送り出しからキックバックをもらうことは、人殺しと同じ。

問題解決

地元の新聞で残念なニュースがありました。
隣町のホテルで、新生児の女の赤ん坊が、
トイレに置き去りにされたという…

ナゼ、こんな前振りをしてみたかといえば、

この新生児の赤ん坊をトイレに置き去りにすることも、
送り出しからキックバックをもらうことも、
背景や原因は同じだと思うから。

私の貧しい想像の域を出ませんが、
新生児をトイレに置き去りにした若い母親も、
おそらくは子供を授かることは意識していなかったことでしょう。
誰にも相談できず、結果、どうしていいのかわからず、
トイレで急に産気づいてかどうか、一人で出産して、
へその緒をハサミか何かで切って、ゴミ箱に袋に包んで捨ててあったところ、
泣き声でみつかったようです。

この子は、誰に育てられるのでしょう。
物心つくようになって、母親にごみ箱に捨てられたと知った時、
どんな想いをすることでしょうか。

でも、たぶん、この若い母親は、
目の前の自分がおかれている事態しか考えられず、
結果、自分が大変なことをしでかしてしまったことに、
一生涯、悔やんで生きていくことでしょう。

おそらく、事後に起こることなど全く意識も出来ず、
いや万が一、意識できていたとしても、
どうしようもない状況にあったのかもしれません。

でも、
結果として、自分にとっても、この赤ちゃんにとっても、
周りで色々お世話をしてくれた方々にとっても、
とても残念な事態を引き起こしてしまいました。
裏では、この対応のために、様々な方が、
時間とお金と労力を費やしていらっしゃることでしょう。
ニュースはこの日だけですが、
この関連当事者にとっては一日二日で終わるワケじゃなく、
しばらく尾を引き続けることになります。

振り返って、キックバックについて。
コレは、当事者が直接の加害者にならないだけで、
やってることは全く同じだと、気づいていますでしょうか。

この若い母親と同じで、想像力があまりにもなさすぎる。
しかも「曲がりなりにも」経営者なのに。

いや、この若い母親以上に、
そこに恣意的、つまり意図して取り組んでいるとすれば、
それは『悪質』と見られて当然のことだと、
理解すらできない方が、残念ながら、あまりに多い。

むしろ身勝手な捉え方で、これが裏業界常識として、
こういう仕掛けを、仕組みを築けるオレ様こそが、経営者なんだと、
清濁併せのむことが現実にはあるんだと、
我が身を正当化する。

そうして、現地で高級店にて高いお酒や高い料理を飲み食いし、
キレイなオネーサンがいるお店へと繰り出していく。

その裏で、どれだけ本人や家族が涙を流し、
生き死にまで追いつめられる犠牲者がいたとしても、
それはまったく自分には関係のないことだとして。

この業界のタチが悪いのは、
その悲惨な現実に直面し、実際に対応するのは、
受入側も日本の業者側も、いつだって一担当者。

その仕組みを築いたのは、
他でもない決定権者や責任者であっても、
まるでその尻拭いをすることこそがオマエの仕事だといわんばかりに。

おそらくは、これらの決定権者も責任者も、
こういう事態が巻き起こることなど、
これっぽっちも想像していなかったことでしょうね。
ホントに前述の若い母親と同じ。

そして、全てを自分ではない、周りの誰かのせいにしていく。

もしかしたら、この若い母親も、
男に裏切られたとか、
親も助けてくれないとか、
借金苦だとか、
色んな背景があったのかもしれません。

そうして、追い込まれてトイレに置き去りにしたのでしょう。

でも、
キックバックの仕組み自体は、
自分の利益を増やすためだけに、
(スタッフの生活を大義名分にして)
儲けようとしたことからしか始まらないので、
アナタ自身が加害者そのものです。
(たとえ送り出しからそそのかされたとしても)

もちろん、
今度はタチの悪い送り出しの経営者、
または裏で私腹を肥やそうとする一スタッフがいる先では、
いくら自分がキックバックなんかしていなくても、
借金だらけの切羽詰まった外国人労働者がやってきてしまい、
同じ不幸に陥る可能性は低くありません。

今度はそれは、アナタも被害者の一人となるやもしれませんが、
そういった送り出しと提携したこと自体は、
アナタの責任です。

ちなみに、キックバックは、なにもお金を実際にもらうことばかりではありません。

送り出し管理費といわれるコストの支払いをしないこと。
事前教育費を支払わないこと。
しっかり既定のおカネを支払っていたとしても、
やれ航空券代だの、入国から帰国までの移動、宿泊、飲食、観光、などなどの
一切の自身が支払うべきおカネを負担させていたり、
日本国内へ通訳を無料で送り込ませていたり、
その人件費、生活費、業務上かかる諸経費について支払いをしなかったり、
色々な目に見えない、カタチに残らない、
様々なキックバックの種類があります。

またさらに突っ込んでいえば、
もちろん、この業界の常識やモラルの範囲で、
現地にて、一度くらいの食事をご馳走になることもあります。
面接時にホテルから面接会場までの送迎を甘えることもあります。

でも、特に国内の監理責任は、自団体にある中で、
それを送り出しに協力してもらって初めて経営が成り立つようでは、
監理団体って、誰が何を監理しているのでしょうね。
それって、「経営努力」ってポイントなのでしょうかね。

送り出し機関に助けてもらうこと自体は、
決して悪いことではありませんが、
そこに係るコストは、『国内監理費』から負担すべきものであって、
『送り出し管理費』から負担してもらうべきものではありませんよね。
それが常態化すればそれは、
その送り出しがおかしくなったとしても、
離れられなくなるだけでしょ。
そういう想像力って、ありませんか?

