6月23日(火)、新たに処罰を受けた監理団体と受入先の処分が公表されました。
監理団体の許可と技能実習計画の認定の取消し等を行いました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11945.html
いつも思いますが、こういうのって、
詳しくドリルダウンしたり、リサーチしておく人って、
ホントにいません。
さっと見て、おおこわっ!って思うだけの人がほとんどです。
せっかくですので、丁寧に振り返ってみましょう。
ちなみに、上記厚労省では、一過性に見られがちですが、
外国人技能実習機構のHPでは、以下にずっと露出され続けます。
たぶん、改善が見られ、5年の経過措置を終えた後で、
初めて、露出がなくなるハズです。それまではずっと…
許可・認定の取消し
https://www.otit.go.jp/gyouseishobun_torikeshi/
改善命令
https://www.otit.go.jp/gyouseishobun_kaizenmeirei/
一つ一つ行きますね。
長くなりそうなので、明日にも続きそうですが。
許可・認定の取消し
https://www.otit.go.jp/files/user/docs/200623-13.pdf
許可取り消し
事業閉鎖に追いやられた監理団体は、計8団体になりました。
今回、追加されたバカモノ恥知らずは、3団体。
我々が追求すべきは、「誰?」「どこ?」はもう相手にもする必要もなく、
(今後、新たに組む相手は、初期でググればたぶんヒットするので、
それくらいで十分…鼻にもかける必要はありません)
むしろ注目すべきは、どういう問題で処分に至ったのか。
千葉農業技術協同組合
https://www.mhlw.go.jp/content/11808000/000640995.pdf
ベトナムの『TTC VIETNAM HUMAN RESOURCES JOINT STOCK COMPANY』との間で、
違約金を定める内容の「外国人技能実習事業に関する協定付属覚書」を締結していた。
TTCさん、二度目の登場です。
間違いなく、この送り出し先と提携していた監理団体は、
実地調査の追求がやたらめったら厳しくなっていることでしょうね。
報道を見るに、今回は、20~30万円の違約金契約だったとのこと。
アホな送り出しと提携しているリスクが、
これでも理解できない監理団体の意思決定機関である場合、
お里が、レベルが知れます。
リテラシーうんぬん以前に、誰と組むかを見定められない先は、
自然淘汰されていくのですね。
遅かれ早かれです。
なお、団体をどうこう言わず、誰と組むかにこだわっている私にすれば、
TTCの中にも、まともなベトナム人はいらっしゃったのではと思われ、
同時に、マトモな方は、客先を連れて他送り出しへ移っていると思います。
なので、TTCと付き合っている全ての方が、悪質だとは思いませんが、
それでも当事者責任的に、付き合っていた時分の潔白立証には、
労力を割かねばならないことでしょう。
同様に未だキックバックを受け取り続ける団体は、
明日は我が身と、せいぜいおびえて暮らしていただければと思います。
ちなみに、こういう案件はほぼほぼ内部リークですので、
止めようがありません。笑
ちなみに、こんな監理団体とお付き合いを続けてきた受入先もまた、
色々と痛くない腹を突っ込んで探られる要注意先リストに載ってしまいそうですね。
だって、たぶん、なんでもOKな金儲け団体と好き好んでお付き合いするような先ですから。
これらの点だけは、情け容赦なく皮肉を言わせていただきました。
ひうち縫製事業協同組合
https://www.mhlw.go.jp/content/11808000/000640996.pdf
入国後講習を認定計画どおりに行わなかったこと、
虚偽の監査報告書を外国人技能実習機構に提出したこと、
傘下の実習実施者に対して訪問指導を適切に行っていなかったこと…
あり得ませんね、まったく。
あんぐりと、空いた口がふさがりません。
な~んも、監理実務をしていなくて、
ただただ虚偽報告を上げていただけ。
協力関係者の方いわく、いわゆる人工(にんく)出し業者と言われる、
悪質ブローカーそのものです。
いや、頭の良い企業舎弟団体であれば、
もっとちゃんとやってるくらいかと。汗&苦笑
どうしようもないアホ団体ですね。
ガキが取り組んでよい事業ではないことが、
やっぱりガキなので理解できないんでしょうね。
…スミマセン、書いててイライラしてきちゃって、つい言葉が乱暴に…汗汗
こんな組合で働き続けていた方も、
こんな組合と付き合う受入先も、
