NHK札幌アナウンサーの真摯な取材から、改めて考えること。

お金

嬉しいですね。
こういう真摯な取材報道は。

外野から、やいのやいのいう報道は結構ありますが、
なんかこう、

事実を正しく伝えよう、
また、特に、どちら側からの言い分も、丁寧に取材して確認しよう、

アナウンサーというよりは、
報道の方々の地道かつ丁寧なプライドが伝わってきます。

NHK 北海道 アナウンサー・キャスター 野村 優夫
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/caster/m_nomura/

私がチェックしている今日は、11日。
この時点で5本の連載記事が上がってます。
(続報もあるようなので、ご確認ください。)

悪事例はアルアルのケーススタディですが、
中でも、好事例として挙げていた、以下のページは考えさせられます。

実習生の立場に立った支援とは?~外国人技能実習制度取材④
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/caster/m_nomura/slug-nae5eb43b4f77

色んなトラブルがある。
だから、じゃぁ、どうしたらいいんだろう。

そんなことばかり考えることが多い私は、
悪事例“だけ”見ていても、
本当の意味での解決策は見えてこないように思い、

好事例…すなわち、
みんなどうやって未然にトラブル自体が起きないようにできているのか、
いや、そもそも、どうあれば、トラブルが起きないのか、
などに強い興味関心があります。

前出④での事例とすれば、
ミソは、経営者個人のスタンス、考え方、姿勢、能力、資質…
によるもので実現されている。
もちろん、部下として支えている方々がいてのことだとも思う。

ただし、カネの面になると、
他でも事業経営されていて、
ソコからの収入があるので、監理団体業務からは無収入ででき、
しかもそれが、トップだけでなく、
奥様や、他の農家の奥様まで無償でお手伝いされているとのこと。

コレが事業自体を健全に成り立たせるためのミソというならば、
金持ちでないと、できないとなります。
それも、私財を投げうち、大きなリスクすら抱える覚悟のある方。

ずっと前からの根本的な課題ですが、
そもそもが、公的側面の強いこの制度事業。

本来であれば、国がすべき事業。

韓国のように国がすべて管理すべきとまでは言いませんが、
(杓子定規な「国」には丁寧な個別対応など到底できないから)
(国は腐っても変革しにくいが、民間は新陳代謝がまだ効きやすいから)
民間でできる事業としては、
相当に難しい事業だと、改めて思いました。

だって、この好事例が成立しているのは、
この理事長さんたちが、無報酬で責任とリスクを背負って頑張っているからだとすれば、
この理事長さんたちが現役引退される頃には、
どなたが引き継げるのでしょうか。
確か、御年69才です。
倒れたら、どうなるんでしょうね。
収入を得られている方が、後を継いで、
回していけるものなのでしょうか。

キレイごと抜きに、
お金の流れが止まれば、
全てがおかしくなる。

お金を正常に適正に回せねば、
他の記事にあるように、
会社は体が変わり、実習生は解雇され、
監理団体は非難され、
送り出し機関にもお金は入らなくなり、
全てがおかしくなって、
苦労、心労、涙の負の連鎖が雪だるま式に膨れていきます。

私は、お金が全てだとは言いませんが、
お金はとても大事です。

特に、この事業においては、
監理費2万円とか、1万5千円とか、ありえない。
適正監理を法的にも現実的にも丁寧に取り組むならば、
相当難しい。

この金額が成立するのは、
限られた地域、限られた職種、限られた人数…
なんかじゃなくて、薄利多売の理屈あって成立するものです。

または、非営利事業だけに、
そもそもが溢れて使い道に困るほどの潤沢な活動原資があって、
はじめて成立するものです。

別に高けりゃいいって問題じゃない。

実情を知らないと、
いや、手痛い失敗を繰り返した受入先でないと、
この意味は、到底理解できないんだろうなぁと思います。

結果、値段じゃなくて、担当してくれる『人』になるから。

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