久々に一時帰国を手伝ったけど、いつもながらコレは受入先がすべきなのか監理団体がすべきなのか

受入企業向け

全くそんなものなんですが、
インドネシア視察ツアー中だってのに、
ポンっと連絡が。

「昨日、おじいさんが亡くなったので帰国したい…」

マヂか?

早速、送り出し機関と受入先へ確認。
いつもながら冠婚葬祭、出物腫物ところ選ばず。

配属し2,3カ月が経過したばかり。
有給もない、忌引き休みは当然認められるも、欠勤扱いにはなる。
仕送り送金した後にて、航空券代もない。

会社は当然、どうしたら良いのかわからない。

全て監理団体側から指示をしなくてはどうにもならない。

この国のお葬式は、1~2週間ほど続く。
最終日までには(当然その数日前までに)帰国し、送る故人を偲(しの)ぶ。

この人材は、幼い頃は特にこの祖父に育ててもらってきた。
日本へ来る前も、勇気づけてくれて頑張っていってきなさいと背中を押してくれていた。

両親までではないものの、どうしても帰りたい。

・航空券は誰が手配し、その費用は誰が負担する?
・空港までの行き方(帰り方)は?
(特定技能の場合は空港の出国ゲートまで送迎する支援義務を負う)
・一時帰国時のみなし再入国の指導は?

本人にお金がないものだから、当然トランジットでの長い旅路を選択する。
乗り換え時含め、とても慣れたものではないため、事細かく説明してあげねばならないが、
そもそもそのトランジット先での導線や手続きなどは現地で聞いてもらわないと実際のところはわからない。
時差など含め、トロくさいことで「乗れませんでした…」なんてなった日には目も当てられない。
当然ながら乗り継ぎの待機時間も相当に長い。

色んな段取りの末、
朝早い4時に起きて、空港へバス移動のための停留所まで連れていく。
お金を支払わせ切符を買い、バスもまた一回は乗り継ぎをしなくてはならないことを説明する。

ここまでの道のりを、全て説明し、調整し、お金の工面まで手配し、
なおかつ送迎まで…。
当然、移動時、移動後、帰国時などもコンタクトを取り続ける。

生活指導員がすべきことと、段取りや指示だけして、ホカっておくのが監理団体職員の仕事?
ナゼ、自分が立て替えねばならないのか?(別に立て替える必要はないです)
ナゼ、サラリーマンの自分が、夜中や土日祝日まで動かねばならないのか?なんて言っていられるのか?
受入先の生活指導員や実習責任者ができるのか?
そもそも、すべきことなのか?
(要は、技能実習には全く関係ない、この人材の家庭の問題の話)

そうやって、「そんなことをグジュグジュ言ってる暇があるのか」?

 
こういう時に、本当に監理団体職員の腕の違いが如実に表れます。
技能実習生と、受入先と、しっかりと信頼関係が築けているのかどうか。

時間もない中、各方面とやり取りを交わし、迅速に漏れなく手間なく対応できるかどうか。

そして、彼は、無事にちゃんと日本へ戻ってこれるかどうか。

今回は技能実習での出来事でしたが、
新規参入組の特定技能の登録支援機関は、その新人スタッフは、
はたして問題なくスムーズに「支援」ができるのかどうか。
法的な面を加味しながらも、現実問題として必要十分に立ち回り、
外国人労働者も受入先も満足できるだけの立ち回りができるのかどうか。

どれだけ日々、経験を積んできたのかどうかでも、その場その時の対応力は大きく違う。

一人前、独り立ち…確か介護で同じような言葉遊びをした記憶がありますが、
これらができるようになって初めて、プロとしてお金を頂戴する仕事をしたことになる。

法が、制度が、どう変わろうとも、
こういう案件は変わりなく発生する。

法の成り行きを注視することも大切ですが、
現場対応に向き合う職員は、
そもそも論をきちんと対応できる現場力が、この先もっと求められていく。

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