先日のNHKのETV、技能実習制度の取材放送を見て、改めて怒れたこと。

受入企業向け

先週17日23時より、またNHKにて技能実習制度についての一時間番組が放映されました。
ご覧になった方も多かったと思われます。

ETV特集「調査ドキュメント~外国人技能実習制度を追う~」
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/MP1KKQRGLV/

昨年のノーナレで取り上げられた愛媛の縫製会社の被害者から入り、
ベトナムという国にフォーカスされて、
支援者のコメントや、
赤じゅうたんでの出迎えから、
マトモな送り出しの社長のコメントも、
顔も名前も放送されない残念な送り出しスタッフのコメントも流れました。

愛媛の被害者のベトナムでのお父さん、お母さんの様子、
関わった残念な送り出し機関との保証金などのやり取り、
これらも生々しく取材に張り付いていた様子が放送されました。

後追い調査のように、その後、愛媛の会社が受け入れ停止になり、
そこに関わる監理団体もまた、事業停止に追い込まれた行政処分結果も、
報告されています。

同時に、
日本側のコレマタ残念な監理団体の経営者?のコメント、
厚労省などの取材担当の方のコメントなども、
生々しく取り上げられました。

何を言いたいのかといえば、
残念な送り出し、残念な監理団体、残念な受入先、
未だに、どこかでバレなきゃ大丈夫、
いや、バレるまでの片道切符で、進んでいるんだろうなぁと。
そういう目に見えない水面下で、
未だに被害にあっている技能実習生はいるんだろうなということ。

そして、
この業界、決してそんな残念な方々ばかりじゃないということ。
本当にそんな社会弱者から搾取することしか考えていない貧困ビジネスでしかないとしたら、
さすがにこの業界、ここまで広がり成立し続けてはいないということ。
どれだけ自国民を派遣して外資を稼ぎたい送り出し国だとしても、
問題があまりに多く頻繁であるならば、
そもそも日本という国へ送り出すことはなくなっているということ。

マスコミは、NHKと言えども、
社会問題を取り上げるだけで、静かで地道な社会貢献を一つ一つ、
取り上げて報道することはないということ。

スポンサーとの兼ね合いのない民間放送局にはできない報道ができるはずのNHKであっても、
視聴率が取れない、注目を浴びることのない、
視聴者へ何らかのアピールができない内容については、
報道されないこと。
それらが目に見えないから、取材しにくいこと。

法と同じく、マスコミにもそれほど期待をしなくなった私には、
もはや怒れることはほとんどありませんが、

日本側として、イチバン怒れたのは、
この某監理団体の方の発言。
『みんな言わないだけで、全員が貧困ビジネスとして搾取している』かのような発言。
イラっとしましたね、一緒にするなと。
自分がそうして甘い汁を吸っていてやめられないからと、
他の誰もが同じことをしていると思うなと。

同様に、送り出し側の方も思ったことでしょう。

実習生から搾取したお金で、日本の監理団体の人たちの、
渡航費から、ホテル代から、飲み代、オネーチャン代など、
一切負担することなく、
本当に法廷通り3600$以上はいただいていないと、
プライドもって事業に取り組んでいる方も、
他の送り出しと同じ目で見るなと。

マトモな受入先も同じでしょうね。
ちゃんと法律通り守って受入している先は、
作業をごまかしたり、実習時間(就労時間)をちょろまかしたり、
様々二重帳簿をつけたり、アホなことは全くやっていない。
入国後の法定講習だってちゃんとやってる。
監理団体もやってないのにやってると平気で言えるようなところと付き合ってない。
同じ目で見るなと。

自社の従業員がこのETVをみて、ウチも同じことやってるのかとか、
うがった目で見られるのは、はた迷惑だと。

コレ、別に技能実習制度業界に限ったことじゃない。
肉の偽装問題なども、
賞味期限をリパックしてごまかすような問題も、
全部同じ、マトモな先はマトモだし、
その中でもマトモじゃない先が大きな問題を起こして、
業界全体の信用やイメージを悪くさせる。

視聴者の方々もアホばかりじゃないので、
木を見て腐っていたら、森全部の木が腐っているから、
火をつけて全て燃やしてしまえと思う人ばかりじゃないと思われます。

改めて思うのは、
この業界での問題は、
この業界の当事者たち自身の手でしか、変えていけないということ。

今回のETVでも縫製の団体の事務局長が東奔西走されている様子も、
取材されていました。

ミクロの問題と同時に、マクロの問題もある。
業界全体がもっと良くなれば、そこに住むミクロとしての一社一社もまた、
良くなっていく。
=悪いことができなくなっていくってこと。

私自身、この業界の底上げをするには、
現場で関わる一人一人がレベルアップを自然と図れる環境づくりがイチバン大事だと、
様々な取り組みを行っています。

同時に、
マクロの面では機構や入管、労基が様々な調査や検査を通じて、
摘発や取り締まりを強化、実行していけば、
それがイチバン適正につながると思っています。

また、業界の空気が少しでも良くなればと、
「笑顔でありがとうコンテスト」も、また開催していきます。
*こういう活動が、自分たちさえよければそれでいいとする人たちを、
 もっと追い込んでいければと願ってやみません。

特にマクロ面では、法でがんじがらめな行政ができない活動にこそ、
地道にコツコツ取り組んでいけると良いんじゃないかなと。
お仲間内で取り組んでいる様々な警鐘と啓蒙活動と同じく。

ふと振り返ると、直接間接を問わず、
お付き合いのある方ばかりが顔も名前も出して登場していて、
音声を変え、姿を見せずにモゴモゴしゃべっている裏の方々とは、
一切お付き合いのないことに気づくという。苦笑

たぶん、版権問題で近日中に消されていると思われますが、
こんな先でネット上にあがっていました。
見れなかった方は、どうぞ。

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注:責任は一切持てませんので、悪しからず。

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