特定技能の行政処分、改善命令第1号の公表を深掘り!

受入企業向け

私、勘違いしてました…
つか、見落としてたというか、気づかなかったというか。

特定技能…ユルユルもユルユルでスタートしたと思いきや、
行政処分されるんですね。

なんと、入管法にも、キチンと記載がありました。
ご覧のアナタ、ご存知でしたか?!

その他(問合せ先(在留手続,各分野等)・各種お知らせ・リンク集(分野所管行政機関のホームページ)等)

 

↑ココの中に、
『特定技能所属機関に対する改善命令処分について』ってコーナーが、
ページの真ん中らへんに出てます。
今回は、令和3年12月23日現在として。

公示の仕方加減を迷っているようで、
厚労省の技能実習の行政処分と違い、
機構のように、Excelでのリンクで張られています。

特定技能所属機関に対する改善命令(法第19条の21第1項)

 

 
記念すべき?行政処分、第一号!

株式会社ジョイエンタープライズ(代表者名 間中 繁孝) 

処分理由:
出入国管理及び難民認定法第19条の18第2項の規定に基づく届出を一部行わなかったため,同法第19条の19の規定に基づき指導勧告書を交付したものの,その後も同届出を行わなかったことから,同法第19条の21第1項の規定に基づく改善命令を行う必要があると認められたため。
  

処分根拠:出入国管理及び難民認定法 第19条の21第1項
第十九条の二十一 
出入国在留管理庁長官は、第十九条の十九各号に掲げる事項が確保されていないと認めるときは、特定技能所属機関に対し、期限を定めて、その改善に必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

ちなみに、この第2項には…
2 出入国在留管理庁長官は、前項の規定による命令をした場合には、その旨を公示しなければならない
とありました。

ココ、どんな会社だ?…と調べてみると、
婦人服・化粧品販売、レストラン・居酒屋経営、複合・大型ビルの賃貸業など、
多角的な経営を展開する会社の関連会社。
代表の方のお名前でググると、ライオンズの会長をされていた方で、
地元ラジオ局の放送局長とか、
商店街振興組合の理事長もされてたりと、
街の名士みたいな方でした。

業態の中から見ると、分野は『外食』辺りかな。

いつもながら、皮肉って面白半分で取り上げてるんじゃありません。
あくまで、人の振り見て我が振り直せ…の意味で、
我が身に言い聞かせるつもりで、書いてます。

当然のごとく、
改めて、特定技能の運用要領も再度確認しました。

P145 第10章 罰則等
https://www.moj.go.jp/isa/content/930004944.pdf 

ご覧の通り、
6月以下の懲役 又は 30万円以下の罰金 
改善命令(届出等)不服従、虚偽などにて処罰されると。

行為者を罰する/その法人又は人に対しても,各本条の罰金刑を科する 
つまり、特定技能所属機関も登録支援機関も、関わった個人(従業員)も、
懲役又は罰金刑の対象者

 
更に、入管法のほうも、興味がわいて、少し見てみると…

出入国管理及び難民認定法

 

第19条周りに、色々載ってまして、
特に興味深かったのが、登録支援機関の罰則について。

ちゃんと、「取り消し」、「抹消」って記載が、あるじゃないですか!!!

よっしゃ!

特定技能周りほど、ヤンチャに好き勝手やらかしてるバカモノ共が多くいるので、
ぜひともぜひともぜひともに、
取り締まりや摘発をしていただきたい。

どうせ実地検査なんて、あんましできる体制が整っていないんでしょうからと、
諦め半分でしたが、
今回のように、届出を出すべき際に、出していない。
指導しても出てこない…なんて件は、
実地検査に行かずとも処分が下せて、実際のスケープゴートが出たので、
コレは大変残念ではありますが、警鐘と啓蒙に繋がる処分公表だと思います。
行政の役割として、管轄処分権限先として、正にすべきお仕事ですよね。

今はもはや、
「正直者が馬鹿を見る世の中」はとっくに終わりを迎えていて、
「マジメ?マトモ?いや、フツーにちゃんと取り組むもの」でない限り、
果実を問題なく得られない世の中だってコトです。

良かったですね、皆さん。
アホはホカっておいて、コツコツとフツーに取り組み続けていて。
法をナメくさって、アホやってなくて。

しかし、今回の会社、懲役は避けて、30万の罰金支払って終わりにするんだろうな。
関係した従業員も支払うのかな。
確か全国チェーンのラーメン屋も店長が書類送検されてましたしね。
認めるも何も事実なので、犯罪者だな。
代表も交代するのかな…オーナーだったら代替わりくらいかな。
コレで、この会社は5年に渡り、外国人労働者受け入れもできないな。
他に行政の資格や許認可がらみの事業があれば、
場合によっては剥奪の玉突き事故となり、事業に大きな影響が出そうだけど、
ココはどうなんだろ。

この会社の代表寄りで書いてみれば、
部下がちゃんと法を理解してヤルべきことをしていなかったがために、
代表として、恥をかいているのかもしれません。
それでも、トップである以上、こういった最終責任からは逃れようもない。

ナメくさってる全国の特定技能所属機関先では、
戦々恐々としてもらいたいところだけど、
おそらくイイカゲンな受入先ほど、こういったニュース?には無関心だし、
アンテナなんかまるでないし、
またこの入管での行政処分公表も、しばらくは続きそうですかね。

もう一度…人の振り見て我が振り直せ!
私も今まで以上に気をつけます!

追伸、
こういう処分の際、付随して気にかかるのは、
やはりソコで働いていた特定技能の方々。
無事に次の受入先を見つけて転籍できたのかな。
もしくは、帰国できてたとかならいいけど。
送り出しが紐づいていた場合も、ちゃんとケアが届いているのかどうか。
いやその前に、登録支援機関が委託されていた場合、
ちゃんと非自発的離職扱いにて、お世話(支援)をしているのかどうか…。

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