スリランカの外務大臣のお話から、改めて再認識した部分。
先日、JITCOの以下のアナウンスを見て、
ヒトってやっぱりそうだよな…って。
このアナウンス自体にどうこうはありませんが、
私が個人的に印象に残ったのは、この一文。
・スリランカ側から、ロシアへ市民権や高い給与を条件に多くの人が流れているとの発言がありました。
「高い給与」と「市民権」って言葉。
多くの人は、シンプルな内容に、反応する。
良い悪い、多い少ない、キレイ汚い、素敵ダサい、簡単ムズイ…
若者たちは特に、ナニジン問わず、世間や社会の現実を知らない。
まして海外の事なんて、大人だってろくに知る由もない。
結果、
「たくさんお金が稼げる」
「家族と共に過ごせる」
こういったシンプルな言葉に踊る。
そのためには多少の困難はあって当たり前…
チャンスがあるならトライしてみなきゃ…
誰だってそれくらいの想像力はあるけども、
不安よりも挑戦が勝るのも若者の特権。
そも原動力、キッカケとなるのは、やっぱりシンプルな言葉。
(幻想や誇大広告のような詐欺すらありうる世界なのに)
(例えば、人権問題を叫ぶ国が、どのような思惑で自国の同じ問題を棚に上げて、他国を批判するのかも現実を知らずに)
知らないから、想像できない。
想像できないから、応用もきかないできない。
日本は他国と比べ相対的に「優しいお人よしの国」だからこそ、
悲しみや被害をなるべく避けられるようにと、
アレもコレもソレもとルールでがんじがらめにする。
結果、手続きも複雑で、行きにくい国となっているのも事実。
(覚えろ言われて難儀な日本語も、その後の将来に応用などまるで聞かないマイナー言語であることも)
だけど、単純明快で、さも楽にメリットを享受できると想像させる他国の、
こういったアピール合戦となると、特に初動で勝てるはずがない。
安易に飛びついた人たちの深刻な被害が量産され、
それらが情報化社会によって何年も拡散し続けて、
初めて、未成熟な若者たちにも、その一部のみ、ブレーキがかかるようになる。
せめて、情報の伝播スピードの速さや量の多さが、
これらのリスクを軽減させることを祈るばかりだけども。
何が言いたいのかというと、
シンプルに反応する人が多いという事は、
どれだけ複雑で難解なルールの数々があったとしても、
それらを相手にとって反応できるくらいにシンプルに伝える能力って大事だなって話。
そして、そのためには、
相手からの信頼を一定以上で×短期間で醸成できていなければ、
とても無理だって話。
(相手にとって自分は安全であり、安心させてもらえて、信用があり、結果、信頼まで昇華できているかって話)
言語化、言い回し、ボディランゲージなどのコミュニケーション能力はもちろん、
人としてどうあるのかって根本部分がにじみ出てしまっていないと、
とてもこんな芸当はできない。
士業の方のように、どれだけ勉強が得意で、頭がよくて、物知りであったとしても、
伝え方がへたくそだったら、求める結果にはたどり着けない。
シンプルに伝えられれば伝えられるほどに、
相手に届き伝わり響く効果は大きい。
結果、グリップしていくことに繋がり、自分がラクになる。
ちなみに、受入先の方々に対しても同じ。
結果、ココができない業界人が多いから、
コミュニケーション能力が低く、人間力も厚みがないから、
トラブルは少なく収められない。
結果、事業としても成り立たないレベルからうだつが上がらない。
もしくは、儲からんって答えしか出せずに、撤退していく。
誰と組むかを言い続けている身としては、
逆を返すと、人間力にあふれ、コミュニケーション能力が高く、
ルールや社会や他国の事を知っていさえすれば、
それは相手にとって唯一無二の頼れる人として、
手放すのが惜しくなる=社会的に必要不可欠な人材となってしまうって話。
そんな人材が十人十色で揃っていたなら、
その組織は生き残るべくして生き残ってしまう。
コミュニケーション能力も、まして人間力も、
若いうちはとても十分といえる程度まで成熟していかない。
同時に、
ただただ年を経てきた人もまた、意味がない。
まったくシンプルに難儀な業界なんだと改めて感じた今日この頃。
追伸
制度の説明会よりも、
外国人とのコミュニケーション能力育成セミナーとか、
そもそもの人間力醸成セミナーとかのほうが、
よっぽど付加価値が高いと思うけど、
コレマタ、シンプルにメリットやLTV的効果の質量が理解できないから、
困ったものです。
み~んな、枝葉末節ルールや目先のメリットにしか行動できないから。
(ここで私が感じている”目先”の範囲もまた、たぶん一般的にははるかに”非目先”の範囲になるんだろうなあ)
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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