せっかくの年一の入管統計だから、技能実習&特定技能を中心に読み解いてみる

士業

さて、先週10月14日付で公表された、
以下3つの統計を読み解いてみていきましょう。
(年一とはいえ、半年毎に出るヤツですけどね)
送り出し機関側の方にも、ある意味、興味深いのではと思われます。

令和4年6月末現在における在留外国人数について
https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00028.html

在留外国人の総数は、10年前から1.5倍の約300万人へ。
中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジルの順で多い。、
ベトナムが10倍に伸びてるのが特徴的ですね。

技能実習はコロナ前の2019年がピークで41万人。
6月末で32万人…まぁ、12月末まででどこまで戻るかどうかでしょうか。
帰国者も進むから、入れ代わりもあると思うと、
やはりもう1年ちょっとはかかるのかな。

技人国はこの半期だけでも、過去最高数字。
どんだけ技人国の増加率が高いのか。

特定技能で米国5名、台湾144名ってのが、
やはり技能実習と違ってどの国からでも来日できるんだなあと実感。

東京、愛知、大阪とその隣県に多い分布も変わりなく。
特に需要ボリュームといい、同胞の集まりといい、
高賃金が多い事も含め、地方に人は住まないものですね。

 
令和4年上半期における外国人入国者数及び日本人出国者数等について
https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00027.html

外国人の入国者総数は、コロナ前がピークで約3600万人。
ちなみに日本人の出国者総数も同様に、約2000万人

技能実習1号ロの入国者数は、約10万人。
3,4,5,6の4カ月で一気に入国してきた人数です。
ちなみに、3号ロも6,000人の入国がありました。
特定技能1号も9,000人の入国。
留学も同数の約10万人。

なお、技能実習1号ロの国別の割合は、
ベトナムが半分以上は変わりないものの、
インドネシアが2割近くと急激に増加してる印象。
また、特定技能の新規入国ではすでに、
インドネシアがぶっちぎりの1位、ベトナムの倍以上、
ベトナムはフィリピンにも負けています。
(ま、ベトナムの送り出しが、特定技能はやる気ないですからねえ)

 
本邦における不法残留者数について(令和4年7月1日現在)
https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00026.html

不法滞在者の数は、確かに度の在留資格でも減っていますが、
入国もろくになく激減した割合に比べ、
減少率は決して比例しているほど減っておらず、
残念ながら実質、増えてるんだと思われます。

不法滞在≒いわゆるコロナ禍で好き勝手やってる割合の多い在留資格を、
減少率の低い種類と考えるならば、
やはり「留学」がダントツ
次に「短期滞在」となります。
(人数でいうなら、短期滞在がぶっちぎり)

なお、人数が2桁少ないので除外しましたが、
「技能実習3号ロ」が本当はぶっちぎり
日本に3年いて、勝手もわかり、
小ズルい連中が、余計に好き勝手していたんじゃないですかね。

私が言うとお手盛り感が出ますが、
技能実習全体数字で見れば、一番優秀な在留資格、不法滞在者割合となります。

 
さて、一通り見終わりましたが、
「ふ~ん…」で終わる人がほとんどの中、
「ということは…」この先の傾向はココが現実としてポイントとなるから、
ウチが狙うはこのトレンドか?!…
なんて、自身の戦略に軌道修正をかけていける機会とできる方が、
チェックする意味を、付加価値を高めることができます。

普段のトークネタとして、頭の引き出しに入れて置ける方、
常にTPOで引き出せる方は、
「良く知ってる、さすがプロ…」
なんて、相手への信用を積み増すことが可能です。

最近では定期的な情報発信、情報提供をする方も増えて来てるので、
そういった活用方法もありますね。

そう、統計は活用してなんぼ。
せっかくお金も払う必要なく、統計を公表してくれてるのですから、
トコトン、活用させてもらいまひょ。笑

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