特定技能外国人労働者の是々非々議論の際、振り回されないために…

ポイント

良い感じでバランス感のある客観的な意見を、久しぶりに見た気がします。

特定技能制度の拡充で外国人労働者は増大の一途…日本経済の今後を左右する労働市場の「最大の論点」とは? | Japan Innovation Review powered by JBpress
少子化による人手不足が深刻だ。その影響は、賃金の上昇や先端技術による省人化、女性・シニアの活用などに現れ、労働市場は著しく変化している。加えて日本は他の先進国に先駆け、これから本格的な人口減少時代を迎える。社会の前提が変容する中、日本経済の...

この議論は、時間的にどの程度俯瞰的な観点で見るかによって、議論は大きく変わります。
3年5年スパンで見るか、10年20年30年スパンで見るかで変わるって事。

加えて忘れてはならないのが、雇用側と非雇用側との両面の観点であり、
付随して広範囲にすそ野広く影響を与える点まで考慮に入れる観点です。
もっと言えば、職種作業や業種分野でも様々に違ってきます。
送り出し国側のお国事情や発展スピードなども…。

よって、どの観点で、どの立ち位置でものを言うかによって、
見解なんて360度、全部変わってきます。

なので、日本という国が、そもそもどこを目指し、誰にどこに何をどのように求めていくのか…が大きな道筋となりますし、
そうやってレールを引いていかねば、変数多過ぎな分、迷い込んで何がしたかったのかわからなくなる。

更には、国の方針とその加減の変化に応じて、
受入先や監理団体、登録支援機関、職業紹介事業者、送り出し機関、外国人労働者でさえ、
一人ひとり、一社一社、同様に「誰は、どこへ向かうため、何をどのように求めていくのか」を定めておかないと、
前述の360度の色んな意見に振り回されて混乱し、まともな動きが取れなくなります。

・人権問題を考えたら、これくらいは手厚く保護しなきゃダメでしょう!
・キレイごと抜きに儲からなきゃ自分がマトモに立っていられないんだから、逆に相手に迷惑かけるだろ!
・奴隷商人なんて見られたくないなら、これだけのことができなきゃ、現場に立つ資格すらない!
・永住まで寄り添って育てなきゃ、人身売買屋と変わりないじゃないか!
…まぁ、他人様は自身の観点から、相手の諸事情なんて一切考えず、好き勝手言う生き物です。

結果、
自分が、自分が率いる組織が、自分の所属する組織が、
いったい、どこに顔を向けて、どのように歩んでいくのかを定めない限り、
常に迷い続ける事になるんです。

 
なので、
特定技能外国人受入制度に関わる場合は、自分の立ち位置を常に確認している必要があります。

カネさえ儲かればそれでいいのか。
カネを払ってくれるのは雇用主なので、受入側さえ最優先で動けば、それでいいのか。

外国人労働者が最弱者なので、ナンデモカンデモ彼ら最優先で動いていればいいのか。
外国人労働者を守らないと人権問題になるので、何かあれば彼ら寄りで動いてれば、それでいいのか。

自身が損をするのは堪えられないので、自分に損がないように立ち回れたら、それでいいのか。
いや、自分のせいで相手に多大な被害を与えるのは堪えられないので、自分はどれだけ損しても良いのか。

いったい、何を、どこを、どれだけの基準で、物事に当たればいいのか。

特に駆け出しの新規参入者と、
架け橋…国際貢献…若く元気な外国人労働者との接点…などに魅力を感じて業界へやってきた方にしたら、
(儲かりそうだと業界へ乗り込んでくる方々にしたら)

結局、
自分は何がしたいんだ?
どうしたいんだ?
いったい何者なんだ?
って考え込んでしまう機会が訪れます。

ある種、哲学的な部分です。

 
なので、ずっと、私は「”アナタ”は、”ナゼ”に、”ドコ”を目指していますか?」って根底の部分を大事にしてるし、
私自身がほとんど迷わないのは、自分で定めたソコに、自分で強くコミットしていられているからだと感じています。

要は、軸があれば、支えがあれば、真っ直ぐ立っていられます。
フラついても戻ってこれます。
道を決めれば、その道を歩むためにどうしたら良いかを考え実行に移していけます。

という事は、どこかで書きましたが、
軸を、道を、自分で決めるには、経験も知見も必要なので、
多くは苦労してきた人が、自分の中で揺るがない軸を、自分で決めることができますが、
経験も知見もない場合は、定めようがありません。

鶏が先か卵が先か。

そんな迷路に、また迷い込む。苦笑

で…

拠り所となるのは、何が本質か、何が本物か、そもそも人って…社会って…なんてなっていくんです。

 
つまり、総じて若いうちには定めたくとも定まらないし、
定めて進んでみても、良い悪い別にして、変わって行くんです。

でも、人は人だけに、行き着く最大公約数的な先は、たぶん同じ。
そこまでアナタが心から納得してたどり着けるかどうかの問題。

私がアホみたいに成長ガー、進化ガー、成熟ガーって騒いでるのは、
そういう事です。

 
価値観の肌感覚が共鳴レベルで感じられる方は、
ぜひご一緒したいし、お付き合い願いたい。

そして、そんな仲間たちと、ドンドン、次のステージへと歩みを加速させていきたい。

それだけなんですけどね。

追伸
これだけ深く「質」が求められるほどに、成熟した社会なんですよ、令和の今の時代は。
決して儲かってるかどうか、事業規模がいかほどか…なんてシンプルな観点だけで相手(人)を判断しないんですよ。

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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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