外国人技能実習制度事業、特定技能登録支援機関ビジネスの儲け方

問題解決

さて、アナタがとても興味関心のあることだと思い、
タイトルを選んでみましたが、何から書いてみようかなぁ。苦笑

まずいつもどおり、
目先の営利ばかりを、
明日明後日、来月再来月、半年や一年後にも、
簡単に、
楽に稼げることを
求めていらっしゃる方は、ご遠慮願います。

このお仕事は、どう考えても時間と労力とコストが、
まず先にかかります。

よって、
一定以上の資金や時間がない方。
さらに、経営者自身が労力をかけて、
頭を使って、取り組もうとしない方は、
まず間違いなく、安定した事業運営は難しいので、
止めたほうが良いと思われます。

また、
よくあるケースは、スポンサーとタッグを組む方ですが、
返済計画がとても想定通りにはいかない場合が多いことを、
十分理解したうえで取り決めをしないコトには、
まず金銭のトラブルになりますので、
ご注意ください。

さて、本題に入ります。

儲け方というくらいなので、
おカネの流れについて考えてみましょう。

おカネはどこから誰が支払うか、
当然のごとく、ここからがスタートです。

関係当事者は、
外国人労働者、送り出し機関、日本国内の業者、受入先。
この4社(者)なのは言うまでもありません。

そのうち、特に当事者であるのは、
外国人労働者であり、受入先です。

私たちの生きる経済社会では、
受益者負担が原則なので、
この御二方が主な支払い元となります。

ただし、
現在の労働者の権利保護や、
外国人労働者は特に法的に保護の対象となっていますので、
実質は、ほぼ受入先となります。

つまり企業側ですね。

そこで、企業側をリサーチしてみればお分かりと思いますが、
地域や事業規模、業種業態、それこそ企業ごとに、
その負担可能額は必然的に定まってきます。

わかりやすく言えば、コスパが成立しない受入は、
企業側でも意味がありませんので、
そもそも受入したくてもできません。

つまり、そこには企業ごとに上限という許容範囲があるワケですね。

どのみち、法的に、お役所へ支払うべきものなど、
先の4者が定められない部分も含め、
絶対的にかかってくるコストがありますので、
これらを整理して、世間様の相場感もある程度は考慮に入れ、
一定の利益を計算してみます。

この辺りまでは、どなた様も何の異論もなかろうかと。

さてここからが本番です。

もろもろのコスト計算をすっ飛ばして、
(それぞれで電卓叩いてみてくださいね)
一つの例として答えを先に提示したうえで、
その説明をしていきます。

答えは、

『どれだけ早く100人受入できるかどうか』

コレだけです。

そして、だからこそ、
現在での特定技能では仕入れ(失礼、汗)の問題から、
特定技能「だけ」での単体ビジネスの成功は
無理だとお考えいただいたほうが無難です。

なので、必然的に外国人技能実習制度事業に絞られます。

端的に言えば、
監理費(利益原資)3万円とした場合、
毎月3万円×100人=300万円も粗利があれば、
維持費が回っていくのではないかという意味です。

おっ、今なんてどこもかしこも人手不足なんだから、
100人の受入なんてあっという間じゃないか!
だったら、やらなきゃソンソンと踊る方は、
何年も前から、本当にたくさんの方々がお考えであり、
そこかしこで取り組み続けていらっしゃいます。

ゴメンナサイ…浅はか過ぎです。汗

経営者の方はどうもこの点の理解ができない方ばかりですが、
現実が、今までの歴史が証明し続けていますので、
ご無理なさらないようお気を付けください。

少しだけ言い訳…
参入障壁を高く見せて先行者特益をむさぼろうという
クソくだらない理由からではなく、
軽々な参入に振り回されて、人生を狂わされる巻き込み事故が、
多発して、結果、業界に迷惑を撒き散らす輩が、
そんなレベルの低い経営者が多すぎるからです。
もちろん全員が全員とは言いませんが、
社長検定80点以上の方とか、目に見える合格ラインなどあるわけもなく。

