外国人技能実習生or特定技能者と受入企業とのトラブルの減らし方。

受入企業向け

今日のテーマは、「仕組化」と「属人化」について。

コレは、傾向でいえば、
中小零細になればなるほど、「属人化」で回っている。
属人力というか、その人の能力や経験値、人間力に依存して、
業務が回っているイメージ。

一方、大手では、
社内、団体内の「仕組化」で回っている。
つまり、「マニュアル」、「チェックリスト」、「契約書」などに、
ノウハウがふんだんに盛り込まれているので、
極論、誰が対応しても、近似値に近い割合で業務が回っているイメージ。

言わずもがな、どちらが優れているとか、素晴らしいとかは、
一長一短。

 
無知が引き起こすトラブルの数々は、
無知の知を知るためのリサーチ力でケアできる。

それでも、膨大広範な当該事業では、
どうしても、
人だから犯すミス、漏れ、抜け、などのトラブルが起きてしまう。
ルールの改正やコロナや円安など、諸状況も変化すると、
トラブルもまた変化する。
事前に先回りして対処しおおせるコトばかりじゃない。

結果、「仕組化」だけじゃ永遠に追いつかない部分もある。
私は、「属人化(属人力)」が悪い事とは思わない。

結局のところ、
間に合わない部分は、属人力でカバーできることも多いし、
そもそもが、「仕組」さえあれば回る事業ばかりでもない。
特にこの人しかいない事業領域では、
「属人力」こそが、モノをいう局面は多い。

あの「社長」から言われたから、言うことを聞くこともあれば、
この「社長」から言われたから、素直に聞く気になれない。
*当然、「社長」の主語は、
監理団体職員や送り出し機関のスタッフや士業の先生、はたまた日本語教師にもなる。

こういう局面は、この業界では非常に多い。

ソコには、信頼関係が確かに大きく影響しているということ。

私もよく言う「グリップ力」。
コレは、「属人化」と「仕組化」の合わせ技ともいえる。

業界の底上げとは、
「属人力」の成長、レベルアップにフォーカスされがちですが、
実は「仕組化」の増強、補強と工夫、ブラッシュアップを繰り返すこともまた、
とっても大事なコト。

大手では、これらの対策のゆとりがある。
中小零細には、そのゆとりがない。

だから、トラブルが多いのが現実。

とはいえ、デキル人が指揮する組織では、
大中小問わず、トラブルは少ない。

対応の均一化、公平平等な対応を求められるため、
「仕組化(組織化)」は大事なコトですが、
スーパーな「属人力」は、実際にこれらを凌駕する。

なぜならば、その指揮者の「属人力」をもってして、
「仕組化」まで十二分に整えていくから。

この業界において「属人力」とは、
「人間力」といっても良い。

法は調べればわかる。
是々非々は問い合わせればわかる。
コミュニケーションは通訳を介せば意思疎通はできる。
(通訳の人間力も求められるけれども)
相手がどう感じて、どう思ってて、どうしていきたいのかは、
話を聞けばわかる。
どこへ向かうのか、何のために取り組んでるのか、
人として、どうあるべきか、
大事なコトです。

お金を稼ぎたい、トラブルを減らしたい。
そう思っている人ばかりなのに、
自分の能力、スキル、応用力などを上げよう、成長しようという人が多くない、
仕組みかに取り組む人、ソコまで懸命にブラッシュアップさせようという人が多くない。
(ソコまで真剣に加速させない、される仕方がわからない人が多い)

そこが問題の根幹なんじゃないかな。

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