理想的な業界への新規参入を改めて考えてみた

外国人技能実習制度

毎年毎年、法がどう移り変わろうとも、
どれだけの改正が行われようとも、
どのようにルールが変わろうとも、
新規参入者は必ずいるし、いて良いと思うし、
新陳代謝は進む方が良いと感じています。

御大もおっしゃってました。
老兵は…なんて。

ただし、過去の悲しく残念な反省が生かされることなく、
先人たちが並んで見えない落とし穴へことごとく落っこちていったように、
芸もなく、ただただ同じ道を歩むのは、本当にもったいない。

この業界の奇特な特性とでも言いますか、
私のみならず、良かれと余計なお世話をする方は意外と多い。

それもそのはず、日本人の民度の高さを示さんと言わんばかりに、
悲しい泣き顔の量産は、誰もがしたいと思わないから。

ビジネスとして、鎬(しのぎ)を削るかのごとく、
同業他社を蹴落とし、足を引っ張りあい、
生き馬の目を抜くような関係性は、くたびれるし何よりもツマンナイ。

 
さて、では、どのように新規参入を果たしていくかといえば、
これもまた、何年も前から、答えは変わっていない。

目指す人ご自身が、どこぞのマトモと思える監理団体へ入職し、
数年間でも、実際に現場へ出て、取り組んでみる事。

センパイの後について行かせてもらい、
求人の受け方、送り出し機関への発注の仕方、
面接、選抜、申請手続きなどなどの入国までのステージ。

入国後、配属、定期訪問、在留資格変更、期間更新、
技能検定などを経て、帰国、もしくは転籍、転職までの、
ひと通りを何度か実体験すること。

叶うならば、組合としての運営、総会、包括契約書、
裏方、バックオフィス業務なども、手伝うと良い。

とても全ては無理だとしても、色々と首を突っ込んで、
あらかたを経験してみれば、
後は想像力や、応用力、派生してケアする先読み力、
リテラシーなどを駆使し、
慎重に事業プランを組み立てていけばよい。

この地に足の着いた計画自体が、
現場での実体験がないと、後で相当な軌道修正の目にあい、
特に想定通りにキャッシュなどが回らないことを腹落ちして理解ができず、
当然、リーダーとして現場を回す改善指導もできないので、
事業参入失敗となる。
失敗は起こるべくして起こるのだから。

 
私みたいなタイプは、正直辛い。
素直に他人様の言うことを聞くタイプではないから。苦笑

自分と巻き込む周りのために、絶対に失敗できないって人たちは、
逆に、聞くべきは素直に受け止め、丁寧に丁寧に取り組んでいく。

人から聞いた反省を頭の片隅に入れつつ、
ちゃんと地固めして時間もかけつつ組み立てていく。

 
みんな、ちゃんとうまく回して築き上げている過去の新規参入者の事は、
あまりに気に留めず、
好き勝手やって目立って痛い目を見た人たちを、裏で笑って冷やかして、
話のネタにして、自分は違うと承認欲求をひそかに満たす。

Z世代だろうが、α世代だろうが、
いつの時代も戦闘力の高いスーパーサイヤ人たちはいる。

私なぞよりよほど高性能、高機能、ハイスペック(…全部同じ意味。笑)な方々も少なくないので、
ぜひとも踏み台に、もっと高く大きく羽ばたいて欲しい。

失敗しない参入については、やり方はあるけど、近道はない。
(そもそも無理ってレベルの方が参入するのは、不可能って現実を突きつけるのも辛いけど)
(その無理ってのは、特に人間的に性質的に性格的に、ふさわしくない人ってのはいるから)

もっと言えば、本当にマッチポンプじゃないんだけど、
きちんとした水先案内人を横につけて、半年でも一年でも、取り組むと失敗する確率は激減する。

あ、でもこんなアルアルケースもありますね。

たまに客先だけ取ってこれるオレサマなんだから、
回らないわけがないと自負する経営者がいるけど、
そういう人に限って、内部の組織体制を組み立てられず、
もっとはっきり言えば、社員教育、人材育成ができないタイプが多く、
ナゼちゃんと回らないのかと、スタッフのレベルのせいにしてとん挫する。

そんなオレサマが、受入先で人材育成を説いて営業してるのも皮肉でオモロイのですけども。
そして、堂々と組織で旗として掲げてる場合もあります。

 
まあ、なんにせよ、
先日書いたような、リーダーを量産できるリーダーでない限り、
組織はうまく回っては行かない。

それもまた、新規参入の時点から、配慮しておくべき点の一つ。
ゼロイチができたとしても、イチ…のままの個人事業主レベルでは、
この先、とても追いつかないほど膨大なケアが待っているし、
そもそも決して一人でできる業界ではないのだから。

 
そういう意味では、人しかいないこの業界。
人の使い方が上手な人は、成功する確率もまた、高いのかもしれませんね。

 
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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