業界人の頭の中は、抱える現場と新たな制度でいっぱいのようですが、
もっと根底の変化を正しく適切に把握しておくと、
より迷路に迷い込む必要なく、新たな制度も許容しやすくなると思われます。
こういった大きな変化を無理なく正しいバランス感覚で捉えるためには、
もっと大きく広い俯瞰的視点を意識して持つと、
心にゆとりをもって客観的に良し悪しが見えるようになるんじゃないかと。
役所の資料が全てではないにせよ、
役所が、国が、どんな方向へと、国民を導こうとしているのかが、見えてくる時があります。
特に過渡期の今は、そういったアナウンスが顕著に表れている印象です。
要は、一つの意思を感じ取れる。
日本はそこまでアホな人たちばかりじゃないって。
一定以上の教育水準と成熟度合いを実現できているからこその、
抽象的かつ暗喩的なメッセージと捉えることができる。
新しい時代の働き方に関する研究会の報告書
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35850.html
コレは、一部で36協定などの見直しにもつながったものですが、
この一年近く、毎月、議論されてきたものです。
A4、1枚の目次だけでも見てみてください。
時代が、日本が、向かっている方向性がわかります。
・「守る」と「支える」
(女性性ワード/観点に重点が置かれます)
・シンプルでわかりやすく実効的な制度
(細分化だの厳罰化だの複雑怪奇で専門家しかわからなかったら、そもそもルールの意味を成さない)
・労働基準監督行政の充実強化
(悲しいかな未成熟かつ情報弱者には、恐怖で人を動かす応急処置を強化せねば、未然防止や抑止の効果が十分ではない現実)
・ビジネスと人権
(世界との距離は、最早すぐ隣レベルであって、世界の観点も意識しケアすべき)
・人的資本投資
(結局のところ、育成を加速させる方が、結果として経済活動も包括した社会全体として、コスパが良い)
…議論中の”新たな制度”とだいぶ共通していると思いませんか?
社会全体の流れがそうである以上、制度もまた、
同じ論調で再構築、再定義されていくのは、ごくごく自然な事です。
もう一方で、正に昨年から施行され、
厚労省がかなりの注力で事例を推し進めて、アピールし続けている「具体的な制度」があります。
「労働者協同組合」(俗にいうユニオンとは全く違います)
というか、過去に縛られ頭の固い経営者を変えていけるスピードは間に合わないとして、
・自ら自分の事は自分で決めよう。
・とはいえ、一人でできることはたかが知れてるから、自分で選択できるようにしよう。
・主従にある労使事態もまた、自分たちで決めていくようにしよう。
(資本主義的に株主や経営陣が偉く意思決定権があるのではなく、自分自身にある組織)
ってのが、私が斜め読みしてきた理解です。
労働者協同組合
https://twitter.com/MHLWitter/status/1715201859550593334
ご興味ある方は、動画で当事者たちの声なども、見て聴いてみてください。
https://www.youtube.com/@MHLWchannel/videos
どれだけ「働き方改革-!」と声を出し続けても、
全国に散らばる中小零細経営者の理解と咀嚼と適応能力では、間に合わないと判断しているように感じます。
救済策や自立策も選択肢として用意しておかないとと。
でないと、役所自体が怒られ、何かと訴えられ、批判されますからね。
官僚の性質的にも、合致しているわけです。
世の中は、こうなっていくと思われます。
全社会人個人事業主化って、2017年だったかな、言い続けてますが、
当事者意識、当事者責任、他責思考でなく自責思考。
情報化が進んだ世界が自動的に進んでいく姿は、
全てを浮き彫りにしていく=ホンモノと偽物は見分けられるようになってく=ホンモノしか残らない…
と感じ、ホンモノになるには、自責思考でいないとドンドン辛くなってく世の中だなと。
逆に、自分や周りともがいて向き合ってきた方々にしたら、
自分のやりたいことを成し遂げていける、最高に生きやすい時代とも言えるし、
そのほうが、ストレス少なく、ホンモノへと無理なく加速していく自然な流れに入れます。
いつもながらの自分なりの結論に至りますが、
周りを見てると、いくらでも付加価値を見つけられます。
なんせ、情報自体はタダですからねえ。笑
過渡期なんて、楽しく泳いでいきましょうー!
新たな制度なんて、どう定まっても、多少のアジャストで簡単に適応できますから。
それくらいのレベルへと昇華・成熟していきたいものです。
(お分かりですよね、いつも通り、自分に言い聞かせてます。汗&苦笑)
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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