技能実習『宿泊』について群がる方々へ

問題解決

いよいよ、去る25日に解禁されましたねーしゅ・く・は・く!

さてさて、宿泊狙いの方々は、
どう立ち回られていくのでしょうか。

あぁ、否定的なコトを言いたいワケじゃないのに、
ついイライラして批判的なコトを書いてしまいました。
ご容赦ください。汗&涙

前々からお伝えしてきていますが、
『介護』同様、『宿泊』はなかなか整わない。

まずもって必要とされる『コスト』が許容範囲内に収まらない。
N4ハードルこそ介護のように公式に設けられなかったようですが、
日本語が話せない限り、フロントなど立たせられるハズもない。

技能実習計画の審査基準
https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000598770.pdf

ざっと見ると、
フロント周りのお手伝い。
客室対応、
宴会場や食事会場のセッティングやバッシング、
料理の提供や注文受付、
この辺りの仕事以外、ほとんどさせられない。

当然のことながら、日本語が話せなければ、使い物にならない。
N4、N3とかでなく、双方向に会話のキャッチボールが出来なければ意味がない。

盛り付けを手伝ったり、
お皿などを並べたり、
席を作ったり、
料理のお替りを盛ったり…

日本語を十分に話せなければ、その程度しか使えない。
そういう仕事ばかりしていたら、日本語なんて身につくはずもない。
現場で日本語を暢気に教えているようなゆとりのあるホテルなんて、ほとんどない。
技能実習生が育つワケない。

技能検定もチラッと見てみると、

お辞儀の仕方、
笑顔の作り方、
待機中の立ち姿
歩き方…などなど、

試験対策的な指導もなければ、
受かるはずもない。

結果、1年でさようなら…

全部は業者のせいとおっしゃられるとこばかり…

●ポイント

<移行対象職種・作業とはならない業務例>
1.風俗営業法による接待行為を伴う業務(快楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなす行為)
2.ナイトフロント・夜警など深夜の業務
3.上記の関連業務及び周辺業務のみの場合

つまり、
スナックやキャバクラやフィリピンパブ的接待業務はさせてはいけません。
当然ですね。苦笑

夜勤、いわゆるナイトフロントもダメ。

誰か一人、日本人スタッフと組み合わせて助けてもらえれば、
それだけでもだいぶ助かるのに―
ナイトフロントしてくれる人って、そうそう代わりもいないから…

技能習得に当たり、指導員が付いていなければ意味がないし、
夜勤から学べることも多々あるとは思われますが、
そもそも純然たる労働者ではない技能実習生に、
テイノイイ労働力と明らかに見られがちな夜勤は、
好ましくないということでしょうか。

そもそも、事件など巻き込まれたら、
国が夜勤を技能実習生に許可させていたからだなど、
叩かれるからでしょうか。

実際はわかりませんが、ダメなんですね。

で、現実は…

最賃で受入、法やルールは無視して、
好き勝手小間使いして、
失踪したら、全部、業者のせい。苦笑

実地調査など来ようものなら、
『知らなかった~(テヘペロ)』
『気をつけます~(下げた頭の下で舌を出す)』
で通そうとする、注意されるだけで通ると思っている、
感度の鈍い経営者がたくさんたくさんいそうです。苦笑

アチコチ外へ出るような経営者もいますが、
同業他社の集まりの中で、傷をナメあうような場に出るだけ。

総じてご年配の方々は色んな意味で自負が強く、
時代の速さに全くついていけていない。

インバウンド取り込みなど、売上直結のことしか、
興味もわかないタイプがほとんどですから。

別に本当に批判したいワケでもないんですが、
1,2年前に200~300件ほどインターンシップ受入れのヒヤリングで回り、
経営者の方々に様々お話をお聞きしてきた経験からして、
(あぁ、そうそう、以前の会社で数軒のホテル経営もしてましたから。)

現場の現実をかたくなに変えられず、変えようともせず、
視野が狭く低い、アンテナの低い残念な方、
オモテナシを自社内には向けられない方がほとんど。

そんなんじゃ使えない、雇う意味ながい、
もっと使える人材を揃えてこい、
それが業者の仕事だろ、
なんのために高いカネ払ってると思ってるんだ…

という人ばかりでしょうね。汗&苦笑

一昔前の工場の経営者さん方です。苦笑
業界の水準丸ごと、10年前と同じなのでしょうね。

36協定とか変形労働とか、何それ?とか、
最賃じゃなきゃ他の経費なんて出るわけないじゃないかとか、
そんなんじゃウチは回らないよと、
平気でご自身の能力不足を棚に上げて、
さも世間が悪いくらいのことしか言いませんから…

ホント、批判したいワケじゃないんだけど、
悔しいくらい、残念な方が多いんですね。

プライドは人一倍高いですから。
もっと自分と向き合っていただきたいものです。
他の業界や世間様の常識を学んでいただきたい。
アナタの業界だけ特別なんかじゃないんだから。

