2019年4月の施行時以降、登録支援機関の届出数は、
当然、増加の一途となっています。
(現在8,700と1万の数字が見てきた)
市場規模を見る限り、
当然、鼻息荒く、息勇んで新規参入してくる方々が後を絶ちません。
ただ、その1社1社、お一人お一人が、
はたして”成功”と言えるほどになっているのでしょうか?
早いもので、特定技能制度が施行してから、もう5年が経とうとしています。
どこか名の通った大手の方々が市場で成功していると聞き及んだことはありますでしょうか?
メディアで取り上げられるような記事をご覧になったことがあるでしょうか?
ハッキリ言って”大成功”って言えるだけの事業者は、ほとんどありません。
てか、あったとしても、地に潜って静かにしています。
ナゼかって、さもすれば心優しい人権派や労働組合などに目をつけられて、
痛くもない腹まで引っ掻き回されることをわかっているからです。
もしくは、痛い腹がどこかしらにあるから…無くしきれないからでしょうか。
そして、どれだけボランティア的に取り組んでいても、
世間様の見る目は、奴隷商人やら人身売買屋やらとしか認識しないから。
しかし、それでも、健全に儲けを捻出できている先はあると思われます。
それは、すべからく、業界に関連する法を学び、現場実態を理解できている先に他なりません。
関係する法を学び、現場を知ること以外、
無知の知の気づきに繋がり、リスクや潜在損失を回避できる手立てはないからです。
ぶっちゃけ、仕事=人手不足先を捕まえてくることは、それほど難儀はしません。
アルアル話としたら、経営者が「オレサマが取ってきてやったんだからオマエの仕事だ!」とばかりに労働者へフリますが、労働者は何も教わっていないので、結果、利益どころか損失が続き、レベルの低い労働者を雇ったものだと、知らない経営者は憤慨し続けるパターンですね。苦笑
そもそもその手前で、”仕事”として成立する受入希望先かどうかの判断ができねば、
自らリスクと損失を招き入れていることになると、レベルの低い経営者は気づかない。
これらすべて、法と現場を知らないから。
法と現場を知らない経営者に、適正適切な判断や指示、指導ができるハズもなく…。
一方、
計画通りに事を運び、周りに迷惑をかけることなく、
結果として、利益を捻出できているのは、
現場で一つ一つのことに対応する担当者が、色々とわかっているから。
経営者で言えば、そんな担当者を育てられる力がある方が、
適正利益を生み出せています。
結果、特定技能の新規参入者の一番の肝は、
「どれだけ法と現場の知見習得に”リソース(特に時間と労力)”を投資できるか」
につきます。
知れば知るほど、安易に、軽々に参入できないと気づけます。
どういった姿勢で取り組むべきかも、肌感覚で感じられます。
分野毎に、手続き毎に、どれだけの時間と労力を費やすべきかもわかります。
上げだすとキリがないのですが、
相当な時間をかけて、調べ、咀嚼理解し、
すべき手続きや対応すべき局面や事態をわかっているからこそ、
実際に事業に取り組む際、リスクを回避できるのです。
損失を避けられるのです。
残念ながら実際には、
『習うより慣れろ』の現実論から離れられない経営者しかいないといって過言ではありません。
(中小の場合ですね…大手はしっかりリソースを費やして事前リサーチを徹底的にやったうえでしかス参入の是非を決定しませんから)
確かにこの事業も同じことが言える側面はあります。
実際に取り組んでいかないと、つまづく部分、わからない部分すらわからないってヤツですね。
でも、人ひとりの人生が大きく左右される業界において、
不慣れなアナタの実験台に、自分の将来の大きな分岐点を任せる人って、あらかじめわかっていたなら一人もいません。
つまり、詐欺行為になるリスクを抱えたままで、フツーは事業なんか取り組めないんです。
それすらわかっていないから、安直に儲かりそうだと新規参入してくる人たちが後を絶たないんです。
中には、今までのところで大きく不満を抱えているからこそ、
自分でやってやる!って方も少なくないとは思いますけども。
要は、せめて一定以上の知るべきを知ってから、取り組むべきだって言いたいだけ。
人ひとりの人生を大事にできない人が、
健全、適正、人材育成、国際交流なんてうたい文句を掲げているのは、
業界的に迷惑千万極まりないのです。
だから、人身売買屋だの奴隷商人だの言われるんですから。
自分は決してそうではないと自負のある方は、
学びましょう、気づきましょう、リソースを投資し続けていきましょう。
それ以外、健全、適正を維持し続ける手立てはありませんから。
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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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