単純に「特定技能」で検索すると、
「特定技能って何」って答えが出てきます。
そこから色々サブキーワードなどにて検索し始めると、
まぁよくもと言わんばかりに、
以下のサイトが次から次へと出てきます。
1、まとめサイト
ネットでのSEO対策などが得意なIT系のサイトですね。
さすがにどう作りこめば検索で上位に来るのか、
よくよくお分かりだからなのでしょうけど。
登録支援機関のリストをシステムで作って、
掲載料払えば、もっと充実してアピールしますよーとか、
一括発注で相見積もり取りますよー
=発注元から紹介手数料頂きますビジネスの仕組みですね。
2、行政書士などのサイト
これも当然ですね。
要はビザ取得しますよ~ってサイト。
行政書士などに関係なく、単なる営利法人が、
ビザ取得が得意な行政書士に発注するよってサイトですが、
他の面倒毎も全部引き受けて、アナタは楽チンチンってサイトもココに入れておきます。
3、行政のサイト
特定技能について公的に書かれているサイトですね。
まぁ、要は、細切れの独立サービスのサイトか、
ワンストップしますよ的なキックバックサイトか、
大別してこんな感じで分かれます。
なんか、この検索結果を見てると、
特定技能ビジネスって、どうやらそこに群がる業者相手のビジネスの方が儲かるの?
なんて、つい考えてしまいそうです。
じゃあ、今度は、実際に受入したい側の気持ちになって、
『特定技能 人材紹介』って検索すると、
まぁ、コチラも出るわ出るわ。
どこにも何万人もの登録者がいるんですねー
たぶん、送り出し機関が集めたんでしょうねー
でも、それはその会社だけの『在庫(失礼)』じゃないんでしょうねー
各国それぞれに提携だけならどこの会社でもできますよねー
やれワンストップだの、
作業が膨大だからアウトソースした方が良いだの、
これだけの実績があるだの、
まぁまぁ、本当にたくさんの会社が、
手を変え品を変えて、懸命にアピってます。
私がこんなヒネクレタよじれモノだからか、
まったく素直に受け止められません。
書かれているとおりだとは、どうにも信じられないのです。
ココで営業行為をしている先は、
すべからく、何十人、何百人、何千人もの特定技能申請を抱えているのでしょうか。
全国津々浦々で、まだまだ数百人の許可しか出ていないのに、
来月再来月と、毎月何百何先人というペースで、
増えていくのでしょうか。
あるところでお話してましたが、
もしかすると、メンツの問題で、
当面はゆるゆるで受入自体は認め、諸問題が勃発するまでは、
政府が決めた5年間での受入人数目標数字の達成に向けて、
邁進し続けるのかもしれません。
ただし、
雇用が続くかどうかは、決して数字には表れません。
むかし、ITやCADなどのエンジニア招聘の営業リサーチに動いた時には、
育てて育てて使い物になってくるくらいにまで、
実際のスキルと日本語コミュニケーション能力が上がってきたところで、
都会へ転職していったから、
もう外国人はアテにしない。
そう言っている先が多かった気がします。
特定技能の場合は、どうなるのでしょうね。
何も知らない情報弱者が、
懸命に受入育てた貴重な人財を、
ヨコからかっさらっていく企業も少なくないように思うのですが。
だって、受入れコストや教育コストをかけることなく、
すでにある程度は出来上がった人財ならば、
最初からそこそこ良い給料を提示できますもんね。
そんで、初期コストや労力をかけて受け入れた会社側にすれば、
ある程度は投資回収したいので、
そうそうすぐには、昇給させにくいですからね。
残念ながら、一般的に言えば、
『自社への求心力が外国人労働者にとって十分でなければ』
彼らには会社への忠誠心、いわゆる恩も義理も人情もありませんから。
…まぁ、ちょっとコレも横に置いときますね。
たぶん、少しずつ、受入人数という数字は結果として上がっていきます。
だけど、途中でうまいこと行かなくて、
結果、外国人なんて雇っていられないという会社も増えてくるのでしょうね。
そこまで自分で実際に受入してみて、
はじめて、外国人労働者の受け入れがどんなものなのかってことが、
わかります。
そこに行き着く前に、
クリティカルな目に合って、潰されてなきゃいいんですが。
そして、そこから先が、本当の勝負です。
日本に魅力を感じぬまま、国家間での労働者獲得競争に負けて沈んでいくのか、
やっぱり出稼ぎへ行くのは日本だよねと、盛り返しを図れるのかは、
数年後です。
たまに検索をして、各社の案内などのぞいてみると、
本当になんとなく、世間様の踊り狂ってる様子が垣間見れる気がします。
来年、再来年が楽しみです。
そこで生き残っている会社こそ、本当に、ノウハウ蓄積ができて、
既得権益になりそうな気もします。
それくらいのスパンで見ないと、
たぶん、特定技能ビジネスが軌道に乗せられるかどうかは、
何とも言えないのではと。
なんか、取り留めもなくなってしまいましたが、
特定技能ビジネスに取り組んでいる方々は、
せめてたまには、同業他社周りも色々調べてみることをおススメします。
変化の激しい時代には特に、
『定点観測』していると、
実は色々読み解けるヒントが色々あるので。
自身の足元を見つめなおして確認する良い機会にもなりますから。
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