監理団体や登録支援機関の責務とその本質を、今一度、確認しておこう。

受入企業向け

なんかね、技能実習生や特定技能者の受け入れを成功させるために、
受入側の当事者責任ばかり意識させるのも、追及するのも、
行き過ぎると、ちょっと違うかなって思うところがある。

当事者として、雇用主として、
受入側が責任を負うのは当然のことなんですが、
そもそもこれだけ複雑怪奇、かつ儲からない仕事もなかなかないし、
そもそも本業があって、
本業に邁進するための仲間を、労働者に来て欲しいことはあっても、

そのためには、

どんなことに気をつけるべきか、
どんなトラブルが起こりうるのか、
どうしたら成功へと繋がっていくのか、

そういう部分を、お金を支払うことでプロに担ってもらってこそ、
本業へと邁進する仲間づくりに注力することができるはず。

車が壊れたら、搭乗者責任、所有者責任で持って、
自分で修理できれば望ましいが、
修理屋、板金屋、塗装屋、部品屋、
それぞれプロにお金を支払って頼むことがほとんど。

車の修理であれば、スポットかつ対処療法(不具合が発覚してから)でも、
ある程度は対応が可能ですし、しばらくの入院が必要なら代車という手もあります。

でも、この業界は、
モノじゃなく、ヒトなので、それも言葉が通じぬ外国人なので、
何かあれば、プロに頼めば事後対応でも何とかしてもらえる…って性質のものじゃない。

つまり、起きた後では遅い。

免疫力が著しく低下している人にすれば、
コロナに感染してからじゃ、遅い。手遅れになりかねない。
コレと全く一緒。

であれば、

受け入れする前に、自社の諸状況を十分理解したうえで、
適切かつ必要性をちゃんと理解できる説明の仕方で、
起こりうるリスクを全て指摘、ないし、事前解決まで導いてくれるプロの助けなくして、
受入が成功するハズがない。

どれだけ受入慣れしていても、
会社側の人間と、労働者側の人間とに分かれているため、
当事者同士だからこそ、解決できない場合もたくさんある。

今にゅにケーションがストレスなく図れる日本人同士だって、
トラブルは絶えないし、両者合意の解決にまで至れない場合もたくさんあるってのに、
言葉もロクに通じない外国人労働者とのトラブル解決なんて、
残念ながら、できるだけのレベルにいる企業は圧倒的に少ない。
(いや、やり方はあるし、できないことはないハズなんだけど、
 そこまで「労力、時間、コスト」を費やせない人がほとんど)

要は、現実問題として、
常にプロが、第三者が介在しているほうが、
実は、現実的に、受入側が受け入れ成功へとつながりやすい。

であるならば、
ソコにお金が介在している限り、
プロが果たすべき責任、受け入れ成功へと導く責任は、
決して小さいものではない。

業者側の人が、受入先へ、

当事者責任を自覚して受け入れしてください。
教育指導によって、人が育つかどうかが決まります。

というのは、何も自身の責任を転嫁していっているのではありません。

それが、秘訣というよりは、
業者側は常に張り付いていられないからこそ、
また、育てたい、教えるべき内容は、受入先でなくては指導ができないからこその、
厳然たる事実として、指摘しているばかりです。

ココを自覚していただき、
教育指導をサポートすること、
間違いない人財を選ぶこと、
手続きやスケジュールに、可能な限りストレスをなくすこと、
コレラに対して、責任が発生しているからこそ、
その活動原資として、お金を頂戴している部分でもあります。

めっちゃ自意識過剰気味に書けば、
業者側の指導レベルが高ければ高いほど、
受入は成功へと導かれる確率が高まります。

受入企業側を、上手に教育できるかどうかで、
そのレベルにある担当者かどうかで、
大きく変わります。

また、これまた大変僭越ながら、
業者側が、あ、この企業では受入は失敗する確率が高い…と事前に判別できれば、
上手にお断りすれば、不幸な技能実習生や特定技能者の発生がとても少なくなると思います。

監理団体の監理とは、受入企業側を管理、指導することという意味です。
登録支援機関の支援とは、受入企業側の支援ではなく、特定技能者への支援という意味です。

でも、どちらも、業務の本質は、
受け入れる側を成功へと導くこと=受入企業への支援は、言わずもがなだということ。

受け入れる側と、出稼ぎ外国人労働者との、win-winを成立させ続けることが、
結果的に、監理ができていて、かつ労働者側への適正支援にもなるということ。

こういう根本が、たまにわからなくなる場合があります。

あまりにも外国人労働者側に立つのもどうかと思いますし、
お金を支払ってくれているお客さんは受入企業だからと、
企業寄りばかりだと、それもあまりうまいことバランスが取れません。

天秤を、どちらか片方へと偏らせない。

そういったバランス感覚もとても大事です。

その為には、

自分の中に、確固たる判断基準があって、
その根拠となる法や現実が様々あって、

さらに、
相手の中に、自分に対する信用、信頼があって、
どれだけ腹が立っていようが、
この人がそんな理由でココに落としどころを定めたならばと、
相手が納得しうるだけのグリップ力があって、

初めて自身の責務を果たせるように思います。

例えば、不幸にも途中解雇になってしまった技能実習生や特定技能者に対して、
どこまで、どれだけの責務を果たすのが適正かつ適切なのか、
これも、受入側にどこまでその責務を求め、許容願えるのか、
外国人労働者側には、どこまで我慢や辛抱を強いて、
どう立ち回らせるのか。

今までも、今も、直面している方々はいらっしゃいますし、
これから、直面する方も出てくることでしょう。

適正、適切な判断とマネジメントができるよう、
お祈りしています。

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