『生き残るベトナム送り出し機関』とは、どんなトコか考えてみる…

受入企業向け

昨日、あんなこと書いてみたら、
ちょっと気にかかったので、書いてみます。

注:
偉そうに書きますが、一個人としての意見に他なりません。
また、日本が選ばれなくなったら、悠長にこんなこと言ってられません。
例えば、円安が激しく進んだり、他国が段違いの出稼ぎ賃金が見込めるとか。
あくまでもご参考まで。

また、どうしても上から目線の様にみられがちですが、
他意はありません。
ご容赦願います。汗

さあ、言い訳はこの辺で…。

このテーマで考えるにあたり、
まずは、この事業の本質(現実、大前提)を考えてみましょう。

「受入企業は、良い人材が欲しい。」
良い人材とは、
ひとえにキャラ、人格、躾、性格、総じて「素の人間性」が一丁目一番地。
例えば、嘘をつかない、ルールを守る、挨拶ができる、人と協調できるなど。

そのうえで、
基礎的学習能力の確認…IQなのか、四則計算なのか、クレペリンなのか…

更にその後、
日本語の習得レベルだったり、
ゴミの分別、交通ルールなどの社会的マナーだったり、
お金の教育、人生のキャリアマップ、
当然、失踪のリスク、妊娠問題などなどと、
いわゆる後天的学習効果の高さが求められてくる。

つまり…最終的には、
受入企業が「どうにも欲しくてたまらない」と思う人材を輩出できるかどうかに尽きる。

ただその前には、
より人間性の良質な日本への希望者を集められて、
(面接前に事前に不適正な人材はご遠慮願った候補者の用意ができて)
なおかつ後天的に講習で育成・成長を十二分に促すコトが可能な先は、
まず、生き残るべくして、生き残っていくコトでしょう。

あ、更に最近ちょうど話題にも上りますが、
ベトナム側でのルール変更に対して、
きちんとキャッチアップしていて、
適宜DOLABとの対応ができているか。
(推薦状発行に必要な手続きなどスムーズにできているのかどうか)
送り出し国側での国内法やその諸手続きにつまづいてしまう先は、
難しいですね。

 
他国と比較して、ベトナムの優位な点は、
送り出し機関同士、激しい競争にさらされてきた知恵と工夫の蓄積だと思っています。
(良い意味でね)

日本側がどのような人材を好むのか。
どのような指導、育成をお願いしたいのか。
書類のやり取りが日本基準でスムーズに対応できるのか。
はたまた、送り出した後や帰国時の連携も十分なのか。

一つ一つ、しっかりとした線引き(日本側対応と送り出し国側対応)が必要ですが、
その辺りも含めて「慣れている」のも、
他国と比べて、一歩も二歩もリードしてる送り出し機関が多いように感じています。

*総じて…であり、個別にはどの国にも素晴らしい送り出し機関があると思われます。
ピンキリのピンは、知らないだけでどこの国にもあるコトでしょう。

私が触れないのは、
日本側へ通訳を派遣できるかってコトと、
面接などの諸経費負担や、接待、借金問題について。
ココ、こんなブログの読者には、触れるまでもないポイントだから。

 
ただね。
1点、時代の流れ的に、ベトナムで感じているのは、
人権DDとか、サプライチェーンとか、
世界の潮流は、ベトナムという主権国家がいくら国内ルールとして、
労働者からの徴収を認めているからといっても、

そもそもが「借金させて送り出してくる人材(就労するために労働者にコスト負担が及ぶケース)」は、
企業倫理的に、特に大企業とその傘下に連なる先では、
採用すらできなくなっているってコト。

この流れは、必然的にベトナムのみならず他国も同様に、
国離れを加速させてしまっているコトに、
その国自体が変化に対応できないことが問題です。
いくら世界のトレンドだって、よほどクリティカルにならない限り、
従来の大前提をシフトチェンジすることは難しい。
(ホントは自主的に労働者ゼロ円=企業負担を願うだけで今でも可能ですが、現実的にはナカナカ…)

 
さて、
こんな復習、再確認を含めて、
やっぱりいつも通り、同じ言葉を贈りたいです。

ドコと組むか…ではなくて、
ダレと組むか。

上記全て、送り出し機関の人が従事するコトです。
募集するのも、指導するのも、手続きするのも、
全部、機械や設備が叶えてくれるものではなく、
人が対応してくれることで、成立していくものです。

その人が一人でもポンコツだったら、
全部が関係しておかしくなります。
いや、人はミスも犯す生き物ですが、
そういった事態の対応も、本当に大きなポイントですから。

送り出し機関において、『誰』と組むかの重要性は、
本当に計り知れない。

OKOK、大丈夫!
なんてコトしか言わない人とは、絶対に組めません。
何の苦労も理由もなく、OKOKで進むものではないコトを、
痛いほど知っていれば、むしろ不信にしか思えない。

世間様では、属人的な判断は嫌がるところかもですが、
(私は肌感覚や相性を重視する傾向もありますが、客観的、定性定量的にチェックリストを作り、掛け合わせて判断することも良いですね)
コトこの事業においては、
信頼関係が育める相手とでないと、
絶対にスムーズにストレスなく安定運営できません。

そういった信頼のある「誰か」がいる送り出し機関であるならば、
生き残っていけるんだと思われます。

事実、先発でも後発でも、
人についていくお客さんは、いつの時代も、どの地域にもいます。
その事業構築の速さは、その人の実力にもよりますけど。
同時に、日本はまだしも、
送り出し国の送り出し機関は、
正に属人的つながり(縁故)がイチバン大きなグリップ力です。

なんかやっぱり、
ベトナムに限らない話になりました。苦笑

他にもいくつかの角度で、チェックポイントがあります。
(そういえば、解体新書企画の海外視察時のチェックリストの存在を久しぶりに思い出した。)

・属人的観点。
・送り出し機関という教育施設、その運営ノウハウなどの組織的観点。
・そして、その国固有のライセンスやルールなどから確認すべき観点。
・様々なフェーズのコスト問題、
他、いくつもあります。

コツコツと地道なブラッシュアップを積み重ね、積み上げてきた送り出し機関は、
水面下で、提携を求める監理団体が並んで待っていて、
送り出し機関が、その提携先を選ぶという逆転現象も起きます。

さて、ベトナム受入を続けていく日本側のアナタは、
どんな送り出し機関とお付き合いされてるのでしょうか?

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