本気で、常識を疑われても致し方ないかと。
頭悪すぎです。
受入先の従業員までかわいそう。
ブライト協同組合
https://www.mhlw.go.jp/content/11808000/000640997.pdf
自己の名義をもって、他人に監理事業を行わせていた
はぁ、なんだかなぁと。
厳密に言えば、色々と許容せざるを得ないまっとうなやり方がないワケではありませんが、
それでも、こういうソシリを言われないためのケアが、
キチンとなされています。
こう明らかに言われて処分されてしかるべきな、
イイカゲンなやり方をしていたんですね。
関係者以外は全く監理実務に関わってはいけないことが原則です。
本当に、情けない限りです。
経営者のレベルが、本当によくわかります。
もしかすると、違う部分で悪質極まりない団体がわかってはいても、
それ自体を裁ける法的根拠を抑えるまでもなく、
悪影響を野放しにすることは、多方面で被害甚大だとの判断による、
別件逮捕なのかとさえも、思わず邪推してしまうような処分理由です。
余談ですが、もしかすると、この処分された代表の方、
昔、お会いしたことのある方なのかもしれません。
当然、その時以来、まったくお付き合いはまったくありませんが。。。
最後に、
改善命令
https://www.otit.go.jp/files/user/docs/200623-15.pdf
今回、この改善命令の部類処分は初となります。
一般社団法人日中科学技術文化センター
https://www.mhlw.go.jp/content/11808000/000641359.pdf
傘下の実習実施者に対する監査を適切に行っておらず、
監理事業の適正な運営を確保するために必要があると認められること
技能実習法第 36 条第1項に規定する改善命令
(主務大臣の指導等)
第三十六条 法第二十七条第二項の規定により読み替えて適用する職業安定法第三十三条の六の規定により
法務大臣及び厚生労働大臣が行う指導、助言及び勧告は、書面により行うものとする。
適用条項も参照してみましたが、どうも意味がよくわかりませんねー
特に『…必要がある』と処分されるに至った基準が曖昧です。
少しポイントがズレますが、
こういうときに私が申しあげたいことはただ一つ。
どれだけ歴史ある大きな団体で、
相当たるご経歴とご実績のお偉い様方がいらっしゃる団体であっても、
残念な先はいくらでもあるということです。
コチラの監理団体だけ、堂々とHPも出ていましたので、
ご紹介しておきます。
ご関心ある方は隅々まで、ご覧になられると宜しいかと。
ご多分に漏れず、
懸け橋…
思いやり…
暖かみのある素敵なキーワードがちりばめられています。
立派なビルにも事務所を構えています。
教育交流事業
短期訪問団事業
科学技術文化交流事業
高度人材事業
笑顔にあふれる素晴らしい事業を展開されていらっしゃるご様子です。
でも、改善命令がでている現実。
HPを見る限り、どうやら中国専門?のご様子で、
中国側からも相当評価されているように書かれています。
でも、改善命令が出ている現実。
おそらくとても多くの技能実習生の受け入れをしていると思われ、
この監理団体だけ、許可取り消しとならなかった理由は、
前述の取り消し先ほど、人数が少なくなく、
転籍、移籍先対応ができかねる状況があったからなのかもしれません。
どこまでも私の個人的な邪推であって、
事実とは異なるかもしれません。
もしこんなちっぽけな私のブログで名誉棄損など言われるようであれば、
関係当事者の方、お申し出願います。
すぐに不適切な部分があれば、消去いたしますので。
でも、改善命令が出ている現実。
もしかしたら、組織が大きくなりすぎて、
上の方々の責任は免れるはずもありませんけど、
現場の一職員が、まことしやかに悪質行為を繰り返していたのかもしれません。
月例訪問や監査訪問に出向くところを、
出向いた風に報告を上げていたとか。
クドクド言い続けている通り、
どこと組むかが問題ではありません。
『誰』と組むかが大事だということです。
やはり長くなったので、明日に続きますが、
あした取り上げる、実習計画の認定取り消し先も今回たくさんあって、
今日掘り下げた監理団体との関係性が繋がっているものなのかどうかも、
気にはかかるのですが、
その関係性の部分は、公表されていません。
調べようはあるのかもしれませんけどね。苦笑
さて、今日はこの辺で。
あした分は以下予定。
昨日の続き…監理団体の許可と技能実習計画の認定の取消し等の処分を詳しく見てみる(実習実施者編)
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