まず、先に心臓に悪い話をしますので、
メンタルにゆとりのない方は、読まないでください。汗
最悪のケースをまず先に…
ベトナム帰国が増え始めていく。
いつまでも帰国困難で自国民を締め出す国策は、
あまりにも非人道的だと思われます。
日本も日本なりの圧力をかけていたのでしょうね。
1月の公的書面に、そう載ってました。
不法滞在者、犯罪者、悪質ブローカーが量産される諸悪の根源は、
帰国困難にあると、さすがにわかっているようでした。
結果、何が起きるか。
技能実習生の半分以上は、ベトナム人です。
今いる40万人の半分以上。
この20万人のうち、単純に考えて、
1/3は3年目とみれば、6万人強。
加えて、帰国困難者が以前のニュースで出ていた数字で見当つけて、
現状で約4万人。
コレ、ほとんどがベトナムといって良いと乱暴に考えれば、
10万人近くの帰国予定者がいる。
(この一年の間に帰っていく人たち)
かなり乱暴な考え方ですが、
40万人の内、10万人が帰国していくと考えたら、
ベトナム受入しかしていないところだと、
100人いる先では、25人が帰る。
そして、
次は入ってこない…
そう、
1、入国再開の目途は未だ立っていない。
2、再開したとしても上限2,000人/日の中に、技能実習生や特定技能者は入り込める隙間がない。
3、入り込めたとしても、航空券代は相当に高騰すると思われる。
・・・ただでさえ疲弊している受入先には、到底負担しおおせるものではない。
オリンピックのおかげで?、
実質的な、入国待ちの状態は、まだまだ続くと想定されます。
オリンピックの終了後の秋口まで引っ張られるんじゃないかと、
そういう見方も徐々に真実味を帯びてきつつあります。
結果、何が起きるか。
経営…大丈夫ですか?
ジワジワと、日を追って帰国者が増加していく割に、
一向に入ってこない新規入国予定者。
監理費は月々、確実に目減りする一方。
今年の監理費管理簿は、みなさんどうやって提出するのでしょうね。
機構はどうやってチェックするのでしょうね。
貸借も損益も相当な厚化粧を施すような虚偽をしない先は、
真っ赤になっていないとおかしい2020年4月からの一年間。
真っ赤になっていない数字は、虚偽としか思えない。
監理団体は、どちらで提出するのでしょうか。
中小はもちろん、体力のない先は大手であっても、
体力のない監理団体は、ことごとく事業終了。
または、率直に言って、大手と言われる先へと吸収合併(転籍)となるのでしょうね。
吸収合併の道筋すら作れない先は、機構へ相談して、終わりにしないといけない。
(金目当ての先は、儲からなければ、手掛けて受け入れた実習生たちのことなど一切責任など考えることなく、できんものはできんとサジを投げて、潰すだけなんでしょうね…後始末もろくにせずに)
監理団体という器が水面下で1千万以上で売買されていた頃は、
たかだか数年前の話。
いやいや、ベトナムはまだ良いほう。
フィリピンやインドネシアなど、帰国可能な場合は、
もっと早くから帰国者ばかりが増えて、
新規入国者は年明けからずっと止まったまま。
9月まで入らないともなれば、予定している人たちまで、
とても待ちきれずそれぞれに違う選択肢へと舵を切る確率が高まる。
静かに静かに、淘汰が進みます。
そして、ぶっちゃけ、インフルエンザのタミフルみたいに、
そもそもどれだけ変異株が増えようとも、
感染症状が発症したとしても、対処療法で治る薬が、
町医者レベルで処方可能にならない限り、
ずっとずっとこの中途半端な状況が続く。
オリンピック終了後も、そうそう変わることはない。
ただし、国によっては、細々と門戸が開くのかもしれない。
ワクチンに希望をかけているようですが、
変異株がこれでもかと増えていく中で、
とてもじゃないが、開発が追い付くとも思えない。
ウイルスの変異のスピードのほうがよっぽど早い。
