私もこんな活動をやり続けていると、
本当に様々な受入先のお話を聞いたり、
逆に、公表されている成功事例を目にしたり耳にすることがあります。
みなさん、受入を成功へ導きたいのは当然のことで、
どうすれば受入しても問題を起こすことなく、
会社もストレスなく、
技能実習生や特定技能者も喜んで頑張って働いてくれるようになるのか。
それらの答えを知りたがっていますが、
残念ながら、安近短な答えはありません。
なんでも手厚くフォローしてくれる良い業者がいないものか?
コストを安く安く手続きしてくれる業者はいないものか?
こういうステージから卒業された先ばかりが、
好事例として紹介されています。
お役所関係の事例集でも、
どこぞのセミナーで紹介されるような先でも、
どこで取り上げられる事例をみても、
みなさん、口をそろえて言います。
法を勉強しておいたほうが良い。
業者任せにしないほうが良い。
意識を高くもって取り組んだほうが良い。
かといって、
自社で日本語教育まで就業時間を削って指導する会社はほとんどないですし、
休みの日にお祭りへ連れ出したり、花見に行ったり、
BBQやったり、ご飯を一緒に食べに行ったり、
家族同然のお付き合いができるところもまた、
それほど多くはありません。
待遇や距離感などより、高額賃金設定をしてあげるのが、
イチバンある意味、グリップが効くことでもありますが、
それこそそんなに高い設定はできない。
結局、お金や人的資源のリソースにゆとりのある大手になるか、
中小企業でも零細クラスで、面倒見の良い受入先なのか、
(いくら面倒見が良くても、そこそこの賃金設定は必要です)
大別して、この二種類ないし、両方となります。
つまり、ないものねだりの受入先はとても多い。
この境地に立てる受入先は、
安定して良質な人材確保が継続的に可能ですが、
十分といえるだけのハードルを越えられない受入先では、
常に業者のせいにし続けたり、
世間や社会、お役所のせいにして嘆き続けます。
結果、いつまでたってもウダツが上がらない。
ちなみに、
受け入れ成功=外国人労働者を十二分に上手に活用できている先も、
最初から十分できていたワケではありません。
失敗を繰り返し、その都度我が身も振り返ってみて、
一つ一つ仕組みを整えたり、
社内の体制や考え方、接し方を模索し続け、
ブラッシュアップを重ねた先でこそ、
コレラの境地に達することができているように思われます。
ということは、
やっぱり、誰が何を言おうが、
自分で痛い目を見ないとわからないし、
それこそ、自分で気づかなければ、
いつまでたっても変われないってことです。
どの国から、どんな労働者がやってきても、
失踪する先では失踪するし、
トラブルがとめどなく続きます。
業者側に言わせれば、
良い業者とは、コストの高い安いではなくて、
リスクを承知で共に歩んで成長して行ける相手かどうかだと思います。
高ければ質が高いフォローを受けられるとは限りませんが、
安いだけのところに、質の高いフォローはありません。
本当にいつも思いますが、
モノじゃないんですね。
ヒトなので、手がかかって当然です。
子育てと同じなので、お世話が必要なんです。
労働力というモノではなくて、
労働者というヒトなんで。
そして、フォローする業者もまたヒトなんで。
さらに、受け入れる側も当然、ヒトですから。
生鮮食品やお肉、お魚関係だって、
産地偽装などで安いものを高く売る詐欺の会社があるように、
高ければいいってものじゃないんですけど、
モノであっても質の高さとコストは比例します。
結局のところ、
リテラシー的な、人を見る目、
適正な判断材料を引き出すコミュ力、
今までにどれだけの他人と、それも様々なカテゴリーの他人と、
関わってきたのか。
こういう人間的総合力があればあるほど、
コトを理解するのは早いし、
間違いのない道を、地道に、かつ加速度をもって、
様々、受入できていると、
自然と受け入れ成功していると周りに言われる受入先になっているものだと思います。
自社で活かせるヒントはないものか。
真剣にそういう意識で居続けると、
周りで見える景色も変わってきます。
また、他人と関わりながらも、
自身のヒントになるものをキャッチできるようになります。
自分の立ち回り一つで、言動一つで、
色んな事がコントロールできるのだからと、
コミュ力を鍛えたり、
相手の現実をよくよく聞くようになってみたり、
周りから、目の前の相手から学べることは、とてもたくさんあります。
私もよくよく、自分の頭で考えよう!って言い続けてますが、
経営者のお仕事って、正にコレですよね。
自社の従業員との距離感や、指導などにおいても、
全く同じことが言えます。
別に、私の言葉じゃなくて構わないので、
ご自身なりに、たくさん早く気づいて、思いついて、
変わっていけばいいのにと思う場面はたくさんあります。
(コレ、いつもの通り、自分に言い聞かせている部分です。)
みんなレベルアップしてしまえば、
受け入れ成功への道に悩むことなく、
もっと次のステージへと進めるのになぁと思います。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ…という言葉もありますが、
自身と周りの経験値こそ、大変貴重なものだと思います。
————————————————————–
適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
以下、無料メルマガのご案内からどうぞ。
なお、メールに不慣れな方の為に各SNSからの配信もご用意しています。
対象:受入企業側、業者側(国内、国外問わず)、士業など業界関係者
————————————————————–
コメント