能登半島地震が、業界人の…リーダーの真の姿を浮き彫りにさせる

受入企業向け

元旦早々、大変な事態が起きました。
被災された方には、心よりお悔やみ申し上げます。

で、ふと感じたのは、やっぱり人間は「予防」ができないってこと。

明けた2日早朝未明、私のスマホにSNSでレコメンドされたのは、
3.11で被災された方が、地震発生後、1,2時間後に呟いたコメント。

地震や津波を舐め腐ってる人が多いだろうからと、
当時の現実を伝えてくれていました。

「逃げて、何事もなかったなら、それでよい」…と。

 
とはいえ、

「五体満足でクリティカルな不幸が起きなかったんだから…」
「起きてからじゃ、取り返しようもなかったんだから…」
「命に代えられるモノなんてないんだから…」

と言いつつ、

特に組織を率いている人にとっては、かなり迷うのが現実。

だって、リーダーが慌てふためき、大騒ぎを始めたら、
末端まで大混乱が生じる。

避難においても、相当なストレスを配下の方々に押し付けることにもなる。

上からの指示とした場合、そこで生じた様々なコストもまた、
経営者(組織)が負担して当然の現実を生じさせる。

リソースに十分なゆとりのある方はウラヤマシイ。
資金的にもメンタル的にも、こういったときに余力を費やせるから。

とかなんとか考えながらも、
元旦というタイミングを考えれば、
「有事とはいえ、プライベート時間まで指示する権利はない」
とでも言い訳できれば、
「関係性のある大切な方々だから、アラートだけでもとアナウンスしたけど、あくまでも指示ではなく警鐘であり、子供じゃないんだから、自主性(自己責任)に任せる」
って言えるでしょう…通訳など含め一定以上、成熟してる職員の方々に対しては。

ただ、問題は、
日本語なんてとても十分には理解できない技能実習生や特定技能者の方々。
「彼ら彼女らをどこまで助けるか…」

・SNSで個別に連絡を取って安心させ、状況確認し、安全を確保させる(してもらう)?
・企業の生活指導員や支援責任者、支援担当者に連絡を取り、保護すべき対象のお世話の必要性を注意喚起する?
・四の五の言わず、考えず、まずは寮にまで駆けつける?(自身の避難は?)

職員だって労基法などの一対象者です。
休日にまで指示する権限は、働かせる行為は不可能ですし、
休日出勤代など様々発生します。

うん、労働者に対応はさせられないから、
理事などの役員といった非労働者で立ち回る?

・下手すれば数名で数百人、数十社に連絡を?
・メールやSNSなどで一斉送信?
・個別に一軒一軒お電話?
・外国人一人ひとりに個別に連絡とって安否確認?
・いやいや、同様にまずは寮まで駆けつける?

 
それとも、
茫然と思考停止、行動停止し、
全て受動的に事後対応するだけ?

被害が実際に発生した後で、
面倒なことになった…さて、どうすべか?…みたいな。

下手に騒ぐと逆に混乱させると思ったから…とか。
何事もなかったら、それでいいじゃないか…とか。

 
ざっと想像できそうなことを列記してみましたが、
こういう事態を経験した際にこそ、

有事の取り決めを定めておく先と、
そんなん自分で考えろよ、子供じゃないんだら…と捨て置く先と、

どちらが頼れる組織ですかね?
どちらが定着化を実現する組織ですかね?
アナタだったらどっちで働きたいって、所属していたいって考えますかね?

 
「予防」という概念を、「自身への利益誘導」へと脳内変換させる。
キレイごと抜きに、そういった脳力も必要なのかもしれません。

そういうレベルの経営者が率いる組織では、
経営者自身が背中を見せているから、
人はそのリーダーに対して、安心と信頼を感じる
ものです。
頼っていいし、大丈夫だって感じるものです。
その関係性を自ら大事にしようって、無意識にも考えるワケです。

ある意味、信頼関係を強化する『絶好の機会』とさえ言えます。

 
案の定、業界人は
「実習生はTVなど見ないし寮においてもいない…」
「どうやって伝える?どうやって避難させる?どうやって安心させてあげられる?」
と、想定通りのトークが飛び交っていました。

・・・

その先を行こうよ。
そこから先の行動へと歩みを進めようよ。
問題提起だけで満足するのはやめようよ。
(気づいた俺ってすげーだろ!周りへ教えてあげてる俺ってすげーだろ!…レベルは卒業しようよ)

こんなん、私がイチイチ偉そうに言語化せずとも、
既にやってる先、元旦から冷静に避難など対応してた先はあります。

上には上が…それも遥か彼方、下からじゃ雲の上はとても霞んで見えないくらい。
仙人の世界で生きてる方もいらっしゃるんです。
(だから監理団体実地見学会なんて開催したりしてました)

願わくば、業界人全員、そういうレベルまで一気に駆け上がってしまいましょう。
共に歩めば、スピードは加速しますから。

一人だけで、一組織だけで、ウジウジグダグダやってるから、
遅いだけなんですから…といっても、
解体新書企画は先月末で募集は終了してますけども。

機会あれば、その時にどうぞ。
まあでも、機会を逃す方は、ずっとウジウジグダグダが続くから、今ココなんですけどね。汗

届かせられない、響かせられない自分の力不足を痛感するばかりです。
(ある意味、どんだけ上から目線だって話なんですけどね。汗)

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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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