いや、それ以前に、
プライドやあるべき姿って経営者の中にはないのでしょうか。

よくよく、外国人労働者の為にとか、受入側(組合員)の為にとか、
国際交流とか、架け橋とか、美辞麗句を並べてアピールいているところがありますが、
ホントにそう考えて取り組んでいるのでしょうか。

国内監理と送り出し管理の役割分担の棲み分けって、
提携時、最初に取り決めてはいませんでしたか?

目の前に見えるお得な条件を提示する送り出し先しか、
マネーゲームの相手として、自分をたくさん儲けさせてくれる送り出し先としか、
提携しないスタイル、姿勢ならば、
せめてホームページに、儲けます、儲かります、だから頑張ってやってます!
って、書いて欲しい。苦笑

そして、極めつけは、
ココまで突っ込んで書いていても、
送り出し先も監理団体側も、受入側でさえも、
真摯に取り組み続けていたとしても、

技能実習生自身の問題で、
失踪したり、自らが不幸になったりする場合もあります。

色々気遣い、お膳立てをし、教育を施しても、
日本国内で知り合ったり、
これまた美辞麗句ばかり並べて
お得感満載の母国人に夜呼び込みサイトなどに騙され、
(どれだけの教育を施していても、騙されるほうの問題でもあります。)
結果として、失踪し、自ら不幸のサイクルへと転がっていく場合も。

久しぶりに書きますが、
どれだけ完璧にアレコレと整えてケアしてみても、
『ヒト、人間』であるがゆえに、
関わる外国人労働者全て120%の成功は、
残念ながらありえません。

そう『絶望』は、目の前に横たわっています。

でも、これらを踏まえて、
そう乗り越えていくか、乗り越えようと踏ん張れるか。

絶対に勘違いしないでいただきたいのは、
共に成長して行ける送り出しを探し、
対策を打ち、諸問題が起きないよう、
それらの確率を下げていく努力をし続けている先には、
ほぼほぼ失踪や不幸となるトラブルは起きません。
だからこそ、歩留まりが良いからこそ、経営が成り立っています。
逆におざなりなところこそ、歩留まりは悪いし、
トラブルの質がクリティカルになり、運営そのものが難しくなります。

しかし、これらがまた想像もできない、
身に染みて実感もできない、
先人の反省を活かせない、
残念な経営者の先では、

じゃあ、どうしようもないじゃん、と、
ほどほどに、テキトーにやっていて、
問題が起これば、受持それに対応していく。
それだけで十分だと、そういうところがほとんどだと思います。

特に経営者にすれば、
一人一人のことだけ考えては組織の運営は回りませんから。

ある意味、出来高的確率論の世界。

穴が開いたとこにバンソーコーを、次から次へと。

そうして、現場で悲惨な事件に直面してしまう一担当者は、
組織の対応の仕方に疑問を抱き、
自身で咀嚼できないまでも許容できる場合は、
続けられるのかもしれませんが、
そうではない場合は、去っていくことになるのでしょう。

十分ではないほどに、
そんなくたびれるトラブルが頻繁に発生して、
全てにおいての求心力が無くなっていきます。

キックバックは、人殺しと同じ。
特に特定技能にて新規参入者が多い今の時期、
このお話から、
複雑怪奇なこの業界の現実を少しでも垣間見て理解が進めばと思い、
久しぶりにお話してみました。

先日、久しぶりに取材というか、お問い合わせをいただいたことも、
頭の片隅にあったのではと思います。

自分でも、ストーリーが長すぎて、
アンド、我が頭脳のスペックが低すぎて、
ついつい、何のためにどの話をしているのか、
途中で思いつく展開によれていくことも多く、
けっきょく、ワケがわかならくなることばかりです。汗&涙

わかりにくいところは、ご容赦ください。

朝ドラを嫁さんに付き合って観ていると、
大正時代など自分たちの祖父や祖母の時代までは、
みんなが苦労して生きていたからか、
誰もが助け合って暮らしている人が多かったんだろうなぁと思うシーンが
たくさんたくさん出て来る。

結局のところ、時代は変わり、
ひもじさはなくなったり、
自分の人生を自分で選択できる素晴らしい時代。

豊かで平和な生活を享受できている今ではあるものの、
精神的豊かさには、まだまだ程遠い部分が残っているような気がしました。

かといって、
送り出し国に大正時代の支え合う人本来の優しさを感じる部分が
たくさんあってノスタルジーは感じても、
日本自身が、その時代に戻ることは決してありません。

他国と比べて想定的に、
モノもカネも情報=選択肢も豊富にあり、
そのうえで、堕落していくのか、もっと高みに行けるのかは、
私たち自身です。

どうせならば、高みへ行きたいですよね。

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