先日、寮でのWi-Fiが何かの拍子で壊れたのか、
機能しなくなったトラブルが起きました。
お盆休み中のことです。
速攻で私のところへ連絡が届きます。
本来、まず第一に、生活指導員や支援責担当者に届くべき一報です。
(最寄りのコンビニにでも走っていったのでしょう)
グリップ力の問題でもありますが、
企業側には“早く直して欲しい”って言いづらい面もあるのは確かです。苦笑
しかし、彼らにとって、
Wi-Fiが繋がらないのは死活問題にも直結します。
当然、我々にとっても、同じ意味をさしています。
結果、速攻で受入企業側にもすぐに対応いただけないかと、
報告と相談をかけます。
…
しかし、タイミングが悪いことに、お盆休みの真っ最中。
私も身内の関係で、地元にいない時だってあります。
受入先の担当者や社長さんも同様です。
ただし、
何もしないのは本末転倒。
すぐに、かくかくしかじかのため、
すぐには対応できないから、しばらく待って欲しい…と、
外国人側へも連絡を入れます。
この時、彼らの立場に立ってみれば、
『いつまで待てばよいのか』
が、とても大事なポイントです。
よって、
いつには現場に行って確認するから…
その状況次第で、一週間、二週間は復旧まで時間がかかるかもしれない…
それまでには、こうしてしのいでほしい。
また妙案や代替策が可能ならばおっつけ連絡する…
そんなこんなを「なるはやで」連絡してあげることが肝要です。
お分かりですよね。
こういう対応をサボったり、
テキトーにあしらって、しょうがないだろ!って自分の中で思っているだけで済まそうとすると、
後々になって痛い目を見ます。
同時に、今までの付き合い方が大きくものを言います。
アナタが業者側、受入側を問わず、
彼らとの距離感をキチンと日々、デザインできていれば、
彼らにあなたの言葉は届きやすくなりますが、
この距離感がキチンと構築できていないと、
あなたが言う言葉は、彼らには、
「軽くあしらわれてる」
と受け止められてしまいます。
つまり、
「対応が面倒だから、オマエラ、我慢してろや…」
って、相手は感じ取るって事です。
そんな扱いを受けた(と感じている)外国人労働者が、
その後、懸命に会社のためにと働くと思いますか?
ネット復旧と同時に、
もっと別の良い会社はないものかと、
探し始めるのが目に見えて分かりますよね。
コレ、即時対応するって事が、肝要だってわかりやすい事例かなと。
先日、もう一つ、元サヤの出戻り特定技能者でも同様のことがありました。
Wi-Fiを繋げるのが前後して間に合わなかった…
もう数日だけ、待って欲しい…
この点も同様です。
彼らは、母国に残した家族と、毎日やり取りしています。
特に後者の場合は、
無事に日本へ着いたよ…
会社の人も歓迎してくれてるから安心して…
なんて言ってるかどうかは定かではありませんけど、
当然、似たようなやり取りをしていることでしょう。
前者であったなら、
たまたま奥さんや旦那さん、ご両親、子供の誕生日だったりした日には、
『どうして連絡くれないの…』
なんてなっているのかもしれません。
今の生活において、
スマホを、Wi-Fiを取り上げられたなら、
日本人もどれだけ困ったことになるか。
誰に言われるまでもなく、容易に想像がつくことです。
想像もしない、できないヤカラのことを、悪質ブローカーって言いたい。
常勤かどうか、指揮命令系統がどうとか、資格があろうがなかろうが、本来はそういうレベルではないって意味を特に言いたい。
コレ、休日出勤、時間外労働になるんですかね?笑
こんな対応は業務の一環というべきか、
人として当然というべきか。
受入先はもちろん、業者側にとっても、
外国人労働者の心が離れていった日には、
どれだけ契約で縛られていようとも、
定着化はままならないし、
そのための支払いもまた滞る可能性が高まります。
込み入った内容であれば、
通訳さんでなければ、対応できない場合もありますが、
そんな臨機応変に対応してくれる通訳さんも、
ちゃんと抱えているものでしょうか。
(当然、抱えて対応している先はたくさんあります)
人権だの、ビジネスだの、法律だのと、
偉そうにいろいろ言ってても、
こういう現場対応の一つ一つをきちんとできない人は、
どれだけ頭が良くても、どれだけ能力が高くても、
win-winな現実は量産できないし、持続できない。
現場の目の前のことを、
しっかり対応している人こそヒーローであり、
誰から評価され、名誉ある行為と賞されるワケでもないのですが、
受入先や業界人は、こういう世界で日々、汗をかいて飛び回っているということを、
少しでも一般的にも伝わるといいなと思います。
————————————————————–
*こんな私から様々な企画、案内が届きます。
フツー、一般的には流れない案内ばかりなので、オモロイっすよ。
メルマガ登録はコチラ。
自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
SNSやLINEなどもいいんですが、やっぱり個別に届き、残り、ふとした時に探しやすいメール媒体が好きなんです、私。
————————————————————–
コメント