ナニジン問わず、その人材の自立、自律を促していくと、
後々、本当に楽になっていく。
できるコトが増える。
より良い関係性構築になっていく。
今の時代、労働者保護が手厚く、
ソレ自体は決して悪い事ではありませんが、
確かにモンスター量産の側面があるのも事実です。
であれば、
下々の我々は、どう立ち回っていくべきなのか。
敬愛してやまない方々が、ある場所で、
「問題解決型」と「未然防止型」の違いについて、
お話している機会がありました。
未然防止のほうが、圧倒的にリソースが割かれずに済む。
=利益も残るし、労力もいらないし、楽になります。
ですが、
人の心理は「予防」にはリソースを割きたがらないので、
何度も何度も「問題解決型」を繰り返し続け、
そこから一皮むけていくたびに、
それぞれのステージで、「未然防止型」へとシフトしていくのが、
この業界の常となります。
(むけない方々は永遠に「問題解決型」です)
この際、
人材自身に自立、自律の意識が芽生えると、
当事者意識が良い意味で育ち、
誰かのせいにしなくなっていく確率が高まります。
先日は、技能実習の入国後講習時の生活費について、
一括で渡すか、分割で渡すかの議論がありました。
私はニコニコ現金、一括払いタイプです。
もちろん、受領書と引き換えに、
そのタイミングでこそ、アレコレと事前指導します。
一カ月はこのお金で賄うコト。
ただし、配属後、契約通りに翌月に当月の分の給与が支払われるサイクルが、
日本での常識なので、
実質、2カ月はこの金額で過ごさねばならないコト。
配属時、様々な生活必需品は基本的には配属先が用意してくれてはいるけど、
特に消耗品や、自分が必要だと思うものは、
特に最初は色々と買い足さねばならなくなるので、
底でもお金が必要となること。
つまり、仕送りなどは初回の給料が入ってきてから、
いくばくかを送金すべきなコト。
などなどを指導します。
この際、自立、自律を教えます。
アナタたちは子供じゃない。
子供だったら、稼ぎに外国へは来れない。
だから子供扱いはしない。
大人扱いをします。
アナタたちも、子供扱いはされたくないでしょう。
お金をもらうというのは、プロフェッショナルな仕事をするから、
アナタにお金が支払われるということ。
もちろん、最初のうちは色々と教えてもらえるけど。
「大人」で「プロ」ならば、
それに見合う仕事をしましょう。
そして、日本でも誰かに頼らずとも、自分の生活くらい、
自分一人でできるようになりましょう。
もちろん、同期の仲間同士、助け合っていきましょう。
会社も私も送り出し機関も、フォローはしますが、
実際に生活して働いて、お金を得るのはアナタです。
健康管理、日本語への慣れ、能力向上、などなどは、
全てアナタ次第です。
子供には、子供向けのケアをしますが、
自立、自律できる大人であることを期待しています。
契約…約束した3年間は、会社も私も責任をもって守ります。
もし会社が約束を破るようなことがあれば、私が解決します。
だから、アナタも3年間、約束を果たし、
契約を全うしてください。
そういう大人に成長してください。
なんて感じの指導をしてると思います。
そうして、たとえ勝手がわからず失敗して、
前借などが必要になったならば、
それは対応に走ります。
早いうちに失敗してくれれば、
それは何度も繰り返すと『恥=能力のない評価をされる』と指導していけば、
その後はその教訓を元に、気を付けるようになります。
早いうちに良い経験になります。
一事が万事。
レベルの低い問題解決型は、
何の先回りもなく、問題発生した都度、
事後対応のみ走り回ります。
最悪な悪質ブローカーは、ほったらかしです。
どちらがより、笑顔が増えるか。
一目瞭然です。
そういう対応をして、届かない、響かない相手ばかりであれば、
言い方、伝え方、そのタイミングなど改善に励むか、
そもそもの人選の時点での選定方法を顧みて工夫を凝らします。
国民性、人材、時代によって、
接し方など変わるやもしれませんが、
こういう姿勢や考え方、立ち回りが、
人材育成、国際貢献、関係当事者のSDGsへと、結果的につながっていくものと。
みなさんは、どう立ち回ってますか?
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