入管が現行の特定技能制度について、大変興味深い統計を出していた。
制度見直し及び制度運用見直しに関する報告
https://www.moj.go.jp/content/001357400.pdf
図も多く、たかだか33ページなので、
業界人はチェックしておくことをお勧めします。
細かい部分はアルアルばかり。
情報発信してる方は、
コレラ一つ一つをピックアップしてれば、
当面ネタには困らない。苦笑
全般的に言えることは、
個人的な印象を含めて言うと、
ポピュリズムに流されると、
国家100年の刑を見失いそうだなって事。
ここに書かれているクレームは、おそらくあんまし反映はされない。
てか、反映できないんじゃないかな。苦笑
さてそれでは二つ三つ…
特に、受入ルートについてと、
コストについてコメントしたい。
技能実習以外の受入を希望する先では、
間違いなく、受入ルートに困っていると思われます。
逆を返せば、外食以外は、
技能実習ルートでの受入が、
誰が何と言おうが、絶対にお勧めです。
まず、選べない…
アチコチジタバタしてきて、やっとこさ繋がる人材も、
スポットスポットで見つかるばかりで、
その都度、そのタイミングで、
この人材は不要かどうかを確認しなければならない。
たとえ留学生の試験合格組や、
元技能実習生といった国内移動組は特にそう。
強いて言えば、
海外試験合格組で、どこぞの送り出し先で有資格者を集めていて、
依頼したら求人条件に当てはまる人材を集めスクリーニングされた面接会を、
段取りしてくれる先があればまだしも、
そこにもまた、様々な問題がある。
技能実習はレールが出来上がってるから、
一番ミスマッチの確率を下げられての採用を実現しやすい。
この一丁目一番地の立ち位置がわかっていない受入先と新参業者はとても多い。
もう一つはコスト面。
資料によれば、
登録支援機関に支払っているのは、
、「2万円~3万円未満(40.4%)」
「3万円~4万円未満(22.7%)」
「1万円~2万円未満(17.7%)」
の順とのこと。
コストが高いとの意見に対して、
いつも思うのは、自分でやれよ!ってこと。
そもそもがこの特定技能制度は、
企業単独型受け入れを前提に制度設計されている。
安く上げたければ、自社で自前で全部やればよい。
後は、登録支援機関側のトロさ。
自分のところがする支援の貴重さ、大事さ、必要性、
その付加価値について、
キチンと相手が納得できるように伝えられていないからこそ、
こういう意見が出てくる。
もしくは、何もせずに1万、2万と取ってるだけの先があるからなのかな。
技能実習とは比較にならないほどの数で、
現行では悪質ブローカーがとても多い制度ですからねえ。
他にも、手続きが複雑すぎるから簡素化してほしいって意見がある。
言いたいことはわかるけど、
情弱な受入先が多いから、
何も現実をわかっていない受入先ばかりだから、
必要不可欠な手続きが山ほどある業界だから、
そういったことがまるでわかってないド素人回答としか思えない。
ホントにキチンとした手続き踏んでるのかしら…
その意味を理解できているのかしら…と心配になるくらい。
いずれにせよ、こういったアンケート集計結果もまた、
制度の見直しにはある程度反映される部分もあるとは思いますが、
おそらく肝心要な方向性と、
横たわる様々なハードルやその現実を見据えてみれば、
とてもじゃないけど反映できないワガママばかり。苦笑
ただブラッシュアップできる部分も多い。
必要最低限かつ、デジタル庁の支援などもフル活用いただいて、
よりスムーズかつ、漏れとダブりのない制度設計を望みたいところ。
それだけの優秀な官僚が集まって策定するのでしょうし、
それに見合うだけの高給を得て働いている公僕なのだから、
あまりにもお粗末なものにはならないで欲しいと切実に期待したい。
追伸、
それでも、今年度中に素案が出てくるかどうか。
正式確定公表や、その施行への意思決定までには、
もう一年以上はかかりそうですけど。
(早くても来年秋じゃないかな)
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
SNSやLINEなどもいいんですが、やっぱり個別に届き、残り、ふとした時に探しやすいメール媒体が好きなんです、私。
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