技能実習生の借金問題の統計データから読み取れること

お金

人それぞれに見方、受け止め方が微妙に違う、この借金問題。

もしかすると、特定技能でも、
数年後(10年以上はかかるのかも)、海外試験合格組などが、
面接合格して来日してくる人が増えた場合、
どれだけ日本側の申請で申告があろうとも、
多額の借金をこさえてやってくる人が、
実際にどのくらいいるのかについて、
調査が入ったりするのかなあ。

 
技能実習生の支払い費用に関する実態調査について(結果の概要)
https://www.moj.go.jp/isa/content/001377366.pdf

技能実習生の支払い費用に関する実態調査の結果について
https://www.moj.go.jp/isa/content/001377469.pdf

借金の大きさが、
実際の日本国内で起きる様々なトラブルの大きな原因の一つであるのは間違いない。

ココだけを見たら、やはりフィリピン一択になる。

でも、そうは問屋が卸さない。苦笑

特に下段のレポートの中身を見ていくと、
3P目…
図2:送出機関へ支払った費用の分布(n=1,336)
を見ると、国ごとに最大値~最小値までの分布もきちんと明示されてて、
とってもわかりやすい。

個人的には、平均値だけだと、ぼやっとしてしまうし、
その数字だけが一人歩きを始めて、
その国全員がその借金額とみられてしまうので、
好きくはない。

ベトナムと中国を見ていると、
とってもバラけてて、
良い悪い別にして、分布がまばらなのに対し、
カンボジア、ミャンマー、インドネシアは、
完全にほぼほぼ相場が出来上がってる。

コレ、国ごとに違いが見えて、とても面白い。

どこまでも参考の域を出ないながら、
相対評価として、
自分が組んでいる送り出しからくる実習生たちの借金額を把握しているならば、
高い方か安い方か、
目星が付く。

P4の、図3も面白い。

ベトナムでは、その費用の中身もろくに知らずに、
多額の借金を容易にこさえてくる。
確かに、賄賂を積めば積むほど自分に良い見返りが来るのが社会の現実だと
考えてる親たち世代が多いんだろうなと感じてしまう。

インドネシアは優しく穏やかな印象があるので、
ちゃんとかかる費用の中身を理解している実習生たちが多いんだろうなと。
フィリピンは、そもそもがこの件で負担させられるような借金自体ロクにないので、多いんだろうなと。

 
こういうのを、たまには喫茶店でも入って、
じっくり読みこんで、違いや理由について、
思いをはせてみたり、考えてみたり、
生じた疑問について、送り出しパートナーへ確認してみたり、
色々と深みに踏み込んでみると、
とっても今後の立ち回りに役立ちます。

少なくとも、受入先に、コレはこういう背景があって…と説明できて、
トラブル時などの原因の判明にも役立ちます。

こういう統計データは、全然ムツカシイ役所言い回し的な読解力は要らない。

土日でたまには読んでみたらいかがでしょうか。

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