副題とすれば、
『ボリュームアップよりクオリティーアップのほうが、圧倒的にメリットが大きい理由』
というお話をさせてください。
前段階として、ちょっと業界違いのお話をさせていただきます。
あるところで、こんなお話を聞きました。
若い女性のお話です。
彼女は、インスタグラムでインフルエンサーとして活躍していつつ、
企業から口コミ&ステルスマーケティング的な意味合いで、
ヘアサロンや、IT業者、などなどから、
商品やサービス紹介を受けて、
企業の代わりにPRしているとのこと。
当時、フォロワーは3,000人くらい。
他に何万人もいる方は数多くいれど、
彼女に名指しでPR相談が届いたとのこと。
ナゼか?
何万人もいるアカウントを持っている方もまた、
何名もいらっしゃるけど、
フォロワーの方々と濃く、マメにやり取りをしていて、
繋がっているところが素晴らしい。
たとえ1万人のフォロワーがいるアカウントの方であっても、
その内の、特定の数人と懇意にしている程度。
「映え」を気にして、ただただキレイな画像や動画を一方的に発信しているだけで、
そもそもフォロワーの方々との繋がりが薄い。
その点、3,000人しかいないアカウントのアナタは、
間違いなく100人以上との様々な密なやり取りをし、
正にインフルエンサーとして、100人以上の方々を常に巻き込んでいる。
だから、1万人以上のフォロワーを持つ他の誰かより、
アナタにお願いしたい。。。
面白いのは、今なら、もう3,000人もいらなくて、
もっと少ないフォロワーのほうが、
企業側はインフルエンサーを探して声をかけると思うとのこと。
ここからわかることは、
本当に、今は特に、ボリュームじゃなくて、
クオリティに重きを置かれている。
それは、特定の方々との濃いぃ関係性。
巻き込み力。
私の言葉でいえば、求心力。
たとえ、何万人もただフォロワーがいるだけじゃなく、
本当に集っている方々とのコミュニケーションが活発であり、
ある意味、リーダーとして皆をまとめて楽しませている。
そういう方へ、仕事が回ってくるのが、今。
方やこの、外国人労働者業界。
受入先の頭の固い、時代のアンテナの感度の鈍い、
変化に対応できない経営者が率いる会社は、
今の時代は、非常にやりづらい。
業者も同じ。
安くやりますよー!
何でもやりますよー!
ウチは何百人、何千人、受入してきたから、
ウチに任せてくれれば、大丈夫ですよー!
そういう部分から変われない方々、脱皮、軌道修正できない先は、
とても苦しい。
だって、特にこの業界では通用しないから。
入口の口当たりだけ、耳障りだけよくて、
後になって、つじつまが合わなくなって、
無理やり帳尻を合わせようと、チカラワザで何とかしようと思っても、
覆水盆に返らず。
まずは仕事をとるのが先だ。
最初から良いお客なんて捕まえられない。
数打て、当たれ、まずは受注せよ!
そのためにも数多く回れ!
…そんなやり方で、お客が増えるとお思いですか?
一社も受入を約束してくれる先がなくて、
徒手空拳でこの業界へ参入してくる方々は、
あまりにもこの業界と、経営をナメているとしか思えないので、
論外として、
何社かは受入先があってからのスタートの場合、
その受入先に十二分に尽くすことがイチバン大事。
法を調べてあげることなど当然。
メディアのニュースなども情報提供してあげるべきだし、
表には出まわらないような現実を様々教えてあげることも大事。
イチバン大事な入り口での合格者選考においては、
これから自分も3年間、5年間、付き合い向き合っていける相手かどうかを、
受入先の他人事じゃなくて、
自分事として真剣に選ぶことに参加して当然。
(今現在だと、平気でweb面接で良しとせざるを得ないと合格者を決めていますが、
私はあまり賛成できない…コロナで今までの面接ができなかったからと、
ある意味、丁寧に一人一人注視して、特に相対的な比較もできずに、
正に各家庭をネットでつないでの個人個人との面接なんて、
正直、そのまま進めた後の受入後にトラブルが発生する確率は非常に高いと思われます。)
自分が社長だったなら、どうやって選ぶべきか。
どういう質問の仕方をすべきか。
どういう過程を見て、判断すべきか。
本当に考えて、送り出し側の募集やスクリーニングの手段と機能まで確認して、
どれだけ細かく具体的に整理して、狙い通りに導き、
サイコーの選抜者を選べるように持っていけるかどうか。
受入後も、
教育指導からして、受入先任せじゃなくて、
自分のポジション的に、社長や受入先の担当者のキャラとか、背景とか、
目論見などを読み取って、どういう流れで導くべきなのか。