バレやしないと、安易に考えている監理団体もありそうです。

故淀川長治さんの、
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…
を思い出します、次週はありませんが。

関連・周辺業務…

・玄関周辺の接客作業…ポーター、車の誘導、ドアの開閉
・客室への案内作業
・客室の清掃・整備作業
・食器洗浄作業

食器洗浄や客室清掃くらいしか、させられないでしょう。

こう見てみると、

ひたすらに、

盛り付けを手伝ったり、
お皿などを並べたり、
席を作ったり、
料理のお替りを盛ったり…
食器を洗い、客室をベッドメイクする。

コレらをひたすらに毎日続けるだけ。

う~ん、希望する技能実習生、いわゆる外国人の若者たちは、
ホテルなんてパッと見、憧れのカッコいいお仕事のようにしか認識していません。

完全なる肉体労働の裏方しかさせてもらえないともなると、
ギャップが大きい分、こんなはずじゃなかった…と途中帰国や失踪にも、
容易に繫がり層に心配になってしまうのは、私だけでしょうか。

日本語も覚えられる、鍛えられると夢や希望を胸に来日してきた若者が、
差の激しさに落胆し、求める業務すらおぼつかなくなるとも思ってしまいます。

ひどいと、騙されたと騒ぎだし、
どこかに駆け込むことも大いにありうることでしょう。

知らぬは裸の王様たちだけ。

ナゼ、こんな事態になってしまったのかと、
後で騒いでも、誰か周りのせいにしても、
後の祭り。

いつまでたっても、俺様は悪くない。
悪いのは業者であり、業者に騙された。。。

別に、宿泊を目の敵にしているつもりでもありません。

コロナウイルスの影響もあって、
せっかくスタートしても、マインドは冷え込んでいることでしょう。
東京オリンピックもすでに終わってからじゃないと、
来日してきません。

ある意味、被害者を出さないために、
いいタイミングでの号砲なのかもしれません。

『介護』のスタートの時も、同じことを言ってました。

本当に受け入れをして成功していく確率が高いとしたら、
当事者たちで組合を作るなり、監理団体を立ち上げ、
自社の為に、他社と共に、業者の立場も当事者として、
責任を自覚して受け入れをしていく先なのでしょう。

事実、介護は、正にそういうところばかりです。
*もちろん、全部じゃないし、一部では上手に機能させている先も聞き及んではいますが、
 よほど理解が深く、良いタッグを組めている者同士ですね。

ご自分でやってみればいい。
在留資格を無事に取得するまでの道のりが、
いかほどのものなのか。
客の立場で文句だけ言ってればどれだけ楽で、
そうは問屋が卸さない理由や背景や諸事情が、
よくわかるでしょう。

ご自身の厳しい目で選んだ送り出しからの受入ならば、
どうしようもない人材が雇用が、自業自得なので、
怒りようもないでしょうから。

監理団体が、いったいどれだけどんな指導を当局から受けているのか。
どれだけの監理レベルを実現させ、機能させていなければならないのか。

ええわええわで進めていると、どれだけ痛い目を見るコトか。
別に処分されることだけが痛い目ではないので。

総じて、サービス系と言われる、
介護、宿泊、外食辺りは、全く同じことが言えます。

そう、別に宿泊だけじゃないんです。

どこまでも宿泊を狙っている業者の方は、
本当に理解のある、ゆとりのある、
いっそお試しで受入してみて、
はたして技能実習生は『自社にとって』使い物になるレベルなのかどうか、
確認してみよう。

その中で、創意工夫と相互理解を深め、
自社としてもブラッシュアップできるものかどうか、
まずは色々準備して、やってみよう。

そこで得たノウハウや経験知を元に、
引き続き、受け入れしていくべきかどうかを判断すればいい。

そういう認識が許容できる先を見つけるべきです。

相当少ないと思われますが。

あ、そうそう、実は財務諸表が真っ赤っかなんて経営先も、
ザラにありますので、そもそも論も…

これだけリスクを打ち出しているのは、
何も受入は止めた方がいいって言ってるんじゃないんです。

こういうリスクが多々あるということ。
見えてないであろう落とし穴が、ワンサカあるってこと。

少しでも事前に認識して、対処を講じたうえで、
慎重に前に進んでいくことは、
とても大事だと思うからです。

誰も失敗はしたくはないでしょう。

受入側のみならず、
監理団体側、送り出し側、
(無論、特定技能で騒いでいる方々も同様です)

色々、お気をつけください。

安直に踊り狂わぬよう。

介護の時で学習してるでしょ。汗

どうせならば願わくば、

『いらっしゃいませー、ようこそ○○(ホテル名)へ~』

って、ナニジン問わず、屈託のない笑顔で、
お出迎えされたいものですから。

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