私にしては珍しく、『多文化共生』について、
書いてみます。
“一般の方”の視点で、客観的に考えてみると、
『多文化共生』…そんなん意識することなんて、
普段の生活上、今でも皆無に等しいと思われます。
我々は、たまたま技能実習や特定技能の業界で生きているからこそ、
身近に感じたり、考えさせられる機会が多いだけ。
それでもこの10年ほどで、
日常レベルで景色は変わってきています。
イオンへ行っても、街中を歩いていても、
地元のスーパーでも、
外出した先で、
日々の景色の中で、外国人技能実習生じゃないかな?って感じる方々を、
見かけない日はありません。
私事ですが、
技能実習生でもありませんけど、
フツーに子供たちの同級生にも、外国人の子供たちも必ずいました。
身分系と言われるブラジル、ペルー、フィリピンの方々が多い地元だからかもしれませんが。
メディアニュースでも、
コチラは残念ながら、外国人の犯罪行為が10年前とは比べ物にならないくらいに、
頻繁に取り上げられるようになっていますし、
年々、経済そのものの下支えとして、外国人の方々の活躍度合いは、
すそ野を広げてきています。
コレらが、一般の方々にとって、
今後、ジワジワと、どんな影響を及ぼしていくのか。
人は自分が痛い目を見ないコトには、
予防や予習、事前の対策に、労力やコストを費やせない。
=何かに巻き込まれ、トラブルの当事者にならないと、
多文化共生なんて、意識すらすることはないのが現実です。
本気で多文化共生を望み、願うならば、
声高く叫んでいるだけじゃなく、
接点を自然と取れるような機会を増やし、
小さなトラブルをたくさん勃発させて、
少しずつ、相互理解を進めていくことなんだろうと思います。
そして、その時には、
当事者同士のみならず、
客観的、俯瞰的に言葉を挟める斜め上の第三者(先輩)がいるコトでしか、
*ココで言う先輩とは、多少なりとも慣れてる方、ご苦労を経験されてる方。
相互理解そのものが成立しません。
要は笛吹けど踊らずってヤツですね。
そんな「絶望」が現実として横たわっていること自体、
直視できないから、
直視しても取り組みようがないから、
今の行政のようなやりようしかない。
諸先輩方がアレコレ珠玉の名言を吐きだしていても、
それは、現実化していかない。
ちょっとずつとしても、
つまり、時間がものすごくかかる。
この間、「多文化共生」社会が成熟するまでの間、
残念な軋轢に苛(さいな)まれる日本人と外国人の方々は、
膨大にいる。
今までもそう、そしてこれからも…
歴史は繰り返されるとすれば、
やはりそこには、憎しみや恨みつらみも織り交ざり、
残念な事件が起きていく。
『ローマは一日にして成らず』
『千里の道も一歩から』
後はコラプス(崩壊)に至る前までに、間に合うかどうか。
何かストレスを感じることなく、
自然と無理なく、むしろ笑顔で勝手に拡がっていくような施策は、
知恵は、工夫は、ないものかどうか。
ココでもう一つの『絶望』が…
というか、やっと本題。苦笑
そして、本題は今までの前フリがあるから、簡潔。
「一般的なサラリーマンの方」は、
3年、5年で帰る人にホントの意味での深い「共生」はデキナイから、
「プチ共生」を目指しましょう。
(慣れていけば、自然とギアを合わせた「共生」対応はできていくのでしょう)
感覚的には『応援』。
必要以上に、踏み込み過ぎない。
踏み込むときには、事前に背景理解をしてから。
どうせ時期が来たら、帰るコトを前提に。
ただし、
気をつけるべきは、決しておざなりな心のない対応をしないこと。
相手も人間なので、言葉がわからずとも、感じ取りますから。
3年、5年を越えて長く残る場合に、
接し方や、提示すべき選択肢は様々変わります。
(逆を返せば、長く残って欲しい場合は、ダメ元でも3年の子であっても、アレコレ丁寧に接します)
コレらをひとまずの『型』としてみるならば、
個別具体的には、その人毎に大なり小なり『型破り』をしていきます。
つまり、
3年しかいないような子でも、人によっては深く立ち入るし、
生涯の付き合いにさえなりえます。
その外国人が母国へ帰ろうとも、
はたまた途中で諸事情が変わったり、気持ちも変わって、
日本滞在への道が何かしらで切り拓けるようにできる場合もあります。
逆に、
5年以上、日本滞在したいと生き勇んでやってくる方々の中にも、
こういう人とは長く付き合えない…なんて感じてしまう人もいると、
「共生」以前の問題となり、
いかにして上手に縁を終わらせられるかどうかと、苦慮する場合もあります。
ちなみに、
ドップリつま先から頭のてっぺんまで、
深くヤリガイ詐欺にあっている方々は、
この『応援』の度合いが、
一般的なサラリーマンレベルとは、
まったくワケが違ってきます。
本気で真剣に接するし、
それだけ理解にも努めるし、
指導も真剣です。
言葉が通じない相手にかんしゃくを起こし、
録画されて世間様にさらされるような行為は、
絶対にしない。
残念なのは、人それぞれなのに、
熱い方であればあるほど、
周りが自分ほどに熱くないコトに不満を抱きがちなとこかな。苦笑
書いてみて、改めて気づいた。
一つ言えることは、
「多文化共生」という言葉そのものが、大げさで大上段に構えてしまいがち。
そんな難しいこと言わずとも、
目の前の一人一人に、丁寧に接していく
ただそれだけで、
結果として、自分の周りの範囲において、
「多文化共生」が実現していくだけのこと。
やっぱり、それがシンプルでわかりやすく、
今の自分でもできるコトなんじゃないかな。
そして、そんな人たちが一人、また一人と増えていった結果、
多文化共生の社会が自然と成り立っているんじゃないかと。
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さてさて、次の企画がいよいよ一つ一つ表面化していきます。
カミングスーン。笑
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