気休め的にワクチンの登場に、頼り、すがるのもメンタル的には良いのですが、
現実を直視できる人は、ちゃんとわかってる。
目減りする以外、弱肉強食にて、吸収合併などしていかないと、
大手と言われる先でも、活動原資の確保は維持できなくなっていきます。
もちろん、他の事業でカバーできるような逃げ道があれば別ですが、
来年の今頃、この業界もどうなっているのか、さっぱりわかりません。
それでも、人の目には、永遠にかつての状況が続くと、
無意識に、希望的観測をもって今を生きています。
以上が現実的に考えられる最悪のケースですね。
一方、楽観的なケースは話が楽です。苦笑
経済にブレーキをかけては、自殺者ばかりが増え、
コロナどころじゃないくらいは行政もわかっているし、
そもそも人気商売として市民感情は考慮されるものの、
カネも回らなきゃ、選挙すらままならなくなるのも現実。
経済を回せと、外国人労働者の受入枠もきっちり考慮され、
昨年のレジトラ、ビジトラレールがわざわざ敷設されたように、
来月4月という年度替わりにも、ちゃんとお通じを良くしていきます。
ただし感染拡大による医療崩壊だけは避けねばなりませんので、
また感染者が著しく増加するようなことになれば、
多少は市民感情も考慮に入れて、一部制限するやもしれません。
しかし、現在提示されている2,000人上限は、
検疫や隔離キャパの問題から、2,000人と数字がでているだけで、
この先、徐々にこの枠の数字も増えていく可能性も少なくありません。
ベトナムも、ここまで頑なに感染クリーンな国を築いてきて、
今さら非人道国扱いされようが、自分の意思で出稼ぎへ出て行ったのだからと、
国の感染管理方針とは別物だと、帰国者数の厳格なコントロールを続け、
カワイソウですが、帰国困難は永遠に続くのかもしれません。
国同士の距離感の調整忖度も動いて、ベトナム以外の国からも、
受入は、決められたルールさえ守られれば、区別する必要もなくなるのかもしれません。
全世界からの受け入れを拒否しないとした時期のように。
さて、先日、監理団体職員募集に求職者が殺到していると書きましたが、
別に個々の諸事情で退職する欠員の補充はありうることでしょうから、
どちらの見通しとなっても求人はゼロにはならないでしょうね。
でも、採用に対する温度はまるで変わってくることでしょう。
はたして、経営側はどちらの見通しを選択するのか。
いやいや、振れ幅の大きなこの真逆の二極を考慮しつつ、
常に動向をキャッチして、素早くどちらへも舵を切れる体制を整えておくのか。
みなさん、どうやってこの先の生き残りを図っていくのでしょうか。
楽観的に進むにせよ、この先は、
同一労働同一賃金、コンプラハードル上昇と、
色んな意味で厳しくなっていく一方です。
全員が消えるとは全く思いませんが、
実力のない人、
頼りにされない人、
難題を解決できるだけのチカラのない人は、
不要な業界になっていきそうです。
別に脅しているつもりは毛頭ないんですが、
経営側であれば、両面を直視して、
踏まえて乗り越える手段を検討し、選択し、決断して、
先手を打っていくことも必要です。
はてさて、アナタはどの道のりを選びますか?
やはり座して死を待ちますか?
いつもいちいち言ってませんが、ちゃんと先手を打って地道に動いている方々はたくさんいらっしゃいます。
経営戦略、生存戦略含めて、
相談に乗りますよ、私や他の協力関係者方は、
それぞれにドンドン、先へ進んでいる方もいらっしゃいますから。
————————————————————–
ただいま、こんなことやってます!笑
・解体新書企画募集中(メルマガ内)
・“20minutes”YoutubeLIVE
・既存のアベンジャーズサービスもリニューアルしました。
・監理団体許可取り消しの『統計分析』本を出版
・受入企業の認定取り消しの『統計分析』も出版してみた
————————————————————–
コメント