厳罰化、細分化すれば健全化につながり、多様性の尊重を実現できる…ワケがない現実

外国人技能実習制度

やっとこういう議論がお偉いさん方の中で、生まれているようです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37996.html

https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001212920.pdf

・多様なニーズに応えるために労働時間制度が複雑化した結果、実効性の問題が生じていないか懸念している。
・制度が非常に細かく、適用要件・対象者の要件が細かく説明するのも難しい。
・適用される働き手が理解できて守ることができる仕組みとなっているのか考える必要がある。

など、こういう意見がいくつも出ている。
要は、実際に多数が守りおおせないルールなんて、いくら定めても意味はないってこと。

 
法令違反ばかり増やし、
メディアは注目を集めるべくひどい会社ばかりだと騒ぎ、
社会を閉塞感にミスリードしていく流れは、
決して意図していたワケではないかもですが、
偉い方々は想定ができなかったらしい。

これで厳罰化なんて進めていけば、
それは「ついていけるレベルに”今”ある、ほんの少しの方々」だけの業界となる。

そんな僅かな方々が、全業界、全分野、全国津々浦々の細やかな部分まで、
責任もって対応してくれれば構わないのだけど、
そういう先ほど、コストが整わなければ見捨てて切り捨てていくばかり。

 
また、
細分化と厳罰化の実態は、赤信号で一歩でも踏み出したものは殺されるって社会。
そして、この業界は「型ありきの型破り」ばかりなのが現実。
ルールさえ守らせてれば=ルールを守れなかったら殺してしまえ…で健全化が進むなんて、
そんな安直な現実はない。

※誤解しないでね…
適度な厳罰化とルール明文化は、コレマタ現実的には必要ですが、
あまりにも細分化しすぎて、さらにそこまで厳罰化したら、誰一人経営なんてする資格が無くなる現実を言ってます。
そもそもが、縦割りで定まる法自体に、横串を刺した場合の整合性なんて、
シンギュラリティを更に超えたAIとかじゃないと整理つかないんじゃないかな。

 
さて、この右も見ながら左も見なくちゃならない部分。
今の成熟した社会では、どこにでも存在する問題ですが、
どうやってアウフヘーベンしていくのか。
冒頭のように、有識者たる方々もまた、知恵や工夫が問われています。

私達、下々の者は、批判と愚痴を繰り返しながらも、
自分達で自分達の現場を守るため、有識者たちの見解や答えなど待っていられるわけもなく、
当事者判断でアウフヘーベンしていくしか、道はありません。
なんせ、現場では待ったなしですから。

それでたとえ法令違反と騒がれようとも、
自身が、周りとコンセンサスを築いたうえでの決断であれば、
少なくとも、当事者からの不平不満は出ない分、
現場についてこれないお役人たちの重箱の隅の嫌がらせにも対処しつつ、
前に上にと進んでいくしかありません。

 
とはいいつつも、新たな育成就労制度ですが、
役所の体質とレベルからは、
今まで同様、厳罰化と細分化が進みます。

そうはいっても、チェックし把握し、対応できていない事には、
プロとしてのお金を支払ってもらう価値はない。

現場は現場なりに、やることやった上で、踏まえて乗り越えていきましょう。

少なくとも、家族に胸を張っていられる程度には。
自身のメンタルがやられない程度には。

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