「送出機関&送出しの在り方」が問題ではなくて…

お金

・来日前の手数料負担を減少させる方策
・国際的なマッチング(職業紹介)機能の適正化方策
この辺りですかね、気になるのは。

たまにはと昨日に続けて第10回の有識者会議の資料について、
一部フォーカスして書いてみています。

 
そもそも、業界人にさえ、現地にずっといるワケじゃない分、
送り出し国側の様子や移り変わりって、キャッチしにくい。

また国によって色々と違うから勝手がわかりにくい。

結果、調べられるだけ調べて、エイヤーで実際にやっていきながら、
ケーススタディから、初めて「そうなんだ…」などを知る機会となる。

二国間取り決めだのMOCだのなんのことやら…って方々も多い、私も含めて。

送り出し国側も想像の域を超えないけれど、
日本側から
あーしてくれ、こーしてくれ…
この送り出し機関が違法行為をしているとの情報が入ったから確認してくれ…
など一方的に言われても、
はい、かしこまりました…なんて動くわけではない。

やれ、保証金を取られて来日したけど、違法だと聞いた…など日本側から訴えられても、
それはベトナム国内では認められている(許容範囲内)こと?だとしたら、
どれだけ日本側が言ったところで、意味はない。

妊娠出産の不利益を強制させられてる…と言われたところで、
いったいどうやって互いに「そんな事実はない」などの立証をすれば良いものやら。

またこれらも特定の国だけの問題なのに、
さも技能実習や特定技能全体がそうだと世間様は見てくる。

日本にいるだけだと根本的にズレている意見や見解が多いのは、
日本側からだけの視点でもの言ってること自体に気づいてもいないコト。

だから、いつもどの監理団体や登録支援機関、はたまた受入先でも、
アイツらは…当たり前のことができない…どうしようもない…などの言葉しか出てこない。
そして、もっと良い相手先はないものかと探し続ける。

 
冒頭の気になる方策については、この資料には一切載っていなかった(と見えた)。
(今までの方策の結果をまとめてあるだけ)

要は、全て金が絡んで問題になっている。
国は国同士、体裁的にも何かしら健全に推移するようアレコレと動いているけど、
ぶっちゃけ所詮、現場の私達には、どうでも良いとさえ思える。

信頼できる相手を、現地国で、この業界で、見つけられるかどうか。
共に取り組めるかどうかが、一番大きな問題。

どこと組むかではなく、誰と組むか…が根本的に問われる一丁目一番地。

本当に、最大の難関が一番最初に登場するのも、この制度事業の厄介なところ。

 
私みたいに、日がな一日中、PCをカチャカチャやってるだけのような人間には、
送り出し国や送り出し機関の現実などわかるはずもない。

だけど、毎年、毎月のように各国へ飛んで状況を確認されてる方もいる。

たまたまそんな方とのご縁を頂いて、6月にはインドネシアの視察ツアーも行った。
(とはいいつつ、その方とは早何年になるでしょうか…)
他にも、マニアというか、専業というか、お強い方がいらしてて、
次はベトナム、年内にもう一度インドネシア、そして年明けにはフィリピン…なんて予定が立ってきた。

この方々は、ナゼ、今、どこのどなたと組んで事業に取り組んでいるのか。
そもそもが、組める方は、どの国のどこにいるのか。
(そう、国が問題ですらなくて、組める方がいる国、いる送り出しがどこなのか…が問題です)

コレができない経営者が多いので、いつもの余計なお世話を始めた次第。

さて、大枠の予定が立ってきたので、一つ一つ、ちゃんと取り組んでいかないと。
その手前で、また監理団体実地見学ツアーもやってみますけど。苦笑

今日は8月8日…今回取り上げたのも論点8の資料…
ご覧の皆さんの明るい未来が、末広がっていきますように。

追伸
資料の中で面白かったのが、
特定技能の送り出し機関の役割の根本的な違いについて、国毎に区分け整理がされていたこと。

◎送出機関の利用が必須の国
フィリピン、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、モンゴル、ラオス

〇送出機関の利用が任意の国
バングラデシュ、ネパール、スリランカ、インドネシア、ウズベキスタン、パキスタン、タイ、インド

ハッキリ言いますが、送り出し機関なくして、日本での安定はありません。
コスト感(役割のバランス感)、俗にいうコスパ的な観点から技能実習同様で良いかどうかの問題はありますけどね。

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自分で言うのもなんですが、オモロイことやってるので、業界人は登録しとくと良いと思います。
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