産…ですね。

ココまでの推察、洞察をもって、レジトラに果敢に取り組んでいる場合も、
十分考えられるのではと。

だって、せめて新たに入ってきてくれた技能実習生の監理費は、
向こう三年、入ってくることが読めますから。

ぶっちゃけ、帰国が増え始めたら、
けっこうな勢いで、浮足立つ先は増えると思われます。

人のサガで、今はまだまったく大騒ぎはしていませんが、
経営側は心中、穏やかなハズがない。

そして、死を待つだけのレームダックにすら成り下がっていく。

各国の待機者も、またいつまでも待ってくれているとは思えない。
渡航できないんじゃ致し方ないと、ただただ待っている先であっても、
ウェブ面接などにて、ドンドン新規受入申し込みが増えていくのかもしれない。
だって、いつになるやらわからないんだから、
先のことは自社でもわからないけど、申し込むだけ申し込んでおこうって、
フツーは考えます。

ただ、監理団体も送り出し機関も、今まで半年のグリップはできていたにせよ、
向こう一年、もしくはいつになるかわからない期日が見えないという不安に対して、
合格者を縛り付けておけることは難しくなってくる。

合格者は合格者で、自分と家族のために、ダブルブッキング、トリプルブッキングもまた、
当たり前になってしまうのかもしれない。
(ベトナムなどお金で縛っている先は別かもですが)

先行きは、どう考えてもフン詰まっていて、
そう早くには、来日できない。

在留予定の外国人労働者がいなくなる。
相当少なくなる。
また、在留中の外国人もまた、
少なくなるようであれば、

この業界の生き残りは、相当困難になっていきます。

事業の見切りをする場合は、
早くしないとあっという間に時間切れになり、
先日のような監理団体の多額負債倒産にもなりかねません。

申請取次ぎをお仕事としている士業の先生方も、
またポジションによっては、相当大変な事態に追い込まれます。

実は、国もまた、綱引きがまだまだ落ち着かず、
法務省、厚労省、経産省、外務省、などなどのそれぞれの思惑と駆け引きが行われており、
下々の職員は、いまだブレーキ優先なのか、アクセル優先なのか、
整理がついていないようです。

上が方向性を定められていないのだから、
更に下々の我々もまた、どちらへ向かうべきなのか、
本当に判断が難しい部分があります。

色んな要因が複雑に絡み合って、流れができていくと思われ、
誰も正解を先読みできる状況にはないと思われます。

世間や時代の流れのみならず、
それらを踏まえて、自身を取り巻く諸状況によっても、
それぞれに判断の優先順位は変わってくると思います。

まさに、自身の中に、確固たる信念、拠り所、
頼れる意見交換のできる場所などが、あるかないかで、
自分もまた、木の葉のように吹き飛ばされるか、
自分で何とか自分が望む方向へと変化を導いていけるのかは、
大きく変わっていくのでしょう。

この業界、コロナによる苦労は、まだまだこれから。
今はまだ、始まる前触れなのかもしれません。

追伸、

明日から、秋祭りキャンペーンを勝手ながら行います。笑
良かったら、ぜひご参加、ご協力くださいませ~!

カミング、トゥモロー!笑

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