育成就労セミナーを深堀りしてて、改めて現場職員の厳しさを憂う

お金

けっこうシリアスなポイントだと、
業界人も実感をもって少しずつ気づく方々が増えてきてる印象があるので、
ここらで、乗り遅れないためにも、
理解が十分に及ばない方々のために、
セミナーを画策して深掘り中なのですが、

日本語ハードルのみならず、
色々な角度から…と思いをはせている中で、

『サラリーマンの一職員の方、大丈夫かなぁ』って。

 

いつもの余計なお世話でしかないんですが、
ガチで現場職員さんを敬愛してやまない私は、
本当に色々と心配になる。

日本語ハードルの前に、
8社40人やら10社50人やらの上限規制が、
一人頭の賃金の上限に蓋(ふた)をする。

これが意味するところは、

まず、
一人二人三人って少人数の受入先の排除となり、
そういう数を懸命に集めて踏ん張ってる先は特に、
淘汰の流れには逆らえない。

それは、当然、大手しか生き残っていかない流れになる。
つまり、該当先は、退職を余儀なくされる。
(MA的な救いがあればまだしも、それでも働き方は異なるので、ストレスは増えこそすれ無くならない)

 
上限が一人頭でマックス3万×40人=120万円だとする。
もちろん、マックス&キープが続くことはない。
均して約100万だとしても、
この100万の中には、事務所家賃、電気ガス水道代、携帯代、ガソリン代、車維持費、
上役さんたちの給料、事務員の給料、他、目に見えない諸経費が山ほど含まれる。

アナタの手元に支払われるお金は、たとえ実質30万だとしても、
当然、そこから保険や税金など色々と差っ引かれる額もばかにならない。

そして、どれだけ頑張っても、そうは簡単に昇給しない。
ココが一番、モチベが落ちる部分。

 
なお、100万≒約33人を毎月見るのって、結構大変。

学校教師の一クラスの人数に収めてきてる印象すら漂う。

加えて、マックス8社で単純に割っても、
一か月8社を見るのって、大変。
週に2社は回らねばならないけども、
受入先ごとに、回るべきタイミングって、そこそこ異なる。

まして、定期訪問だけしてれば良いのでもない。

30人以上もいれば、ちょいちょい、個別の相談も入る。

けっこう大変でシリアスな業務の責任を痛感しながら、
いくらやっても、何年こなしても、給料が変わらない。

これはけっこう堪(こた)える。

ラクな仕事しかしてないなら、別に割り切ることもできる方も良そうですけど、
生活費は、年々、上がる一方なのに、
3万もちゃんと3.5万とか4万とか、上げ続けられる組織ばかりじゃない。
(上げる交渉も自分の仕事の割に、自分まで回ってくるお金はなく、他の上昇コストの穴埋めにしか使われない)

 

育成就労になると、人数縛りが及ぼす影響のみならず、
日本語能力のハードルもまた、多大なストレスをもたらす。

お気楽な上役は、お前が登録日本語教員になれ!と、
簡単に言うだけで、
そんな事が現実的だとはとても思えないハードルなのも、
上役は全くわかっていない。

受入先は、日本語能力を上げて連れてくるのも、
お前の仕事だろ!としか言わない。
当然、そのためのコストも上乗せ支払いに応じるつもりもない。

変化への適応に際して、
いつだってストレスフルなのは、他の誰でもなく現場職員の一人一人。

 

ちなみに、現場職員のやる気が失せて、
一番迷惑を被るのは、
受入先と、外国人労働者。

ミス、漏れ、抜け、失念…

一事が万事になりがちな、この事業。

メディアを賑わすネタが量産されそうな気がしてなりません。

 
結果として、上役の首が締まるのに、
そんな事はオレサマの仕事じゃないと、
相も変わらずふんぞり返る勘違い経営者たち。

痛い目見ても、ウチの社員は使えん奴らばかりだ!としかこぼせないレベル。

 

沈む泥船にいつまでしがみつくかは、サラリーマンといえど、自己責任。

せめて願わくば、マトモな方が、マトモな経営先へと、
ちゃんとマッチングできることを、祈るばかり。

 
追伸
どれだけ目を背けていても、1年後には直視させられる。
その時になって叫んでも、もう遅い…手遅れ…間に合わない…どうしようもない。
サラリーマンには、本当に生きにくい、稼ぎにくい時代だと痛感してます。
でも、安定神話から逃れられない方々は、致し方ないですよね。
 
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