特定技能の転籍・転職ブローカーの実態

お金

入管の統計データを読み解いてくと、
色々とわかることがあります。

わかるというか、想定できるって言い方が正しいんだけども。

近年、こういう統計がとられています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_61317.html

特定技能の職業紹介事業者や登録支援機関はもちろん、
技能実習でも育成就労でも、監理団体や受入先は、
ちゃんと把握しておく必要があるでしょう。

以下は、上記のリンク先より抜粋し、
加工したものです。

これらの数字が教えてくれるポイントって、お分かりでしょうか。

ポイント1.おおよそ一番多いキッカケは、『友人・知人』の口コミ紹介

つまり、受入先にとっては、
【今現在、就労してくれている外国人の方々の満足度合い】
によって、離れて減っていくか、勝手に増えていくのか、
真逆に異なることとなります。

 
ポイント2.分野によっては『日本国内の民間紹介会社』もソコソコある

ただし、コレは一概には言えません。
例えば建設のJACが、外国人にとっては、民間かどうかは分からない。
それに、確か、漁業も建設も、いわゆる一般職業紹介事業はデキナイはず。
=阿呆が水面下で好き勝手やってるのかもしれない。
=リスクしかない分、事業として軽々に参入したら痛い目にあう。
(もしかしたら経営者自身がそんなことも知らなかったり、知ってても現場職員が知らなくてやっちゃってるとか、無料なら怒られないだろうとか勝手な判断で進めちゃってるとか…)
でも、宿泊・飲食系ならありうるけれど、特に飲食は留学生へのバイト斡旋も含まれての話かもしれない。

 
ポイント3.前出の1と2を踏まえて想定できる事は…

日本国内の特定技能等で職業紹介事業に励む方々の動向として、
実現可能性が高いストーリーは…

ネットでの求人広告だろうが、SNSでのブラックに近いグレー手段だろうが何だろうが、
まずは一人二人三人と、ファーストペンギンを捕まえる。

その方と仲良くなって、その方の横つながりでできるだけ数多く引っ張るように促す。
(実績や数字に困ってれば、禁止されてる紹介手数料などもグレーにして回してる可能性は低くないのでしょうね)

入職してみない事にはわからないとして、
結果的には、二毛作、三毛作と、その外国人材とアチコチ紹介手数料を取りに動く。
あんまし転籍・転職が多いと、紹介される受入側も不審に思うから、
それなりに致し方ない理由を作って…。
(もっと給料高いとこへ/出稼ぎ外国人だから致し方ない…彼氏彼女のいる先へ/若いから致し方ない…母国の親の指示で/日本以上に逆らえないから致し方ない…などなどいくらでも)

こうなっていくのが、自然の流れ。

職業紹介事業者の現場職員(長いのでブローカーって略します)にしたら、
そりゃ最初からスーパーマンはいないし、
でも入社したら営業数字は上げないと給料泥棒って後ろ指指されたり、居づらいし、
未成熟者は特に、楽して数字を稼ごうって考えるし、
経営側は数字さえ上がってれば満足だし。

 
要は、残念ながら、ブローカーにとっては、
労働者の流動性が高ければ高いほど、儲かる仕組みでしかないので、
どうしようもない。

技能実習でも育成就労でも、
監理費、監理支援費といった月々スキームになっているのと、
ワケが違う。

あぁ、同様に職業紹介費用もまた、月々分割でせめて1年とか、あわよくば3年とか5年とか、
そういう仕組みで職業紹介事業に取り組んでいる先なら、
少しはマシかもしれませんけども。

てか、技能実習上りが元サヤで特定技能成りして就労継続の場合は、
ほぼほぼ、そんなスタイルなんだろうなと。

 

昔々、麻雀のジャンゴロ映画で、俳優がこういってました。
「裏技は、普段から使って荒稼ぎするためじゃなくて、相手に使われた時に、使い返すために、身に着けておく必要がある…」

そう言う意味で、ヨソからブローカーにちょっかい出されるリスクを想定し、
受入先と、こういう会話も色々しておくと良いでしょう。
大事な受入先ならば、余計に…ね。

 
追伸
逆を言えば、要らない受入先、残念な外国人労働者だったなら、
上手に、こういうブローカーを紹介し、手離れさせていくのも、
言い手だと思いますよ。
ゴミダ溜めはよりゴミ溜めに。
美しい人は、より美しく。

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