ナゼ残念な事件が絶えないのかについて、本気で考えてみよう。

仲間

先日、コロナのニュースに埋もれながら、
久しぶりに残念なニュースがありました。

実習生のスマホ没収 監理団体元職員、禁止行為容疑で逮捕へ
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/587403/

情報格差…
温度、肌感覚、アンテナの違い…

全ては関わる『人』に問題があったからこそ、
こういうトラブルが起きてしまいます。

ナゼ、こういう事件が起きてしまうのか。

情けない浅い言い方をすれば、

このベトナムの監理団体職員が、法をわかっていなかった。
これくらいならどこでもやっているコトだと続けていた。
監理団体の上司の管理がずさんだった。

などなど思いつくことでしょう。

でも、じゃあ、ナゼ、これらをケアできていなかったのでしょうか。
法をわかっていなかったのでしょうか。
運用要領をよく読んでいなかったのでしょうか。
甘っちょろい、昔ながらの路線を今風に適応させて、
指導の仕方を変えようとは思わなかったのでしょうか。

いつもいつも思いますが、
法が全てを解決してくれるのではありません。

法さえ守っていれば、問題は起きないのではありません。

法を守るコトは当然の大前提ですが、
ぶっちゃけ、どこまで何を守るかにもよる場合もあります。

例)実習計画を元に許可されたのですから、
法令厳守を言うならば、時間通りピッタリ一分一秒狂わず、
その通りにやらねば、法令違反ですよね。

書かれた実習内容以外のことを一つ足りとてやっていたなら、
法令違反ですよね。

残業は1分1秒でも超えたら、その分を支払うことがルールですよね。

そう、どこまでを守るべきなのか。

コレ、言い出したらキリがない。

99%守らねばならない(100%はあり得ない)という方。

50%以上であれば大丈夫という方。

線引きはこんな数字で言い表せるものではありませんが、
人によって、監理団体によって、登録支援機関によって、
行政書士によって、その線は様々で、とても言葉では言い表せない部分です。

何が言いたいのか。

無理なものは無理だってことです。

であれば、どう考えて立ち回るべきか。

一つのヒントは、パワハラ、セクハラなどの考え方にあるとも思います。

つまり、受け手がどう感じるのか。

あまり適切な表現ではないかもしれませんが、
今回の事の発端は、実習生からのリークです。

職種不適合でも賃金不払いでも、
なんでもかんでも、不平や不満、不安、心配、恐怖などがあるからこそ、
問題になります。

去年伺ったインドネシアの送り出し先の一つでは、
未だに『右向け―右っ!』的な軍隊教育を現地で行っています。

施している側は優しい女性の先生方でした。

それでも、自信と確信をもって、
そういう教育を施すべきだと頑張っていらっしゃいます。

今時、時代遅れも甚だ…なんて思いますか?

ひとりひとりはわかりませんが、
総じてその送り出しを通して日本側で受け入れしている先では、
別にこの点が大きな問題となってはいません。
むしろ、一定以上の評価さえあります。

別に、ムチでしばくとか、蹴とばすとか、
そういう行為はありません。

ですが、本気で本人たちの為を想って、
頭と同時に、ある程度はカラダでも覚えてもらいたい。

厳しい現実を乗り越えた後なら、
日本での実習や生活も、それほど辛いものとは思わずに済む。

カルチャーギャップの辛さは日本人には本当の意味では分かりにくいと思います。

人によって考え方や見方や姿勢の違いから、
結果として見える行為は、時に異常と思える場合すらあります。

でもそれは、指導を施す側と、施される側との間に、
確かな信頼関係があり、納得して能動的に受け入れ、
成長しようと頑張る子たちと、
理由も何も知らされず、ただただ強制的に虐げられる指導の仕方とは、
明らかに違います。

全ては、関わる方の取り組む姿勢や考え方が根本的な大前提。

そのうえで、どう関係性を構築していくか。
コミュニケーションが上手に取れていなければ、
いくら指導側が熱い想いを持っていても、
それが相手に届いていなければ、結果として逆効果にしかなりません。

こういう事件を、他人事だと無関心で、
我が身に置き換えられるかどうか。

自分は十分に人間関係を構築できているのかどうか。

結果は、相手から笑顔で感謝されるかどうかです。

インスタントに、指導してすぐに笑顔になり、感謝されることばかりではありません。
後々になって、その時の指導が身にしみてわかることもあるでしょう。

ですが、
法に違反して、訴えられたら終わってしまうような事態にならないように、
教える側も十分注意して行うことも当然です。
指導することでその対価が支払われているのであれば、
余計に責任は大きい。

時代はドンドン移り変わっています。
アンテナを張って、常に感度を高めて、
変化に適応していかねば、
いつまたこんな事件の当事者に、自分自身がなってしまうかわかりません。

接する人、一人ひとりが、自意識を高く持って、
成長し続けていかねば、
社会的に評価されうる業務をこなすことはできなくなってきています。

求められるレベルはドンドンあがっていく。

残念な言い方をすれば、
落ちこぼれていく人は、捨て置かれていく。

落ちこぼれていく人を出さないように、
組織の上層部は十分なケアをしていかねば、
いつでも自らの足元からもろくも崩れ去っていく。

争ったりしているヒマなんかないんです。

マッチョな書き方をしてしまいましたが、
コレが現実。

そして、こういう現実と向き合うと、
くたびれて思考停止になり、
出来高で流されるだけの人がほとんど。

いや、それ、残念じゃなっすか。

別に気張ってやらなくてもできるやり方を見つけ出せば、
そういう環境を手に入れて、身を置くことで、
よりストレスなく、アップデートされて行けるように、
自信を仕向けて行けば良いんじゃないですか?

そういうことを自分の頭で考えたり、
アチコチのぞいてみたり、調べてみたり、
そういう行動が大切なんじゃないかなと思います。

一人でできるコトなんて、たかが知れてます。

くたびれるときもあるし、
踏ん張り切れないときもあります。

迷い彷徨ってしまうこともあります。

だから、頼れる仲間が必要なんです。

みんなドンドン無理なく成長して、
この業界に関わる全ての人が、
笑顔のコンサルタントになってしまえばいいのに。苦笑

そんなことを夢見て、一つ一つ実現させながら、
今日も明日もこの業界で生きて行けたならなによりです。

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