久々に技能実習生の転籍救済をお手伝いして感じたこと

仲間

ある監理団体の方から、
今初夏に入国の技能実習生の配属先で、
入国と時を同じくして、
長時間労働の労働法令違反が発覚し、
入職を急遽断念せねばならなくなったとのこと。

久しぶりに当方まで届いたSOSです。

自団体での模索もそう簡単にはうまくいかず、
機構もろくに探してくれない。

送り出し先にも協力を仰いで打診してもらうも、
うまく運ばない。

この手のマッチングは、実質、本当に難しい。

 
私、こんなことは普段からお手伝いなどしてはいない。
たまたま、懇意にお付き合いくださっている方からのご相談だっただけ。

巷でいうモンスターだったら願い下げですが、
悪い子たちではないようだし、
監理団体が受入先の長時間労働を見抜けなかったからと言っても、
後の祭り。

 
所詮、ブローカーにしかみられないから…
所詮、その監理団体が当事者として、どげんかするしかないんだから…
うまくいくはずもないから…
ナゼ、一銭ももらうワケじゃないのに手伝うの?…
その受入先では適性マッチングだったとしても、
次の受入先でも、同様にマッチングするかどうかは別問題だから…

色んな人が、色んなことを言う。

うん、それぞれに言いたいことはわかるんだけど、
だからといって、お付き合いいただいてて頼ってこられた方からのご相談を、
無下に振りほどくような人ではありたくない。

なによりも、巻き込み事故にあった子たちが、
あまりに不憫。
この子達には、なんの汚点も罪もない。

子供らだけに要望は好き勝手言ってきたりもするのだけれど、
そんなのは大人として先輩として、キチンと諭しわからせてもらうだけ。

 
私自身がそんなピンポイントでの受入職種の該当先が手持ちにあるワケがない。
直接、内々でお声をかけられる方々が、集ってくださっているだけ。

そんな方々が、手前味噌ながら、
私の関係先(自分と同じように真摯に取り組んでいて)で困っているならば、
よほどのすれ違いでもない限り、
高確率で悪い子たちではない、悪質ブローカーが絡んでるわけでもない…
等などの信用、信頼から、無条件で動いてくださる。

コレが何よりもありがたい。
涙がちょちょぎれるほどに、ありがたい。

自分が助かるワケでもないのに、
ありがたくてありがたくて頭が下がる。

私が仲間を大事にするのは、
こういう返報性をいただけるから。

最初っから、見返りを求めて日々生きてるわけじゃないんだけど、
お声をかけただけで、お忙しい日々を過ごされているのに、
動いてくださる方々からの返答をいただくと、
どうにかして倍以上を返していかねばと、
自然と改めて気合いが入る。

情けは人の為ならず。

世に届けるギブギブが、きちんと届き響いている人たちがいるなら、
今以上にもっと届けていけば、もっと喜んでもらえるって思うから。

やはり相手が喜んでもらえてるって実感がわくのは、
嬉しいし自然と感謝してしまうことですね。

 
一方、転籍マッチングのセーフティネットは、
機構にあるし、その責任も負っているハズ。

でもね。
役所は役所で、現実的にとても個別具体的な対応まで、
十二分に手が行き届かない。
法の下の公平、平等に支障をきたす可能性もある。
(その監理団体、受入先にだけ個別に実利を支援するともいえるから)

結果、自助努力が大前提。

また、機構によるマッチングは、
機構だからこそ、機械的にしかできない。

一斉配信、希望者がいれば、繋いで個別対応してもらうだけ。
希望者がいなかった場合は、
救済受入しますよ!って手を挙げている監理団体へ、
その国の、その職種の監理実績のある先へ、
数件、個別に打診の連絡を入れてみるのが関の山。

つまり、
そこには、役人としての職務を果たすという自己(自役所)の利益以外、
存在しないのが現実。
(もちろん機構の中にも良い人残念な人がいる)

そんな機構マッチングが、はたしてうまく成立するのかは疑問。
(打診先の数といった、どこまでも機能的価値としては機構ならではにて、成立確率がないワケではない)

結果的に、
意欲と姿勢と能力の伴う方がいらっしゃる先で、
助けてもらう側も、助ける側も、
双方に協力し合える仲間、同士的な環境、場がないと、
成立しにくい。

 
今後、特定技能の期間満了や自己都合離職が増えていく。
同様のマッチング需要は高まる一方。

またIT業者などが、得意とばかりにマッチング集約サイトなど世に出してくるのだろうし、
職業紹介会社が、これでもかと、
売り物商品宜しく、何千人、何万人の登録者がいるなどして、
今以上に需要は高まるのでしょうね。

でも、うまくいく確率は大きくはない。

なぜならば、ソコに関係する方々一人一人が、
サラリーマンとして機械的に対応するだけなら、
上手くいくはずがないのだから。
(あ、職業紹介として手数料だけ取るサービス提供会社は儲かるのかもですけど…)
(最後まで面倒を見るスタイルじゃなければ儲かるけど、中途半端は結果的に双方に悪影響となる確率が高いので、私にはデキナイなあ)

 
どんだけAIが発達しても、人が人に寄り添って、
矛盾すら抱きかかえて、共に歩むという行為は、
その本質的な価値は、変わらない。

願わくば、心あるスムーズな転職、転籍マッチングの提供先が、
登場してくれることを祈る。
いや、私も協力は惜しみませんけども。

追伸、
今年の10月以降、こういった行為にも、
新たな枠組みとして、職業紹介事業の許可とは別に、
募集情報等提供事業としての届け出が必要になるとのこと。
メンドクセー…ハローワークや機構が十二分に機能してくれれば、
気に病むこともないのに。
 
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