「令和3年度外国人技能実習機構 実地検査の違反統計」の深掘り…特定技能も他人事じゃないよ!

受入企業向け

特定技能の方、明日は我が身とわかってるかな?
絶対に、その場その時にならないと、
自分事とは思わないんだろうけどね。苦笑
後で困るのは、自分自身。

やっと出ましたね。苦笑
昨年度の違反統計、他。

腹黒助平は、どんだけいるのかな~?
(○○さん、早く復活してね!笑)

ちなみに大変残念なお知らせです。笑
ミンナ、特にメディアは「違反統計」を取り上げたいんだけど、
実は7割とは程遠い数字なので、
この統計では騒がない。笑

だって、そもそもが疑わしい先しか検査に行かない統計じゃないんだから。苦笑

さぁ、早速、見ていきましょう!

令和3年度業務統計
https://www.otit.go.jp/research_toukei/

違反については、ココのP22~25のたった4ページ、
しかもほぼグラフの部分を見るだけ。

第6 実地検査

注:()内は前年度(令和2年度の数字)
実地検査を行った実習実施者及び監理団体の数は 28,267(20,671)
違反が認められた実習実施者及び監理団体の数は 10,339(7,847)(違反割合 36.6%(38.0%))
違反件数は 17,234 件(13,053 件)

コロナ禍続きだったのに、前年度よりも多い検査数(約137%)、
機構さん、頑張ってくださってます!
その割に、違反割合は2%弱少ないの?

ちなみに…
10,375(平成 29 年 11 月から平成 31 年3月)
18,057(平成 31 年4月から令和2年3月)
20,671(令和 2 年4月から令和 3 年3月)
28,267…

どんどん、実地検査数は増加中、初年度の約3倍まで!
これで令和4年度の今、コロナ禍を終えた後の実地検査数は、
実習実施者数や監理団体数も増えている中、
更に加速度を増して、摘発、取り締まりが増えていくことは、
ほぼほぼ確実
ですね!

ちなみに、
実習実施者数はどこか別の統計に出てるのかもですが、
この統計にはない。
監理団体数は、

2,654 件(令和元年8月末現在)
+422 件(令和元年度に許可を受けた監理団体)…総数表記は見つけられなかった。
3,276 件(令和 3 年 3 月 30 日現在)
おー、増えてるね、やっぱり。

主な違反の内容
ココは、おっきな変化がありました。

なんと、最大違反数であった項目の順番が変わってる!

<実習実施者編>
令和2年度

1位:2,700 件(26.1%)宿泊施設等の不備(私有物収納設備、消火設備等の不備等)
2位:2,383 件(23.0%)実習内容等が計画と相違
3位:1,386 件(13.4%)報酬等の支払いが不適切

令和3年度
1位:3,968 件(29.2%)実習内容等が計画と相違
2位:2,614 件(19.3%)届出・報告等が不適切
3位:2,253 件(16.6%)宿泊施設等の不備(私有物収納設備、消火設備等の不備等)

コレは、単純に、機構の実地検査担当職員の方が、
重点的にチェックするポイントが移り変わっているってこと。
そしてそして、もう一つは、
『計画の祖語を実地検査でも見破れるようになってきてる』ってことです!

続いて、

<監理団体編>
令和2年度

1位:835 件(31.0%)帳簿書類の作成・備付け、届出等が不適切
2位:825 件(30.6%)実習実施者の監理・指導が不適切
3位:700 件(26.0%)監理団体の運営体制の不備

令和3年度
1位:1,566 件(42.8%)実習実施者の監理・指導が不適切
2位:805 件(22.0%)帳簿書類の作成・備付け、届出等が不適切
3位:789 件(21.6%)監理団体の運営体制の不備

…監理団体の方こそ、数字を見ると一目瞭然ですね!
監理指導面を重点的に見るようになったってコト。
前年度までは、不慣れだったからか、備え付け書類の不備など、
アホなトコばかり指摘してお土産を置いて行ってましたが、
昨年度では、正に監理団体の本筋!監理指導の面で指摘をしていくことがほとんどだったってコト。