この事業の大きなポイントはいくつもありますが、
そのうちの一つは、

かかる様々な見えないコストを、
どれだけ先回りして芽を摘み、ケアできるかどうか。

表面化しないうちに、
不可逆的致命傷を負う前に、
気づき、要因を潰し続ける、
ケアし続ける努力を継続できるかどうか。

経営者のレベルによっては、
自分の目に見えるコストしか、理解できない方が少なくありません。
想定も自分の今までの経験と自負があってか、
オレ様の想定以上ができる奴はいないという自尊心からか、
業界のリサーチについては、一面的にしか考えられずに、
かなり不足した知識の中でのみ、簡単に結論を出そうとしたがります。

特に多いのは、
絵図の青焼きは俺様が設計してやったんだから、
後の細かな肉付けは、オマエの仕事だとして、
部下に任せて進めたところ、
数カ月たってから、社長、スミマセン、
この法律がこうだから、指示通りにこうできません、
どうしたらいいでしょうか。。。

こんなんばっか。
そうやって社長自身も学んでいくのですが、
出来高で徒手空拳にて体当たりしていくに等しいので、
特に受入企業を自信満々で獲得してきた後に起こるトラブルは深刻です。
(こういうところが不可逆的致命傷のうちの一つです。)

出来ると言い切って、できない。
言い訳は、こんな法律があった。
外国でこんな法律が後から出てきた。
お客側に言わせれば、
オマエんとこは、プロなんだろ、それで飯食ってるんだから、
最初からそう言え!と、怒られて当然です。

海外の法律であれば、
まだ少しは言い訳も理解できるかもしれませんが、
こと国内の法律であれば、そんな言い訳はみじんも通用しません。
制度上、こういう隠れルールがあったとか、
法の幅の解釈が変わったとか、
労働関連法上、アナタの会社での業務においては、
こういう特別教育や法的講習や特定健診を受けさせねばならないとか、

はたまた、法以外でも、
受け入れできた後であっても、ふたを開けてみたら借金だらけで、
来日早々に失踪したとか、
生活習慣が違い、会社で借りた借家のガスコンロ周りが、
油でベットリで修繕費がかかるのは、オマエの事前指導の問題だとか、
万引き騒ぎが起きて会社で恥をかいたとか、
ナゼ外国人労働者だけ、こんなにも社内の内部資料を見せねばならないのかとか、
まぁ、言い出したらキリがありません。苦笑

アナタのもくろむ想定通りには、
決していかない現実が多々あるということ。

上述のような事例が引き起こす結末は、
受入需要先は腐るほどあるのに、
自組織にとってきちんとした利益につながる成果は、
言うほど多くなく、
トラブル対応に追われる労力や係るコストは、
膨れ上がっていくばかり。

結局のところ、やらなきゃよかった…

氷山の一角ですが、少しでも伝わればと思います。

歩留まり的な問題と、
零れ落ちる場合に、逆に利益は途切れ、その後にかかる後始末コストや、
そもそもの事業継続上に点滅信号がともってしまうほどの
クリティカルな信用問題を考えると、
思うようには100人まで行きにくいということ。

土台がしっかりできていないコトには、
フニャフニャの地面にどれだけ立派な建物を建てようとしても、
途中ですべからく崩れ落ちてしまい、
結果、根本的に見直し、土台をゆるぎないものにできない限り、
いつまでたっても積み上がり切らないということです。

加えて、時間の問題です。
外国人労働者の受入需要はあったとしても、
先ほど少しだけ触れた仕入れ(再度失礼。汗)の問題があります。

日本国内での転職希望者を募るのは構いませんが、
有資格者ならびに、転職希望者にまで情報が伝わることは、
なかなかに難しい現実が横たわっており、
地域、職種、業種、諸条件、諸々含めて、
確保は大変困難です。

ではと、海外に目を向けてみれば、
出稼ぎに来たい人はたくさんいますが、
彼ら彼女らにも選択権があります。
同時に、招聘をかけるにせよ、
来日までにおおよそ半年の時間がかかるということです。

さらに言えば、
特に技能実習制度をはじめ、大抵のケースでは、
一気に何十人、何百人と受け入れできるものではありません。

その手前にも、いくら人手不足だと汲々している会社があっても、
何の仕事でも外国人にさせてもいいとは限りません。
どれだけ高給を出そうが、好待遇で迎えようが、
入管が在留資格を下せる受入形態でない限り、
どんだけ頑張っても受け入れできません。

