コロナのせいで、全てが止まっている。
新規入国など、まだまだ先の先。
今までは現状を維持する以外に、
新規入国の手配や段取りをする仕事は一切ない。
在留期限を迎える技能実習生たちの対応は当然ながら、
ソコに費やす時間が、新規入国対応以上にかかることは、
そこまでない。
であれば、今、改めて何をすべきなのか。
現場は手足(失礼)でもあるので、
頭脳である経営側が、この期間をどう過ごすかで、
おそらく来年以降は、大きく変わってくる。
受入側は、ひたすら考えに考えて、
今をどう過ごすべきか、
どんな先手を打っておくべきか、
散々に迷い悩み、戸惑っていることではないかと。
一つ、例を挙げてみます。
アップデートメールを作成していた中で、
見つけたページです。
大臣官房施設課
http://www.moj.go.jp/shisetsu/shomu/shisetsu02_00017.html
お分かりでしょうか。
法務省、しかもイチ課の求人募集ページです。
国が、しかもイチ部署が、こんなページを作っています。
中小企業が単純労働者を集めるにあたり、
こんなページ、作る必要なんてない…
いくらかかるかわからない…
どう作ればいいかわからない…
外国人労働者に向けてその国の言葉でなんか作れない…
色々考えるのがメンドクサイ…
考えて苦労してやったって、どれだけ効果があるか疑問だ…
言い訳はいくらでも出てきますね。
求人業界では、もう何年も前から、
会社のHPとは別に、求人用のHPを作成している先は、
本当にたくさんあります。
やってる会社、またこの法務省のイチ部署は、
ナゼ、お金をかけてまで、
知恵をひねり、工夫を凝らし、労力をかけてまで、
求人用のHPを作っているのでしょうか。
大企業と一緒にされたら困る…
はい、だから言い訳は不要です。
やってるところ、やれてるところ、
特にちゃんと中身ができているところ、
マーケティング的な戦略がちゃんと見える作り方をしているところは、
たぶん、求人は問題なくできていることでしょう。
何度か触れていますが、
外国人労働者は、所詮はバンソーコー。
彼らの多くは、数年働き、母国へ帰っていきます。
バンソーコーのツギハギだけで会社が回っている先もあるのでしょう。
でも、こんなコロナで人の往来が止まったなら、
ソコで初めて、さぁ、困った、どうしよー…
人間誰しも同じ落とし穴に見事にハマっていきます。
これは、外国人労働者の受入時の見えない落とし穴とは違って、
容易に想像がつくことです。
自分は何もせず、
勝手に自社に忠実で仕事ができて、
文句ひとつ言わずに、懸命に頑張る労働者がこぞって来てくれる…
しかもコストはそこそこで、3年間はほぼ間違いなくいてくれる…
おめでたい経営者は本当に多いものです。
自社の魅力、ユニークネス、やりがい、なんでも、
労働者が魅力を感じて、働いてみたくなるような求人情報を、
ナゼ、作らないのか。
監理団体や登録支援機関も、
別に手続きの煩雑さを手配するのが仕事じゃなくて、
もっと根本的に、その会社に求職者が並んで待つ状態を作るために、
何をどうべきなのかについて、
ナゼ、親身に提案しないのか。
乱暴な言葉で本音を言えば、
アイツら(外国人労働者)、近視眼でバカばかりだから、
そんなの用意しても、誰一人として、見やしないよ…
誰でも見れる状況であれば、
日本人労働者との差が色々とわかってしまうような作り方はできないから…
一度、HPなどに載せてしまったなら、
状況が変わって、後で条件変更などになったら、
それこそ期待値ばかり膨らませて、かえってリスクが高いから…
う~ん、
であれば、ナゼ、ちゃんとしている会社は、
求人情報が分厚く、色んな角度から様々伝えているのでしょうか。
そして、それで多少なりともうまいこと回っているのでしょうか。
ちなみに、求人情報をとことん突き詰めていくと、
必然的に、賃金規定や人事評価制度の構築へも繋がっていきます。
さらに、整備していくと、同一労働同一賃金対策にも、
自然と繋がっていきます。
(つまり、イチイチ、法が変わったからと対策せずともよい)
もっと言えば、会社の方針、事業目的などの存在意義にまで掘り下がっていきます。
お金も時間も労力も、当然、色々かかります。
でも、なによりもやらないのは、
経営者のレベルがそこまでだから。
会社は、社長の器以上にはなれませんから。
だからこそ、コロナで潰れていく会社は、
潰れるべくして潰れていきます。
残る会社は、残るべくして残っていきます。
今回は、求人情報という1点から、書いてみましたが、
一事が万事、一は全、全は一なので、
しょせん、どこを切っても、そんなものです。
となると、ソコにいる従業員もまた、
同じ箱の中にいるノミ同様、レベルは高まらないことでしょう。
というか、そのレベルからはみ出る人は、
その会社にはいられない。
だから、優秀な人ほど、その会社を去っていくものです。
そんなサイクルにも気づけないからこそ、
残念な経営者なのでしょうね。
ちょっと辛口で書いてみましたが、
そうだよなぁ、取り組まないといけないなぁ…と万が一にも素直にそう思えたとしても、
いつものごとく、のど元過ぎればで、
時間と共に、意識は薄れていくのでしょうね。
こういうことがちゃんとできる会社は、
私などに偉そうに言われるまでもなく、
自分で気づいて、ドンドン先へ歩みを進めているハズです。
このコロナは、そんな足元を見直すとても良い機会だと思うんですけどね。
ちなみに、こういう問題は一人で孤独に考えるモノでもありますが、
同時に、誰か信頼のおけるプロに相談しながら二人三脚のほうが、
意外とスムーズだったりします。
私は決してプロとはいいがたいのかもしれませんが、
私で良ければ、いつでもお気軽にご相談ください。
ただし、あまりに本気で時間と労力を取られるようであれば、
コスト面は相談にのっていただければと思いますが。
営業したいワケじゃないので、
本気の方だけどうぞ。
お金がかからないやり方だって、
いくらでもあるのにね。
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