 
さて…
いつものテイストで書いてみます。

税務調査同様に、役人が実地検査に赴いたなら、
「問題ありませんでしたー!」
な~んて帰ったなら、
「オマエはちゃんと仕事してきたのかー!」
って、上役に怒られるのがオチですので、
必ずといって良いほどに“オミヤ”を置いていきます。

しかし、コレが曲者。

一度指摘されたことは、レコードとして機構に残ります。
次回の実地検査時には、
ソコはちゃんと改善されてるよね!って前提で、
また別の荒探しが始まります。苦笑

つまり、年数が経つ毎に、
指摘ポイントが少なくなっていくことに…。

でもご安心ください。
しょせん、オミヤ。
争う姿勢を見せずに、襟元正して協力的な対応をしてれば、
大したことのないオミヤしか置いてきませんから。
てか、置いてけないから。苦笑

ソコまで読んで、正に大したことのないオミヤポイントを、
わざわざ穴として作っておく人までいるくらいだし。苦笑

なお、
「実習実施者の監理・指導が不適切」って指導の詳細については、
以下の感じ。

実地による確認を適切に行っていなかったもの 532
技能実習計画の作成指導を適切に行っていなかったもの 85
事業所の設備や帳簿を適切に確認していなかったもの 231
第1号技能実習についての確認・指導を適切に行っていなかったもの 27
監理責任者による労働法令違反に係る指導・指示が適切に行われていなかったもの 197
その他 494

ね、本筋に近づいてる指導って感じられますよね。
たぶん、もっとブラッシュアップされてくと思います。
さすが官僚、頭いい!もっとカッコいいとこ見せてくれー!(^^)/

クリティカルなのは、毎回、行政処分理由を深掘りしているように、
・労災事故などの安衛法罰金刑
・労基法の賃金不払い
・明らかに悪質かつ虚偽に繋がる計画の齟齬
・実習生は求めてやまないけど、過労死に繋がる長時間労働(残業時間多すぎッてやつ)
・技能実習以外でも在留資格を無視して働かせていたかどうかの不法就労助長
・人権侵害、パワハラ、セクハラ、強制帰国、などの悪質行為

これらを特に気を付けていれば、
致命的な事態にはならない。

万が一、ミスっても、判明した時点で、
すぐに機構報告(自首)して、臨時監査中と報告。
実習実施者と連携して、なるはやでちゃんと改善を終わらせて、
その旨をまた、追っつけ報告。

それだけで、機構から特にお咎めなどありもしない。
むしろ、ちゃんと監理指導できている監理団体と、
その指導に従い健全な受入に励んでいる実習実施者として、
好評価にすらなる。

もともとがルール違反先だとわかってて、
正に不法就労助長に励む監理団体と、その実習実施者は、
年月を経るごとに、棲みにくくなっていく。

非常に良い流れですね!

別に私、機構から一銭ももらってないし、笑
むしろ役所は好きではないんですが、
強制権という権力を持っているのは、役所だけなので、
役所にしかできない仕事として、
ぜひ、これらの点は、継続して、ブラッシュアップしていただきたいと願ってやみません。

ただ…
別にオミヤも組織文化上、
致し方ない理由も背景も現実も理屈も、
わからんわけじゃないけれども、
正に悪質な先にこそ注力して摘発、スピーディーな処分と、
その先にいる実習生保護を加速していただきたいっす。

機構さんに届くといいな~!

ガンバレ!機構!(実地検査担当の機構職員さん!)

追伸、
数年後には、肉欲協同組合ならぬ、
奴隷紹介会社や、奴隷支援機関、
はたまた私腹を肥やすなら何でもありブローカーが、
バンバン摘発、行政処分されていることを願ってやみません。
受入一年目にはたいてい入管はやってくるし、
建設のFITSも頑張ってるだろうし、
労基も連携は毎年スムーズになってるし、
数年後を待たずして、来年あたりからバンバン処分が列挙されてくのかもしれません。
人権派がひゃーひゃー騒いだコロナ禍で、
さんざんナメくさられたまんまで、役所が黙っているわけがないから。

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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
SNSやLINEなどもいいんですが、やっぱり個別に届き、残り、ふとした時に探しやすいメール媒体が好きなんです、私。
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