そんなことすら知らずに取り組む方は、
もはや事業に取り組む以前の問題です。

さらに業種などが合致したとしても、
その会社が債務超過でないかどうか。
受け入れた後にトラブルを起こす先かどうか。
経営者の人となりや経営手腕や経営姿勢を、
現場で直接指導するスタッフの型を、
アレもコレもチェックして、受入が大丈夫そうかどうかを
確認しなければなりません。

数字が欲しいからと言って、ええわええわで受け入れした後には…
もう言わなくてもいいですよね。

そんな受入先の選別、受注後から利益確定までのタイムラグ。

利益が実現確定するまでに、
時間がかかるということです。

土台の問題と、時間の問題。

コレだけでも、安定運営にて、
収益が回り始め、損益分岐を超えるまでに、
どれだけの事前投資額が必要となるか。
ランニングコストを維持し続けられるモノなのかどうか。
ちゃんとゴールまでの距離を走り切れるものなのかどうか。

この業界で実際に苦労してきて、
特に一職員じゃなく、経営のステージで経験豊富な方以外、
事業運営の運転は、とても難しい。

無論、誰もが初心者であり、世間には実際に成立させられているところも
少なからずあるので、不可能なことではありません。

でも、相当な勉強代がかかり、軌道に乗るとしても、
安定してくるとしても、いったい何年後なのでしょうかね。
そこまでに至る投資分を回収しようと思えば、
どれだけかかるのでしょうか。

どれだけリサーチを入念にしても、
イレギュラーが他の業界以上に、煩雑かつ同時多発的に起こり、
それらは法の後出しじゃんけんからも発生するため、
計算が立ちにくいということです。

結果、何を申し上げたいかといえば、
酸いも甘いも経験してきた、
信頼のおけるプロにおカネを支払って、
水先案内人をしてもらったほうが、
実は目指すゴールへ早くたどり着けるということです。

この計算ができる方が、
経営者には居なさすぎる。

同時に、悪質ブローカーと真摯なプロとの見分け方が
出来ない経営者が多すぎる。
そういう目を養うためにも、自身での業界知識や現実を
少しでも垣間見ようと努力できない方が多すぎる。

経営者にありがちなのは、

やれ組合設立を行政書士に頼んでいくら。
監理団体許可を行政書士に頼んでいくら。
登録支援機関申請を頼んでいくら。

こういうことには、すぐにもお金を支払うのに、
本当の意味でおカネをかけるべきところには、
まったくかけることができない。

*こういうビジネスをされている行政書士の先生方自体を、
 批判しているのではありません。

目に見えるコトには、おカネを支払えるけど、
自分の知識や経験の範疇外で、
目に見えないコトには、まったくおカネを有効活用できない。

こういう点に重きをおける判断ができる経営者は、
人を事業を見る目がある方は、
うまくコンサルを活用できる方は、
それだけでも、十分上手に事業を成立させていらっしゃいます。

多少なりとも、お分かりいただけましたでしょうか。
コレが、この外国人就労支援業界での事業の儲け方だと思います。
(新規参入者向けですけどね)

また、こういうと、
オマエがコンサルしたいからだろうとか、
知り合いのコンサルに客先紹介して、
手数料をもらいたいからだろうとか、
ステルスマーケティング的にしか受け止めない方が
多くいらっしゃるでしょうけど、
それならそれで、ご自身で、ご自身の身の周りで、
繋がる方だけで頑張って切り開いていただければ、
それで良いんです。

極論言えば、アナタがどの道を通って、どういう結末にたどり着こうが、
私にすれば知ったこっちゃありません。苦笑

でも、途中で書いたように、
結果、片道切符で迷惑を撒き散らす残念な方が多いので、
クドクド伝えているだけです。

良かれと思ってやって、
結果、人に後ろ指指されることになるのは、
誰だってイヤでしょ。

少しでも、立ち止まって、ちゃんと考えていただきたいばかりです。

どうせだったら、人から、
ありがとうって言われるお仕事がしたいじゃないですか。

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