自分で苦労して見つけてきた人材なのに、ナゼ送り出し機関を通さねばならないのか…

お金

日本の常識的に、理解はともかく納得できない方って多そうなので、
書いてみます。

国によっても違いはありますが、
送り出し国で、求人票に対して、
まずは募集をかけ、
その中から、よさげな候補者を選抜し、
面接設定をする。

ソコで選んだ人材を、技能実習でも特定技能でも、
事前教育や、出国手続きを整えて、
日本で待ち受ける側と様々なすり合わせをして、
予定通りに、送り出してあげる。

コレが送り出しの仕事であり責務であると、
誰もが想定しうるイメージだと思われます。

そして、
この前半部分。
「人材を募集して、スクリーニングをかけ、
面接を段取り、通訳を手配し、人選までを終わらせる部分」を、
日本側の自分たちでやったんだから、
送り出し管理費や、申込時などのコストを下げてはもらえないかと。

いつも通りの金額じゃ、おかしいんじゃないかと。

はい、おっしゃる通りです。
事実、送り出し機関は楽できるので、
その筋も理屈も、間違っていません。

 
ですが…

ここで、送り出し機関は、
素直に値引きした金額で応じられない事情が、
いくつか考えられます。

 
この仕事の奥深いところの一つです。

 
まず、そもそも論として、
自国民保護のため、無事に送り出すのはもちろんのこと、
日本来日後、在留期間中におきる、様々な出来事に対して、
例えば、大ケガをした…不幸にも亡くなってしまった…などの場合、
送り出し機関に紐づいているので、
送り出し機関が個別対応にて、責任もって帰国までの面倒を見なさい…
というのが、日本画の法律に書かれてはいない部分。

更に、わかりやすくテキトーに数字を挙げてみますが、
今までのビジネス手続き上、
一人送り出せば、10万円といった粗利単価で事業経営していた場合、
10万円もらっているから、万が一のリスクまで責任を負うことにしている。
いくら手間暇が省けるからといって、
5万円じゃ、割が合わない…やる気がない…って考え方の送り出しがほとんどでしょう。

例えば、ベトナムでは、今は特にDOLABが、
特定技能での招聘の際に必ず必要とされる推薦状取得で、
日本側受入先から1カ月分、労働者から2カ月分の報酬を認められている。
なおかつ元技能実習生の特定技能送り出しでは、
労働者側から2カ月もらえない。
まして、その受入先からの1カ月分まで値切られては、
本来ゼロからの人材ならば、3カ月分丸々もらえるはずなのに、
わずかな仕事とわずかな利益で、責任を先々まで負わねばならないのは、割に合うのかどうか。

特に技能実習生の場合は、もっと儲かるからと、
それが送り出し事業としての相場観であれば、
特定技能の取扱業務すらしない先も少なくない。

 
フィリピンにしても同じ。
手数料ガイドラインは内内?裏裏?で出てますが、
それ以前に、エージェンシー縛りもあってか、
よほどの付き合い先、大口先からの依頼でもない限り、
そう簡単に単価割引をする気がそもそもない。
(既得権に守られた殿様仕事先は多い)

インドネシアなどは、PJTKEのライセンスを持っていないと、
技能実習と違って、そもそも特定技能者は送り出せない。
(ただし、本人自ら出国手続きが可能であれば、送り出し先提携は不要)

ちなみにちなみに、
日本側が業者として有料職業紹介事業として行っているのであれば、
送り出し国でのライセンス先との提携を、労働局へ届出しないと、
海外からの有料職業紹介はできないのがルール。

 
いくつか言いましたが、とどのつまり、
送り出し機関側からの目線や常識、価値観、考え方は、
必ずしも、日本側の筋や理屈通りにはいかない場合が少なからずあるってこと。
良い悪い、あってるあってないは、まったく別にして。
要は、嫌なら他へ行ってくれとさえ、暗に言われてしまう。

誤解のないように。
一部、日本側アジャストが可能な送り出し先ももちろんありますが、
圧倒的に少ないって意味。

 
これらを踏まえたうえで、
容易にOKOK言う先は、言わずもがなで、労働者側から裏で足元見て金をせびる確率が高い。
 
筋が違う、道理が通らない…

それらも飲み込んででないと、海外と向き合うことは難しい。

この事業の奥深いところの一つですね。

常にダブルスタンダード(トリプル以上も)もある世界。

外国人労働者側からの視点、理屈、常識、要求…
受入側からの…
監理団体側から…登録支援機関側から…
送り出し機関側から…

そんな4者4様で思惑が違います。

加えて、日本国内の各種法律×送り出し国側での各種法律。

これらを整理して、成立させるためには、
リーダーが全要因を整理して取りまとめて、
そのうえで、4者をアウフヘーベンさせるしかないんです。

そのためのキーワードが、笑顔・感謝であり、
win4allであると思われます。

 
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