色んな角度から、一つ一つのフェーズを丁寧に丁寧に取り組んでいくと、
当然のごとく、自然と受入先からは感謝され、
結果として、社長同士の仲間内でも、勝手に頼んでもいないのに、
紹介してくださる流れが出来上がっていきます。
一応、マーケティング的には、様々なショートカットの仕方や、
計画的に無理なく受け入れ先を増やしていくやり方もあろうかと思いますが、
本質的には、無理なく無駄なく遠回りをしているようで、
実は相当に早い回り道となるのが、前述の王道です。
100社回って、10社受注できたとしても、
9社マイナスで終わって、1社が残るかどうかだけの、
そんなボリュームアップ作戦よりも、
前述のような、クオリティアップ作戦のほうが、
結果的に、利益は最大化するって意味です。
4社スタートであるならば、
その4社を徹底的にフォローする。
親身になる。
何度も様々なコミュニケーションを図り、
互いの認識をどんどん深めていき、良い距離感と関係性を自然と築いていく。
そうすれば、
間違いなくその受入先は、受入が上手になり、
受入もスムーズになり、トラブルは他と比べてもほとんど起きず、
さらには、その受入先が浮気のウの字も考えることはない。
売上=粗利は、客数×客単価×頻度で計算する。
特に断面(面積=客数×客単価)だけで見る(判断する)のではなく、
立体的(客数×客単価×頻度(=支払回数))に見るべき。
今年が儲かれば良いのではなくて、
たとえ今年が青色吐息で何とか乗り越えたとしても、
先々、何年も良い関係性が続き、
活動原資を安定して支払い続けてくれる先を、
コツコツと積み上げていくほうが、
経営者としては正解なのが、今。
そこまでもっていくための時間とコストと人財を用意して、
良い意味で稼働させ続けられるからこそ、
経営者は素晴らしい。
人によっては、
受入先との良い関係性が構築できた後、
売り上げが落ちていたり、利益が薄く経営がおかしくなる前に、
いかにして、売り上げを別で作れるようにできるものなのか、
はたまた薄くなった利益の中でも、
どうやって上手に人財のコスパを高められるような提案ができるのか、
経営コンサルに近しい提案まで、取り組んでいる方もいる。
最初は高々、外国人労働者を連れてくる単なる業者だったにもかかわらず。
そう、もはや、技能実習生を教育指導するのみならず、
経営者自身に対しても、自然と良い気付きを気付かせ、良い考え方を思いつかせ、
経営者そのものをレベルアップさせていく。
そこまで懸命に支えてくれる人など、
社内にもなかなかいない会社が、特に中小企業では、ほとんどだと思われるので、
本当に重宝されます。
絶大な信頼関係にまで発展しうるのが、この業界です。
入管的な立ち回りのみならず、
労務管理が関係してくるだけで、
単純に、どうやって一人頭の生産性を上げられるか。
その指導方法や組織そのものの在り方。
同一労働同一賃金対策。
日本人同道以上の待遇、評価。
色んな視点から、受入先の会社全体が良くなるようにと、
提案できることは山ほどあります。
なにも、外国人技能実習制度時用の範囲内のことしか、
業務として対応してはいけないなんて法律はどこにもありませんから。
最近、改めて、本質的なこと、常識的なこと、
言われてみれば、その通りの言葉ばかりが目を引きます。
なんも面白いこと、目新しいこと、刺激的なことではないにもかかわらず。
どこかでいつか聞いた覚えのある事ばかりが、大事で見過ごされているように思えてならない。
本当に、言われてみれば…の言葉ばかり。
細かい重箱の隅のようなルールばかり増えているので、
その大本であったり、本質であったり、根本である部分まで目や頭が行き届かずに、
目先の細かいルールを守ることこそが仕事だといわんばかりで、
本当に大事なことが置き去りにされているように思えて仕方がない。
(部分最適<全体最適)
利益の最大化を目指せない、実現できないのは、
その現場一つ一つにかかわる担当者の問題であるのはもちろんのこと、
それらの担当者を育てられない、導けない経営者の問題です。
これは、業者側のみならず受入側でも本当に同じ。
誰かのせいにして、トカゲのシッポきりで逃げ切れる時代は、
もうはるか過去のことです。
ボリュームアップは、
クオリティアップを続けた先に、
勝手に、自然と詰みあがっていたという実現のさせ方が、今は正解。
儲けたいなら、利益を最大化させたいのであれば、
今の時代に合った道筋、やり方へと、変化させ、対応、適応していきましょう。
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