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技能実習生、特定技能の外国人労働者をカネで考えてみる

カネで全てを見て行こう。

この業界、
労働者=労働力として算段を立てることは、
誰にでもあります。

もちろん、それだけではダメですが、
むしろ、コレはコレで、ない方がおかしい。

人は生きているだけで様々なお金を使う。

だからお金が支払われなければ、
自身の生活を安定させてもらえるだけの給料をもらえなければ、
労働者は、労働力を安心して提供できない。

そして、当然、企業側が、
労働者へお金を支払うためには、
その労働者がいてくれるおかげで、
労働力を提供してくれるおかげで、
支払うべき賃金の原資が稼げることが前提です。

であれば、対価を支払うに足る労働力の提供を計算して、
雇用していくのは当然ですよね、
支払わねばならないものも支払えなくなってしまうのだから。

つまり、企業側にすれば、
労働力をいくらで買うか。
いくらで仕入れるか。

人権に熱い方がご覧になれば、
こっぴどく怒られそうですが、
ココでの表現上のアヤとして便宜上、ご容赦くださいね。汗

会社の経営とは、営利を追求するためにあるのですから、
労働力は安ければ安いほど良いに決まってますよね。

ただし、
労働力とは人が提供するものであって、
機械やモノのように、
画一的、安定的に、提供できるものではありません。

病気になったり、ケガをしたり、身内にアクシデントがあったり、
人が生きているのですから、色んなことが起きます。

機械には感情はありませんが、
人にはたくさんあり、決して合理的に働いているコトばかりでもありません。
目に見えるものでもありません。

どうしても良くも悪くもムラがあります。

お金で計算すると、例えば、
1時間に100個の部品を組み立てる計算で、
一日8時間、月に…年に…と計算して、
一人頭の人件費のキャパを計算します。

もしくは、一つの商品を月産でどれだけ製造するかによって、
売り先と単価を決めて、
そのボリュームの範囲内で、有事の際の利益がある程度は残るように考え、
総人件費分(もちろん他の諸経費もあるけど)を計算し、
販管費の何%までが許容範囲であり、
ついてはその分配割合をどうしていくべきかと、
計算するのも当然です。

他にもバランスとか、効果的かどうかとか、
経費も使う目的がそれぞれ違うので、
一概には言えませんが、
これらの計算すらできない会社で、外国人労働者の受入なんて、
とてもじゃないですが、無理に決まっています。

ここまでが当然の至極マトモな理屈ですが、
様々な経費は生き物のように、毎年少しずつ変わっていきます。

労働者にかかるコストは、
最賃の上昇傾向を考えれば、
他の先進国などの所得水準など考えれば、
現在での日本の水準では、上がる一方なのは当然です。

なんてったって、他の先進国の半分以下なくらいなんですから。

もちろん、高給賃金にはソレに見合う人財のレベルも求められることでしょう。

しかし、今お話ししているのは、最賃レベルの水準で、
コレだけの開きがあるって意味でもあります。

日本が先進国であり続けたいのならば、
他の国々から、さすがジャパンと言われ続けたいのであれば、
いやいや、そんなことよりも現実として、
上がり続けるトレンドでしかないのは、
他ならぬ皆様の方がよくよく肌感覚でご承知の通りかと。

であれば、
企業は当然、二極化しています、すでに今現在でも多分の開きがあります。

つまり、人件費に避けるゆとりのある会社では、
着々と良い人財を集めるだけの求心力作りに励み、
当然、諸条件も他の一般水準よりも比較的高額に設定していきます。

利益にゆとりがあるのか、
ゆとりを作れるほどに新たに利益を確保できていくのか、
どちらにせよ、
良い企業はより良い労働者を集め、
より良い教育を施すことで、もっと労働者が生み出すコスパを高めていきます。

一方、真逆の企業。

今までの利益確保を継続するのが精いっぱい。
なんなら上がり続ける諸経費を許容しきれず、
自らの経営能力の無さを棚に上げて、
この業界はこんなものだ、
中小レベルはこれが当然だ、
何もウチだけじゃない…

そうやって、上がり続ける人件費を、
なんとかして現状維持か、いっそそれ以下に下げようとする先も、
少なくはないのでしょう。

結果、ご想像の通り、負のスパイラルに陥っていきます。
後戻りのできない、法令違反のオンパレード。
常態化してマヒしていくので、
のっぴきならない状況に追い込まれて、
最悪は倒産して、経営者が自身の資金だけ上手に確保して、
倒産&自己破産。

早いか遅いかの違いだけですね。

コレ、言われて頭にくる方々は、
図星かつ自身で解決策を見いだせないし、
作り出せないから、怒れているだけで、
私にではなく、自身に怒っているのでしょう。

カネが全てではないものの、
カネは資本主義社会においては、
暮らしていくのに必要最低限の条件なのは、
誰が見ても明らかです。

そうは言いきれないと息巻く方々は、
地に足着かず、足元が見れていない人たちなのでしょう。

人権派とか、弱者救済にポジションを置く方々は、
絶対にカネが全てとは言いません。

でも、そういう方々も、
何かしら、誰かしらの資金援助を受けて、
食べ物を食べ、寝る場所を確保して、
生活しているハズです。

人権派寄りの方々が全てとは言いませんが、
悪い監理団体をやっつけろ!とか、
悪徳企業を排除せよとか言いますが、
(もちろん、排除すべきなんですが。汗)
本気で無くそうと動いている人は、
ほぼほぼいない。

警察と同じく、悲惨な事件が起きてから、
初めて、そういう声をあげるばかり。
声をあげるコト自体は世に悪の実態を広めることで、
知らない方々へ、警鐘と啓蒙を繰り返す行為として、
決して悪いワケでもなく、むしろ良い行為ではありますが、

いったい、どうやったら本気で諸問題を解決できるのかと言えば、
悪徳企業や悪徳監理団体などに転がり落ちていく経営者たちに、
転がり落ちなくても済むやり方を、
もっと世に広く知らしめることでもあろうかとも思っています。

別に新規独立者に対してでも構わない。

誰だって最初は、またナチュラルには、
マトモな人なんです。
(ごくごく一部を除いて。)

でも、やり方がわからないから、
生き残っていけないんです。
(別に既存の悪徳先を擁護しているんじゃないですよ!)

もっとマトモに現実を許容できるだけの企業へと、
成長して行けば良いんです。

罪は罰せられねばなりません。

ですが、特にマトモな経営者の方々が、
もしくはイラ立って何なら自分で事業を起こしてやると息巻く方々が、
マトモにやっていけるヤリ方を知るコトを、
広く世に知らしめるところから、
根本的な問題が解決して行くように思います。

お金の問題は、とてもシビアです。

ただ、今までのやり方では通用しなくなっている現実がわかっていて、
手をこまねいている方々が、
あまりに多い気がしてなりません。

個別に寄り添えるならばともかくも、
まだまだ、『一般的に体系化しての説明』までは、
上手いコト整い切れていませんが、
そういう根本的な解決を目指していきたいと思います。

みんなお金に困らず生きて行けるようになれると良いんだけどなぁ。
少なくとも、私の周りにいてくださるマトモな方々には、とくに。。。

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