基本を知らない、わからないことがわからない、何から学ぶべきかわからない…
そんな方も少なくない中、
運用要領600ページ、読んだら?といっても、
そうか、じゃあ…といって読む人は、一人も見たことがない。笑
その他も入れたなら、A4が何千何万ページあっても足りない。
読む気になるハズもない。
初心者、不慣れな方、実態がわからない方は特に、
フツー、読め!と言われても、とても読む気にすらならない人がほとんど。
でも、業界ドップリの人は、平気で、読め!ってしか言わない。
仕事なんだから、読んで当然と考えてる。
もう、この時点で、
今の若者たち、新人たち側にしたら、
「上司は、本気で自分を教えて育てようと思っているのか」とさえ、
感じてならない。
教えるのがメンドクセーから、書類を読めと言われているとしか聞こえてこない。
少なくとも、新人さんは、何一つ教えてもらえたとは感じていない。
外国人には丁寧な手取り足取りケアをする人も、
日本人には、日本語分かるだろ…とばかり、
丁寧なケアはされない。
特に今の若者たちは、丁寧なケアをされて育ってきたタイプが大半だから、
社会に出ても、同様にされて当然と思ってる。
若者のみならず、
中年だって、年寄りだって、読めと言われて、読める人を探す方が難しい。
最初から頭の良い、役所言語に慣れた、優秀有能な人なら、
運用要領600ページなんて、
ちゃんと読み込んで頭に叩き込んでから、
現場に出ているのかもしれない。
いや、かの大先輩でも30年、法文と向き合ってきたから、
長年のご苦労から、
読むのが急がば回れと一番早くて安くて確実だと身に染みて分かっているから、
「読める」。
=背景がわかり、言い回しの意図をくめて、
書いてある意味がわかるようになったとのこと。
ソコまで至るに30年かかったならば、
読め!(理解せよ)と言って、
できると思っているほうがオカシイ。
いや、読め!と言って、初心者が必死に読んでも十分には理解しきれないことは、
読め!といった本人が一番わかってる。
ただ、理解できずとも、慣れるしかないんだ…
なんて言葉は寄り添って補足されない。
本当は、相手のためを思って伝えているのに、
結果、相手には冷たい人だ、理解のない人だ…なんて思われて終わり。
そんな結果を現実化したいとは双方思ってもいないのに。
つまり、
今、偉そうにあーだこーだと言ってる人たちが、
すべからく最初っから、法文を隅から隅まで読んで、
十二分に理解したうえで、現場にあたってきていたのかと言えば、
絶対そんな人ばかりじゃない。
痛い目にあって、
苦労を乗り越えて、
今がある。
たくさん周りに迷惑をかけてきた。
何度も読むしかない状況に陥ってきた。
読んでおけば良かったと思い知る局面が多かった。
ソコにたどり着く機会がいくつもあった。
もしかしたら、技能実習生が意図せずして泣き顔になってしまい、
ソレが自分のせいだったのかと痛感し、
そこから意識高くならないと…ってなった方もいると思うし、
ソレは、同様に受入先にかけた大迷惑からなのかもしれない。
そうやって、何度も何度も何度も何度も、
運用要領に立ち返って、読み返したり、
チェックし直す機会がたくさんあったからこそ、
運用要領が基礎だと身に染みてわかっているから、
読め!と言っているのでしょうけど、
残念ながら、そんな気持ちや理由は、
外国人同様、きちんと十分に伝えられないと、
新人さんたちに、読む姿勢、読むべき理由は、届かないし、響かない。
また、もう一つ、大きく変わっている背景がある。
技能実習でいえば、
昔は、JITCOが有料で発行している冊子を買って読むくらいしか、
法文、特に細かいルールやその解説情報はなかった。
この10数年で、特にここが大きく変わっている。
ある意味で、知る人ぞ知る情報だった法分とその解釈。
今では、ネットで誰でも無料で見ることができる。
今では当たり前のように早く廉価でインフラ整備できるネット環境。
かつては、従量課金やADSL、また無線ではなく有線。
ネットを繋げる技術もコストも、
また受信機器であるPCや、今では当然のスマホも、
次々と進化し、
広く一般的にHPなどにて情報が発信公開され、
それらを一般人も見る習慣がついてきた。
行政がSNSすら活用して発信している時代です。
役所もそれをわかっているので、
色んな法分をネットへ上げ続けた。
多様性の尊重などの流れもあって、
法はドンドン明文化され、
ドンドン細分化されている。
関連情報や、法令順守に繋がるキャンペーン、
はたまた上書き更新や条件変更といったアップデートは毎日アナウンスがある。
この業界で顕著にみられるように、
技能実習法だけチェックしてればよいなんて単純明快な話ではない。
多様化かつ細分化かつ、誰もが自由に確認できるということは、
それだけ知ってて当然…という認識が、
役所管轄先側でも進んでいて当然ということ。
(同様に、細分化され過ぎて、役人も全てを網羅してはついて行けないし、
庶民はもちろんなので、別の許容範囲が生まれていますけど)
こういった背景から、
運用要領読んどけ!
の現実が、より一層強く望まれてます。
好む好まざる関係なく。
できるデキナイ関係なく。
同時に、業界人の2極化の乖離は、ココでも激しく分かれていくのでしょうね。
たまにはと、問題提起だけですが、
丁寧に伝えてみました。
たぶん、届かない、響かないのは、
その理由や背景が、丁寧に伝わってないのかなと感じたので。
改善方法、解決策、それらの手段は、
毎度何度もお伝えしてますので、探してみてください。
追伸
もし行政情報を読む気になる人がいらしたなら、
運用要領以前の、基本中の基本線は、
以下をご参照あれ。
厚労省/外国人の雇用
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page11.html
厚労省/外国人雇用対策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/gaikokujin/index.html
入管/労働・雇用
https://www.moj.go.jp/isa/support/portal/guidebook_employment.html
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
SNSやLINEなどもいいんですが、やっぱり個別に届き、残り、ふとした時に探しやすいメール媒体が好きなんです、私。
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