ある派遣会社の社長が監理団体事業に乗り出した際の話

受入企業向け

ある人材派遣会社の社長さんの監理団体立ち上げに関わることがありました。
ソコは「人づくり」と掲げて懸命に派遣社員の世話に取り組んでいるとのこと。

でも、お聞きしていくと、受動的なお世話だけで、
希望する派遣社員が独立独歩していけるように…とアレコレ取り組んでる話が、
全く見えてこない。聞こえてこない。

社長さんだけあってプライドも高いので、
余計なことはできるだけ面と向かってハッキリ言ってはいないけど、
その派遣事業で抱えているスタッフが数百人もいるならば、
そのうえでこの業界に参入してくるならば、
「既存事業に悪影響を与えることだけは避けるべきではないのか…」
とだけ、伝えている。

とはいえ、私のことだから、
運用要領ってあるから、読んどいた方が良いよとか、
そもそも経営者が最終責任者として逃げようがないのだから、
現場が判断に迷い、相談してきたときに、是々非々を指示するうえで、
業界としての知識はもっていないと適正適切に事業など運営できないよ…とか、
伝えてはいるものの、

結局、その社長さんは、
「ソレは部下の仕事」とばかり、
自分は懸命に客先を取ってこようと精力的に励んでる。

 
本当に、自分で痛い目を見ないとわからない。
既存事業が、屋台骨が傾くだけの、
風が吹けば桶屋が儲かるどころか、
桶屋が傾き取り返しのつかないことにさえなりうるリスクを、
説明してもピンとこないし、聞く気にもならないのだから、
伝える気もない。
(自分の力不足を痛感するところですね。涙)

同時に、自分が何様かと思うと、
偉そうに言える立場にあるはずもなく、
ドリームキラーになりたくない部分もあって、
結果、もまれて成長し、クリティカルまでいかずに歩み続けられるかどうかは、
その社長さん次第と思うことにした。

 
今、偉そうにあーだこーだと言ってる長年の諸先輩たちもまた、
知ってか知らずか、今ではハッキリ法令違反と言えるようなことにも、
大なり小なり関わっていたことがあると思う。
(当時のルールや価値観はともかくも、そこに「一方的な悪質」があったワケではないと思う)

昔は昔、今は今なんだけど、
じゃあといって、立ち上げに乗り出す経営者に、
この深淵といっても良い業界の難儀な部分に、
最初から腹落ちまでしてから取り組むような人ばかりじゃないことも確か。

ならばと、こぞってみんな落ちていく見えない落とし穴に陥ることのないようにと、
経験者を付けることをお勧めするも、
その経験者が、はたしてどれだけの人なのか、
その是非や奥深さなどを見定められるほどの知見もない。

さらには、その経験者がコスト負担もないままに、
助言、提言、支援まで動けるはずもない。
だけど、事業の立ち上げ、スタート時には、
コストは最小限に抑えたいのはコレマタ当たり前の話。

 
結果、徒手空拳の小舟で、大海に乗り出す方々は少なくない。
凪いだ海を順調に漕いでいけるのか、
高波高潮、台風などで大しけになって沈没するのか、
神のみぞ知る。

経営者だけに誰も教えてくれないし、
誰も上からモノをいう人もいない。

だけど、ふとしたときに、
コスパ良く学べる手段があったならばと、
作っているのが、SAVE大百科
(そういえば、包摂的には安すぎると批判してくださった方もいらしたようで…)

こういう表現は誠に大変僭越ながら、
技能実習や特定技能の経営者や現場の方にとっての、
羅針盤や参考書、備忘録や外部記憶装置クラウドとして、
ご活用いただくには、自分で言うのもなんですが、
本当に良いサイトだと思います。

まだまだ道の途中ではありますが、
ブラッシュアップを続けています。

同時に、動きつつある制度改正もまた、キャッチアップし、
予言的なことまで書いていくかもしれません。
(言いたい放題の動画では御大がアレコレおっしゃってくださっていますが😅)

ただし、読んでない経営者と、読んだ職員とでは、
価値観や話が通じない乖離が生まれる場合、
残念な経営者には、やはりお勧めできないのかもしれません。汗&苦笑

どのみち、読まない読めない経営者には、なんのことやら…だと思いますけども。

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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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